1-d.提案(その他)

2014年3月20日 (木)

【近況v】1週間振り返り(3/3-9)

 ABCな週。

 「ペーパー青プレート」「準々決勝進出」という目標だったのですが、いずれも一歩手前、という中途半端さが自分らしい。
 とはいえ、ペーパー黄13位、2R4抜け→3R誤答で沈む、というのは、過去に比べれば満足はできないけど、卑下するような内容ではないと思う。それだけこの傾向での他のプレーヤーのレベルアップは著しい。
 ……他の傾向のクイズも増えないかなあ……とか言うんだったらまずお前がやれ、って話だよなあ……。

ABC。赤→黄→緑と順調に予選順位を落とす中、今年は「赤狙いで青」を目標にしているわけですが、そんな中引いたおみくじが「【大凶】グリーンウェル」で泣きそうな自分がいる。まあ学習用botなんだから凶ばっかだろうけど。(03月03日)
 *「凶は80種類超に対して大凶は2種類しかないレア」とのこと。

先ほどのおみくじ(グリーンウェル)は木にくくりつけたことにして、もう一度おみくじやったら「【凶】冗談は顔だけにしろ。」が出た。うわー懐かしいなあ「アーノルド坊やは人気者」。(03月03日)

ABCに向け日々鍛錬中の当方ではありますが、昨日のクイズ早慶のOBOGラウンドで、「iroha」を押し負けた(待ちすぎた)ことを報告致し ます。にしても、夫と子の前で「iroha」を正解する妻、妻と子の前で「柳沢伯夫(産む機械)」を正解する夫。家族愛の素晴らしさを痛感致しました。 (03月03日)

【全然限定できてない前フリ系多答問題】 貝淵純子さんがデザインした結果、今頃多くのクイズ屋が必死で覚えているのはどんなもの?(03月03日)
 *でも意外と「52円」「82円」という額面自体が盲点な気もする。
 *正解は「エゾユキウサギ」「ソメイヨシノ」「ウメ」「スミレ」「屋久島国立公園」「吉野熊野国立公園」「利尻礼文サロベツ国立公園」(「扇に松/竹/梅」「花」)
 *とか言ってたらまさか本当に額面が出るとはね。それも現時点の80円が。

ABCのセルフプロモーションの曲を送付完了。高望みなのは百も承知だけど、過去3回流せなかった曲を今年こそ。ここが僕のいるべき戦場、覚悟の価値を決める場所。(03月04日)

昨年は勝抜杯で筆記48位、みまさかで筆記46位。ABCの通過枠48を考えると、予選落ち間近の状況。ここ3年間でリストアップした「知らな かった知識」1万問をあらためて復習中です。プレーヤーとしての自分はごく一部分だけれど、だからといってプレーヤーとして朽ち果てていいか、は別問題。 (03月05日)

國重友美と中塚翠涛と諭黄(深津諭美子)がごっちゃになる。なぜか紫舟はごっちゃにならない(多分新聞とかでクイズ以外で覚えたため)。(03月05日)

森政弘と森昭雄と、あとついでに森昌行もごっちゃになってる。森祇晶(昌彦)と森且行はさすがにごっちゃにならない。何故だ。(03月05日)

2010年から問題集でわからない問題をExcelのファイルに打ち込んでたんですが、見直さないうちに「何度も間違える問題」がいくつかあるこ とが発覚。自分のためのメモ&「こういう問題が複数回出てる」ということでざざざっと列挙します。3回以上で。(つづく)(03月06日)

(その1)マイケル・カーティス、ラリー・オブライエン・トロフィー(以上4回)、マンサ・ムーサ(若手問題集で頻出)、ピューター(これも全員 若手)、ピエール・ブール(逆にこれは比較的上の世代)、キャレル(世代は幅広いがここ数年の流行り?)、プロセラルム盆地、ジャンスキー(つづく) (03月06日)

(その2)オレガノ(ハナハッカがよくごっちゃになる)、マタベリ国際空港、ミトラ、メッシーナ海峡、シモン・マリウス、シモン・ステヴィン、お かぐら、エドワード3世、ヴォルタ湖、オスカー・ロバートソン、クマツヅラ科、飯島澄男、ツルグレン装置、ウォーレン・スパーン、膝代わり、トレマ(03 月06日)

(その3)福田雅之助(修造絶叫)、クサリヘビ科、アンガラ川、ツール・ド・スイス、ジーン・ロッテンベリー、バクスター効果、ダフィット・ヒルベルト、キルヒホッフの法則、仲恭天皇、竹内栖鳳、赤羽末吉、菅原都々子(まだ続く)(03月06日)

(その4・これで終わり)支笏湖、御嶽山、花房秀三郎、ビウレット反応、河鍋暁斎、加藤明、ロス・マクドナルド、ルクランシェ電池、ラルフ・スタ インマン、そしてリボーの法則。最後のはまさしく「これだ」って感じ。こう見ると難易度がやや上がったあたりの問題から不得手、というのが如実に出てい る。(03月06日)

あと痛感したのが、「不正解2回以上」の問題のうち結構な部分が、片方が「STU」だった、ということ。皮肉でもなんでもなく(苦笑はするけど)、それだけ彼が頑張ってる証。かつ問題文が一方と比べるとこなれているのもまた事実。(03月06日)

今回はペーパーに強い危機感を持っているため、「わからなかった1万問強」を1週間で見返し、今日順番をソートして重複分を整理。完全に記憶はで きないけど、頭のどこかに引っ掛かってそれらしい答えが書ければ、筆記に関してはプラス。但し早押しは不正確になるデメリット有り。切り替えが重要。 (03月06日)
 *とか書いてたら6×……言霊……。

すごく細かい話ですが、ABCの公式blogに「召集」時間と書いてあって違和感。広辞苑だと1番が「上級者が下級者を呼び集めること」で、後は 軍隊と国会。日本語大辞典だとそもそも軍隊と国会の意味しかない。「招集」ならいいのかなあ。うーん。日本語難しい。(03月07日)
 *これを見て「時間を確認している!」と突っ込むほむほむの洞察力たるや。

ちなみにNHKだと、「召集」は国会と旧日本軍(要は天皇が呼ぶもの)に限定、それ以外は自衛隊や外国の軍隊であっても「招集」だそうです。http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/088.html 日本代表とかも「招集」だね。(03月07日)
 *共同通信ガイドラインでも同じとのことです。
 *個人的には休日出勤しなければならないとか、会社に呼び出されたときに「ショウシュウ」というのであれば、「召集」だと思います。そもそも「召集令状」が前提の比喩表現なのだから。
 *あ、クイズも「召集令状=戦場に赴け」という意味で、それだと「召集」で正しい、という見方もあるか……。

昨日のABC the fourthの観戦記等書きました。スタンスは少し変わるけれども、「クイズを楽しむ」という点では変わらないので、あちこちでお会いする皆様、今後ともよろしくお願いします! http://diedie16.txt-nifty.com/(03月09日)

「悔しい」というより「ナガマサ強いなあ。この強さをうまく表現できないかなあ」と思っている。彼は金沢出身なので地元の方言で「強い」、それと なっちゃんと「二人」(zwei)で「進む」(gehen)、という意味を込めて「ツエーゲン」でどうだろうか。(03月09日)

 本当にABC絡みのことしか書いてないなあ。

------------------------------

 そして日常へ。

今、家で一人。妻子は見知らぬ相手とのすれ違いを求めて旅に出てしまいました。秋葉原へ。DQM2の戦場へ。「俺も行こうか」「うちらでずっとDQM2やってるよ」……さてとどうするか。MasterQEEも面白そうなんだけど遠いしなあ……。(03月09日)

クイズ以外の場で、クイズで勉強したことに触れるのは嬉しい。この詩、『QuizzistA 01』に出てたやつですね。/ナイトスクープの“神曲”話題、数学教授が歌う自作曲に大きな反響。http://www.narinari.com/Nd/20140325046.html(03月09日)

結局打ちっぱなしにいってきたのですが、20分打ったくらいでヘロヘロに。やはり昨日の激戦と、それに至る努力と、あと一昨日の送別会の影響が想 定以上に体を蝕んでいる様子。まあ老化とも言えるし、もともと体力が貧弱なのですが。妻子帰ってきたら温泉でも行こっかなー。(03月09日)

僕は土曜のABC、妻子は秋葉原でDQM2(500人とすれ違ったんだって。ちなみに想人のパーティはダイヤモンドスライム、タイプG、ゴールド マジンガらしい)の疲れを癒すべく春日部市内の温泉へ。10分近くで温泉、ってのは有難い立地。昼寝してゴルフの練習して温泉。こんな日もあっていい。 (03月09日)

2012年9月14日 (金)

【提案(その他)】「高校生クイズを極めるページ」でのクイズ論の感想(4)

 ここのコラムを読んで思うところがいくつかあったので……その4。
 http://myan.s26.xrea.com/quiz/32column.php

【「魅力としての問題 「知の方向性」と種目の淘汰」に対して】

 イベントでの幅は確かに狭まった感。たとえばバラエティ要素を入れたイベントは、それ専門をうたった企画(高津のような)くらいしか見なくなっ てきてる。この前の「ロブスター」みたいな「ガチをベースにバラエティを入れた大会」が昔は多かったけれども、最近はあまり見ない。

 ただ、サークル単位ではまだ生き残っている……というか、サークルでそこまでガチ系の企画ばかりやってるところはむしろ少数派なんじゃないかな あ、と。abc直前とかは別として(KQKのHPを見ると、ガチ要素以外の部分もうまく取り入れているように見える。ただここはサークルによっても違う し、特に高校生がどうかというのは不明)。
 幅広いクイズについては、サークルが担ってるんじゃないかな、と。なので「クイズの幅が狭くなっている」という指摘については「そこまで悲観する内容ではない」と思っている。ここは管理人さんとの意見の相違点。

 「表には出ていないけど、実はクイズの楽しみ方は幅広い」のが現実なんだけど、ここがうまく伝わっていないのは確か。「実際にどんな活動をしている」という告知が有効になってくると思う。「クイズポータル」をまた動かすべきかなあ。

 もっともイベントでの幅はまだ広くないし、ここ数年「短文基本」以外のイベントが目立っていないのは事実。
 実力の「ものさし」はいろいろあった方がいいと思われる。主流の一つになるのが「短文基本」なのは否定しないけれど、みんながみんなあの傾向を面白いと思っているわけではない。
 傾向の幅があった方が、いろんな人は残りやすい。「短文基本」も好きだがそれ以外のクイズを好む当方としては、「早立ち」や普段の例会などを通して幅を広げる活動をしていきたい。

【「もっと人口を増やす試みを」に対して】

○ノウハウ・知識経路のオープン化
→これは同意。「極めるページ」でどのような変化があったか、というのは興味あり。
 ネットでの「高校生クイズ対策サイト」は複数人でやった方が、いろんな視点が見られていいと思いますが、他誰かやらないかな。

○スモールステップ
→ごもっとも。「初心者~中級者に対し、達成感があって、勝ちたいと思うイベント」の需要はある……が、ここがかなり難しい。
 第一に、「何をもって初心者~中級者と呼ぶか」というクラス分けの問題が非常に難しい。
 第二に、イベントの企画者としては「できるだけ多くの人に来てほしい」「ハイレベルな人どうしの戦いを見たい」「ハイレベルな人が自分の問題にどう反応するかが見たい」と思いがち。なかなか初心者~中級者向けに何かやろう、という人は少ない。
 もっとも、「難しい、難しい」と言ってるんだったら、多少穴があってもやった方がいいと思うんだけれど、ただ現実問題「初心者~中級者向けイベント」はクイズ史上ごくわずかしかないのが現実……。
 手頃なところで「高校生向けのクイズ体験イベント」「高校生ミドル層向けのイベント」はあってもいいのかも。

○今の仕組と異なるクイズ
→大学生以上は前述の通り「なくはない」。ただ、高校生以下がどうかについては不明。
 推測ではあるけれど、サークルではまだ「いろいろな仕組のクイズ」が残っている。一から新しい仕組のクイズを作るよりも、まずは各サークルの現状をうまくPRする方がいいと思われる。

【「最後に:極めるページ管理人としての今後」について】

 ここについては方向性が異なることもあり、「頑張ってね」とエールを送るにとどめます。

 が、「脱出ゲームに流れている」というのは面白い指摘。たしかにクイズ屋でも好きな人多いですね。というか昔のクイズ番組(高校生クイズ含む)にあったバラエティ要素を巧く抜き出して、それを一般参加にしたのが「リアル脱出ゲーム」という認識です。
 っていうかあれ初めて見たとき「これでペイできるのかよ」「2000円も払うのかよ」とかなり否定的な見方だったのですが、ペイできるもんだなあ。

 他何か思いついたら書き足します。

2012年9月12日 (水)

【提案(その他)】「高校生クイズを極めるページ」でのクイズ論の感想(3)

 ここのコラムを読んで思うところがいくつかあったので……その3。
 http://myan.s26.xrea.com/quiz/32column.php

【「クイズ知識の属人化」に対して】

 「属人化」という表現は、自分の認識とは少し違うかな。
 強くなるためのノウハウが「人についている」のであれば「属人化」なんだけど。
 今のクイズ界(特に高校生クイズ周り)の状況は、強くなるためのノウハウが(明文化されてないけど)ある程度うっすらと共有されていて、それに 対して外部からはアクセスしにくい……という状況。これを果たして「属人化」と表現していいもんだろうか。ちょっと違和感を感じる。

 ノウハウが「人についている」ことよりも、「中途半端に共有されていて」「それが外部に全く伝わってない」のが、公平さという点からすると問題がある感。
 強くなるためのノウハウを(少なくとも高校生クイズ周りについては)ある程度オープンにしましょうよ、という点については、管理人さんと多分同じ意見。せめて入口くらいは。(もっとももうここで公開しているわけで、これへの反応はどうなんだろう?http://myan.s26.xrea.com/k/zenkoku/karakuri.html
 「きっかけが多くのクイズをやりたい層に「見えない」というのがクイズの世界の現状」というのは同意。こと高校生クイズについては、xyzのよ うな単発のイベントよりも、サイトなどでの情報公開の方がベターなのかな。その点「極めるページ」への反応が最近どうなのかは気になるところ。

【上に立つ人に最適化されすぎたシステム】

 というのは、僕はやや違うかな、と思う。
 上に立つ人に最適化……というよりは、「イベント=競技会」志向と「保守」志向が強いのかな、と。
 その結果、上に立つ人もそうでない人にも、どちらにも適していない状況が続いている。

 この分類で行くと僕は「上に立つ人」側(上下というよりは、ステージに立たせてもらってるという点で「前に立つ人」という表現の方がしっくりくる)なんだろうけど、それでもクイズをやれる量に満足しているか、というと正直満足してない。
 イベントで決勝まで残っても、クイズできるのは2時間くらい(30分×4ラウンドとして)。サークルにいけば6時間クイズできるわけで大きな差がある。
 ただ、「舞台に立つ人は経験値を稼げるのに、そこまで行き着かない人は経験値を稼ぐこともできない」点については同意。

 現状は「クイズをやる機会を少なくし、それだけ”希少価値のある”ステージにする」イベントがほとんど(イベントにおいてクイズに勝ったことへの一番のごほうびは、大抵の場合「引き続きクイズができること」。負け残りのイベントってほとんどないわけで)。
 だからこその「複数会場制」「早立ち」のシステムであり、これらのシステムが広まるべく行動するのが自分のポリシー。
 またサークルでも、「参加機会」できれば「解答機会」を均一にする試みを、もっと多くのサークルがしてほしいと考えている。実力別の組み分け、 複数会場制、勝ち抜け制の活用、早押し以外のルールの活用などでそれは達成可能(ちなみにシンサクール蒲田はかなりこの点を意識して運営している)。


 なお、この「ステージ型イベント」のシステムは破綻はしてないと思う。まだ。
 結局のところ「ステージに立つ可能性がある」ベテラン社会人層は辞めていってないし、若手も入ってきている。イベントの担い手も、こと関東に限れば新しい人も出てきていて、むしろ「イベントが多すぎてサークルができない」状況。
 問題があるとすれば、何年やってもステージに立てない中堅層がクイズから離れていってしまうこと。今のところはここ数年のニューカマー増加(高 クイ路線変更+QMA・AnAn+Mixiなど)のおかげで「抜けていった分以上に補充できている」けれども、これがずっと続くとは思えない。逆に考えれ ば、ここらへんの中堅層が抜けていっているからこそ、人数増加で破綻してない、という見方もできるんだけれども。
 あとは関東以外の地域でイベントが増えない、という点は問題。再放送の仕組みがもっと全国に広まるといいんだけどなあ……。


 「数百人の参加でキャパシティを超えてしまう仕組みを根本的に変えないと」という問題意識はわかるんだけど、でも現実問題、1000人を超える規模のイベントは民間ではまず無理と思われる。キャパシティとリスクの問題で。

 で、その手前、「4-500人の参加」というところに数字を落として考えると、それでも「ペーパークイズか○×でごっそり落とす」ステージ型イ ベントのシステムくらいしかない。90年代初期のオープン大会とか学園祭のクイズ企画に見られるような。となると、「初心者にクイズを体験してもらう」と いう点で向かない。ここはジレンマ。
 「複数部屋制」のオープンは会場・オペレーションの都合、参加人数に上限がある。早押王/新人王の288人程度か。(「休日の小中学校」とかが使える余地があるなら、あるいは……)。
 「早立ち」も原理上、会場の人数だけ対応はできるけれども、残念ながらまだ広まってない。というより、自分自身「早立ち」がメインストリームになるかというと「それは違う」感が強い。


 「クイズ人口が仮に5倍になったとして、どんなことが起こって、どう対処するか」というのは、思考実験として面白そう。本題からはずれるけれども。
 一部のイベントで発生している「エントリー合戦の激化」なんかが普通のイベントでも発生するのかなあ、とかね。

 そんなこんなでまだ続きます。久々のクイズ論だな。

2012年9月 3日 (月)

【提案(その他)】「高校生クイズを極めるページ」でのクイズ論の感想(2)

 ここのコラムを読んで思うところがいくつかあったので……その2。
 http://myan.s26.xrea.com/quiz/32column.php

【「クイズ人口について」に対して】

○「高校生クイズの参加者は5年前と比べて1万人以上減少(今年の目測参加者は全国で4000チーム・12,000人程度)しており」

 ……いうのは事実だと思います。
 しかし、それが「知力の甲子園」路線にシフトしたからか、それとも別の要因なのか……は冷静に考えるべきだと思います。確かに「あわよくば全国優勝」という人は減ったかもしれませんが、もともとイベント感覚で来ていた人が多くて、そこが足が遠のいたのでは、という感。

 考えられる「別の要因」としてはこんな感じ。まだまだあるとは思いますが。
・ネットなど他の趣味の発展
・「テレビ番組に映る」ことのメリットの減少
・さらには、「テレビ番組に映る」ことが「晒し上げのリスク」になりかねない
・不景気による小遣い額減少(これはそんなに影響ないか)
・高校生クイズの高校生に対しての視聴率・認識は、実は依然低空飛行?(40-50代女性の視聴率・注目度はあがっても、現役層には実は認識が薄い、など)

 もちろん、「出てるのがエリート校ばっかりで自分とは無縁」「この傾向では全国行けない」「行けたとしてもエリート校に負けて全く映らないのは嫌」というのは、一つの要因としてあるでしょうね。
 ただ、仮に「知力の甲子園」以前の「バラエティ」「オリラジ」ベクトルだとしても、年々低下は免れなかったのでは、と思いますがどうでしょうか。
 ともあれ、「地区大会拡大」「芸能人招へい」でも年々の低下傾向はカバーしきれなかったのではないかな、と。
 完全に印象論(そもそも論なの?)で根拠はないのですが。

○「クイズ研究会に所属して日常的にインプットをすることが活躍の前提になっている「知力の甲子園」路線が5年続いているにも関わらずクイズを部活として取り組む人が増えないのはなぜか。」

 ここは興味深い指摘だと思います。
 確かにEQIDENや関クイ連の話を聞いている限り、数年前よりも増えています。が、特に地方なんかはもっとクイズ研が増えてもおかしくないんじゃないかな、という感はします(熊本や宮崎などで増えてきてはいますが)。
 相変わらず静岡県にはクイズ研できないですしねえ。。。

 一つ目。「あまりにもレベルが高く映りすぎている」。
 なんらかの努力の結果が伺えるならともかく、今の演出は「もともと頭がいい、知識に貪欲な」つまり「素質からして優れている」ことを前面に押し出しすぎなのかもしれません。実際のところは、そんなに極端な差はないにしても。

 二つ目。「上位陣にどう追いついたらいいかわからない」。
 「実は参加者が対策しやすいような”クイズ界ベタ”を出している」「しかもそれは一般視聴者の前にはけして出さない」演出をしている、というのはクイズ界にいる人間ならみんな知ってます。
 が、一般にはそれは知られてないわけで、「どう努力したものやら」という感を与えている可能性は高い。たとえば「実はこの手の問題はみんな対策してて……」と知るだけでもだいぶ変わってくるでしょう(そしてそれを管理人はやろうとしてるんでしょうね)。

 三つ目。「ネームバリューの問題」。
 地方の高校生にとって、開成だ灘だラサールだ、と言われればそれだけで臆してしまうのはやむなしなのかもしれません。仮に県立のトップクラス校であっても。
 実際に大学に入ったり、企業で人事担当をやったりすると、上位とされる大学でも地方公立のトップ校、さらにはそれ以外の学校の名前もしょっちゅ うみかけます。ただし、「いや、大学や面接で接してみる限り、私立名門も地方公立もその他もそんなに変わらないよ」というのは、あくまで両者を比較できる 人間が持てる感想。実際の高校生からすると比較する機会はまずないわけです(模試くらいか。僕は大学入試をやってないのですが、この点ってどうなんだろ う?僕が高校受験をしたときには、模試の上位はまだ公立中が多かった記憶)。

 四つ目。「”高校生クイズ(&対策)”以外のクイズ活動が見えにくい」。
 高校生クイズ以外に大会があるとか、そもそも仲間内でクイズやってるだけで楽しい、みたいなことはこれまでは全く広まってなかったわけで。その点「ナナマルサンバツ」がブロックバスターになるのかもしれません。

○「まだ1万人以上が高校生クイズに参加してくれているにも関わらず、そのうち9割以上が高校生クイズ以外の場でクイズに触れようとしないのはなぜか。」

 という問題提起については、特に上の四つ目でしょうね。「高校生クイズ以外のクイズの場が見えにくい」。また、そもそも「クイズを定期的に趣味としてやりたい」という人はそんなに多くないはずです。

 むしろ、高校生クイズは「クイズを趣味じゃない」「他の部活に入ってる」という人も1万人以上参加しているわけで、これって他の競技に例えてみると凄いですよね。むしろここは「クイズが趣味じゃない人も参加している」点をポジティヴに捉えてます。
 野球を初めてやる人たちが3500校集まった甲子園、みたいな話で。そのうち野球部はせいぜい50校、と。
 なので、この点についてはあまり「解決すべき問い」とは思いません。


 僕は各県で3-4校くらいクイズ研くらいがあるといいなあ、と。
 各県を3地域くらいに分けたら、各地域にクイズ研があるイメージ。「クイズへの興味」と「偏差値」には(現実的な話)正の相関関係があるのは事 実で、となると学区No.1か2、つまり「中学で上位の成績の人が行くような高校」の一部にクイズ研がある……となるとこれくらいの数字になります。
 ただ、現状はそれすら全く届いてない。その点で、「クイズを部活として取り組む人が、この傾向でも増えないのはなぜか(特に地方で)」というのは非常に重要な問題提起だと思います。

-----------------------

 ところで、参加人数については、一つ不思議に思うことがあります。
 今のスタッフにとって、「予選の参加人数減」というのは、どれくらいの優先順位があるのでしょうか?
 また、なぜわざわざ「地区予選の拡大」「芸能人ゲストの招へい」をしているのでしょうか?

 ここから下は完全に憶測、というか邪推ですが……。

 こと視聴率という観点からすると、正直なところ「一部名門校を招待して、スタジオで予選をやる」の方が断然コストは低いし、納得いくメンバーを 残せる。番組で「全国で地区大会を30近くやって」とか全然触れてないし、「何人の中から~」みたいなことにも触れてない。納得性はやや薄れますが、もっ と知識偏重型の予選をやってもいいはずです。
 おそらくのところ、「インターネット予選」というのも、この流れへのテストかなあ、と邪推しています。ゆくゆくはネット予選の枠を広げる(もちろんトラブルに対しどうするか、という問題はあるにせよ)方向性は十分ありえるよなあ、と。

 ただ、本選の「知力の甲子園」演出と、予選の「地区予選の拡大」「芸能人ゲストの招へい」というのはどうにも矛盾します。
 推測ですが、スタッフとしては「知力の甲子園」方向で視聴率をとることの方が優先順位は上ですが、とはいえ「参加人数減」は食い止めないといけ ない。もしくは、(実際に食い止められるかは別として)食い止めるための施策は打たなければならないスタンスなのでは、と僕は思います。

 なぜ?
 1.スタッフ内の保守派対策
 2.スポンサー対策

 「いややっぱり全国から高校生集めないと」という声が大きいスタッフがいるのかもしれません。
 が、現実的に考えられるのは、スポンサー対策なのかなあ、と推測します。

 ライオン様からすれば、当然広告に対しての費用対効果を見ている。
 視聴率という観点では「40-50代女性というメインターゲットに刺さる番組作りで非常にいい」という評価でしょうが、一方で現役高校生世代にとって「親しみをもってもらう」という点でも、一定の評価をして頂いていると思われます。
 となると、広告ターゲットである現役高校生の参加が減っているのはあまりよろしくない。もっともライオン様からしても、メインの購買層は高校生 ではなくお母様方なのだから(花王に比べると、ライオン様は若者向けのラインナップに乏しい。Banくらい)、優先順位は2番目以下です。とはいえ中長期 にわたる顧客との関係構築、ということを考えると、高校生への人数が減っていくのは社内的にもどうにもよくない。
 もし僕がライオン様の広告担当だったら、「お母様方に刺さる番組作りが第一だけど、高校生の参加者は減らしすぎないでね。そういう番組作りをしてね」という要望を制作側にするだろうなあ、と。
 一見矛盾する「知の甲子園化(こちらはお母様方大喜び)」と、「地区予選拡大」「芸能人招へい」(こちらは高校生大喜び……してないけど、少なくとも施策を打ってるから、スポンサーへのポーズにはなる)が両方並行しているのは、ここらへんが事情なのかな、と思います。


 って長々書いたわりには陳腐な見方ですねえ。
 でも、当たり前のことを当たり前に書く、というのも大事なことだと思います(自己弁護)。


 ……って、今でも参加者に試供品とか配ってるのかなあ(僕の頃は「植物物語」とかだった記憶)。それすら知らないレベルで語っているのですが。

2012年9月 2日 (日)

【提案(その他)】「高校生クイズを極めるページ」でのクイズ論の感想(1)

 ここのコラムを読んで思うところがいくつかあったので。
 http://myan.s26.xrea.com/quiz/32column.php

 大前提のそのまた大前提として、高クイスタッフと参加者については感謝の念はあれ、批判するつもりは毛頭ないですよ、と。

【総論】

・「気持ちはわかる」し、「同じような問題意識は僕も持ってる」といったところ。
・ただ、高クイスタッフは彼らの論理、彼らの目的にしたがって動いているわけで、それについてどうこういうのは意味がないでしょう。少なくとも彼らの目的には「クイズ人口の増加」なんて微塵も入ってないと思います。過程にも入ってないでしょう。
・であれば、現在の高クイを補完する形で、我々一般視聴者サイドで何ができるかを論じた方がいいように思えます。
・って管理人さんも結局そういう論旨になってるのか。

【大前提として~僕が高クイスタッフに望むこと~】

・僕が高クイスタッフに対して望むのは、「どのような形であれ、高クイを継続してもらうこと」この一点に尽きます。

・ガチ傾向/バラエティ、芸能人を呼ぶ/呼ばない、広く参加校を募る/一部エリート校に集約していく、参加者をリスペクトする/笑い物にする…… どちらにせよ、「高クイが続く」というのは、クイズ文化の継続(「テレビのクイズ文化」にせよ、われわれが属する「有志によるクイズ文化」にせよ)という 意味では物凄く大きな意味を持ってます。仮にネガティヴ気味に取り上げられたにしても(昔のFNSみたいに一部の人の奇行を笑い物にする等)、番組がない よりは遥かにマシです。
・クイズ界の危機というのがあるとすれば、それは「高クイの終了」の時点なんじゃないかな、と。高クイが終われば高校クイズ研の活動には大ダメージですし、さらには大学クイズ研にも波及すると思われます(もちろん大学デビューの人の活躍も目立ちますが)。

・一方で、スタッフ側の立場を推測します。
 彼らの至上命題はあくまで「視聴率」であり、「スポンサーの継続確保」でしょう。
 高校生クイズが継続するか否かも、ここが最大のポイントと思われます(業界には詳しくないし、それについての情報収集も怠っているので、あくまで推測ですが)。

・「高校生にとって誠実であってほしいなぁ。」
 「「ドラマを生み出す」から「ドラマが生まれる」に考え方を転換できればもっと面白くなるのではないか」
 「運営に関しては、もっとクイズに興味を持ってもらえる仕組みを作ってほしい。」
 管理人さんの要望には全く同感です。
 しかし、それをスタッフに求めても仕方がない、と諦めています。彼らの至上命題と「相反する」とまではいかなくても、優先順位は下だからです。

・「高校生にとって非誠実であろうが」
 「ドラマを無理矢理作ろうとしようが」
 「クイズ自体の興味よりも「凄い天才児達の頭脳バトル」の方向に持ってこうが」
 その結果視聴率が上がり、スポンサーが継続してつき、高校生クイズが続いてくれれば僕はいいです。

・逆に言えば、視聴者やスポンサーが引くほど
 「非誠実すぎ(番組継続に支障がある程度のクレームがある等)」
 「ドラマ作りすぎ」
 「クイズ無視すぎ」
 であれば問題があります。
 が、ここで注目すべきは、「現状、視聴率という形で視聴者に支持されている」という厳粛な事実です。 

・ここでの「視聴者の支持」は、あくまで視聴率として現れる部分です。
 ネットでは「昔の高クイがよかった」という表現を見かけます(クイズ屋だけではなく、mixiの日記検索でも毎年頻出します)が、スタッフは彼 らのために番組を作っているわけではない。オールドファンが喜びそうな回もありましたが、残念ながら視聴率は奮わなかったよう記憶してます(ここで何回、 と出て来ないのが弱いですが)。

・少なくともスタッフは、「クイズ界の発展」「クイズにもっと興味を持ってもらう人を増やす」ために番組をやっているのではありません。
 これらは目的でもなく、さらにいえば、過程でも手段でもありません。

・もちろん、「クイズに興味を持ってもらう人が増える→参加者が増える→その中には魅力的な参加者もいるだろう」というのは、一つのやり方ではあります。
 ところが今の高クイはそのやり方をとっていません。次回以降で述べますが、広く一般に対してオーディションをする意味自体、現行の問題傾向と演出では無くなってきています。
 管理人さんの言葉を借りれば、「数百人のヘビー層を増やす」中で演出していけば「いい」番組が作れるわけで、一方で、「1万人のクイズに興味を持ってくれる層を」仮にキープできたとして、それは今の番組の作り方に直結しません。


 高クイスタッフは「視聴率」「スポンサーの継続確保」のために動く。
 それを大前提・所与の条件とし、その上で我々がどう動くか、という論であれば、話す意味があると思います。
 (意見があるなら投書したら?という人もいるかもしれませんが、無駄骨で終わるのが目に見えているので全くそのつもりはありません。。。)

 まあ意味がなくても、クイズ論自体が好きだからほっといても論じるんだけどね!


 あたりまえの大前提で終わってしまった!つづく。

2010年10月11日 (月)

【提案・その他】(2) 賢押杯をきっかけとした、関西のQMA・AnAn界への再挑戦

 ここで書いた話の続き、というか進捗具合。
 項目別に分けていきます。

 続いて賢押杯関係。前回のレスもこっちに書きます。

 松本ですみすさんと話してきました。
 前回のDVDをお借りすること、その映像を何人かに見せることについては許可いただきました(ただ、あくまで「広報目的」でお借りするので、「個人的に見たい」というご要望にはお答えできかねます)。

 当方のイメージはこんな感じ。

 ターゲット→
 ・関西の店舗大会によく出ている層。
 ・mixiのクイズゲーム系コミュニティに入っている層。
 特に前者でしょうね。店内大会で積極的に関西以外に遠征している層は関西にも何人かいると思われます。賢押杯が川崎でやる以上、「遠征慣れ」している人の方が当然反応はいいでしょうし。
 もちろん、遠征慣れしていない方々にもオフラインクイズに参加してほしいのは当然の話。なので、賢押杯はひとつのきっかけとして、そうでないオフラインクイズの話もできれば、と思います。 

 目的→
 QMA・AnAn層にオフラインクイズを体験いただく機会を作り、「オフラインクイズの楽しさに触れたことがある人」、ゆくゆくは「継続的にオフラインクイズを楽しむ人」を増やす。
 
 目標→
 ・賢押杯2011、関西からの参加者の倍増。前回22名→目標44名。
 ・ネクステ関西もしくは新規サークルで、継続的にオフラインクイズを続ける人を5人以上新規獲得。
 
 手段→
 ここはすみません、ほとんどノーアイデア。
 店舗大会の後に動画を見せて、興味を持った人を集めて1-2時間過去の賢押杯の問題を使ってフリバ、という形でしょうか。
 一つ重要なのは、「オフラインかつオンライン」の人がスタッフとしてやることだと思います。外部の人間が来ても効果は生じにくい。内輪の人間が「こういう世界があるよ」と紹介するのがカギだと思います。その点、ここ1年全然クイズゲームをやっていない自分は適任ではないので(とはいえ、その場でのサポートはしたいと思います)、いろいろな方のご協力をいただきたい次第。
 


 ちなみに同じことを静岡でもやりたいと思ってます。こっちは立ち会うことすらできないので、完全に♪人任せ、人まかせぇ~ではあるんですが(坂上二郎だったんだ!初めて知った!!)。
 こっちの方が距離的には近いので抵抗感は薄いか?

【提案・その他】(1) プレabcについて

 ここで書いた話の続き、というか進捗具合。
 項目別に分けていきます。

 まずはプレabcについて。

・各校に確認した結果、日程は12/19(日)で。
 年末で忙しい方もいると思いますし、特に大会直前のDTオープンスタッフには申し訳なく思いますが、ご協力いただけると有難い次第です。

・会場ですが、油断してたらひがしよどがわがとられていました……。
 区民センター系は全滅でした。今日市民交流センターよどがわ(加島)に電話します。アクセスがちょっと悪くなり申し訳ない次第。
 講堂がベターですが、気になるのが暖房の有無。さすがに12月中旬で暖房がないのは厳しい。ああ、でも集会室106が椅子席で120人か。悩ましいところだなあ。後で電話します。

スタッフ用のコミュ(mixi)立てました。
 そっちでもいろいろと話しますが、とりあえず「プレ」の名前は縁起悪いから変えない?
 「プレマンオブ」の時代から「プレで優勝した人は本家で不調」というヤなジンクスが……。

・基本線は今までどおり「あまり労力をかけずに」やる方向で。
 個人的な意見では、社会人主催の対策会はなるべく1つに集約して(森崎がブリーズでやる奴も含めて→って彼mixiやってないや)、あとは「学生が学生向けに対策をやる、社会人はあくまでそのサポート、やってもせいぜい共同開催まで」という方向に持っていった方がいいと考えます。
 abcへの協力という意味でも、「自分で企画を作る」ことによる学生の実力向上という意味でも、学生間の交流促進という意味でも。もともとプレabcは、「現役時代のYUU・やましんが対策会やるらしいけど、彼らが出られないのはかわいそうだしちょっと不公平だから、社会人がやったらいいんじゃない?」というのがきっかけでしたし。社会人母体のものが一つは欲しいですが、本筋はやはり「学生が学生向けに」じゃないかな、と。

2010年10月 6日 (水)

【提案・その他】今後の関西での動きについて

 大阪に赴任したのが2008年1月。早いもので2年10ヶ月目に突入です。
 もともと「3年」という予定での赴任でした。そう考えると、関西にいられるのもそれほど長くはありません(とかいってまだまだ残るかもしれませんが)。
 
 赴任して5ヶ月たった08年5月に、こんな文章を書きました。
 できたこともあり、できてないこともあります。
 「横の繋がり作り(イベントやフリバ会の主催)」「サークルのサポート(ブリーズ)」は割と貢献できたかな、と思います。
 が、「イベントを主催できる人材を増やす」というところは達成できず、この点については心残りではあります。もともと関西でのイベントは多くなく、クイズ人口も(日本2位とはいえ)東京と比べるとかなりの差がある中、一朝一夕でできる話ではない。とはいえもっとやり方はあったろう、と。
 サークルについては、vitaをもう少しやりたかったなあ。ブリーズ・烏の人数はまだ飽和していないので、ガチ系サークルについては無理に増やす必要はない(ミドル向けはなかったけど、アラシ会のテストはいい傾向だと思います)。けど、「ガチ系とは違った、既存とは違ったベクトルのサークル」は今の関西にはないわけで、その点も心残り。
 とはいえ、多くの方の手を借りていろいろなことができました。まいた種のうちいくつかが芽となり大樹になるのを、遠く離れたところから楽しみにしています。遠隔地からできるサポートはしたいところ。

 とはいえ、多分まだ3ヶ月くらいはいます。
 メモレベルではありますが、この3ヶ月でやることをリストアップ。

○E4オープンの確実な成功(~11/28)

 ありがたいことに、定員いっぱいのエントリーを頂きました。
 当然のことながら、現時点での最優先事項はこれ。

○プレabcの開催(12月19日?)、ならびにabcのスタッフ協力(3月)

 「プレabcを今年も開催、西日本の学生クイズシーンの盛り上げに寄与する」のは従来同様。
 今のところ、12月19日(日)開催の方向で検討しています。

 今年はかつ、「西日本からabcへのスタッフ協力」について、できる限りのことをやりたいと思っています。今までは「撮影」という立場で一歩引いていましたが、今年はスタッフとしての参加の度合いを高め、プレabcとabc本家の両立を図りたい、と考えています。
 具体的には「西日本のプレーヤーへabcの宣伝を行い、提出問題数を増やす(自分含め)」ことが中心になろうかと思います。

○関西のQMA・AnAn界への再挑戦(~1月)

 来年1月9日に賢押杯があります。
 これをいい機会として活用し、「関西のQMA・AnAn界の方々に、オフラインクイズを楽しんでいただく」試みに再挑戦したいと考えています。関西熊熨斗会の動きも当面ないようですし……。

 こちらについては、「自分からそのコミュニティに飛び込んでいく」ことが不可欠。現時点でなかなか伝手がない中、いろいろな人の助力をお借りする必要がありますが、関西を離れる前に何かしら道はつけていきたいと考えていきます。

 目標は「QMA・AnAnの店舗大会のあと、ちょっとしたオフラインクイズ体験会を1-2時間開催(そのとき賢押杯の紹介とかできないかな)」、そして「賢押杯の関西からの参加者の倍増(前回22名→目標44名)」。ここについては近日中にまた日記書きます。

○ミドル層向けへのアクションの模索(~異動後も)

 中長期的な主目標はこれ。
 ミドル層は「フルオープンを抜けない層」とお考えください。大まかにいうと、abcで70点未満の層(なので、学生で「abcは抜けるけど、フルオープンは抜けない」という人も含む)。詳しくは今後書きますが、実はこの層の定着率は数年前から我々の感じている以上に悪く(abcの過去の通過者を見てると痛感します)、イベントでの人手不足もここに起因するところが大きいように思えます。あくまで仮説ですが。
 関西にいる間の方がミドル層との接点は多いので、今のうちに今後の動きの基礎を作っておきたいところ。近い将来に「ミドル層が主催する、ミドル層向けのイベント」をサポートできれば、と思っています。ここについては近日中に別途書きます。

○フリバ会の実施(10-12月)

 これはまあ余力のあるときに。
 とりあえず10/24は確定。できれば11/3、12月下旬も。
 vitaの形でやるかもしれません。がフリバの一部としてやった方がいいかなあ。

 ともかく、残された時間と労力はけして多くありませんが、悔いを残さぬようできる限りのことはやっていきたいと思っています。周囲の方々のお力をお借りする機会も、これまで以上に多くなりますが、なにとぞ宜しくお願いします!

 また、クイズとは直接関係ないですが、飲み会などでのコミュニケーションも極力大切にしたいところ。地方勤務(静岡含む)になったらそうそうクイズ関係者と話す機会もないわけで、関西在住のこの機会をギリギリまで活用します。

 とか言ってる間は異動がない、というのもありがちな話ではあるのだが……さてどうなる。

2009年1月24日 (土)

【参戦・サークル】ブリーズ阪神 09年1月例会

 金曜日昼=仕事の予定が急に空いたので、北浜「カシミール」へ。20辛。
 金曜日夜=新年会の後ラーメンが食べたくなり、南森町「カレーラーメンパピー」へ。
 土曜日昼=ブリーズ阪神の会場前にある、なんば「マジックスパイス」へ。虚空。

 24時間で3カレーか。どんだけカレー好きなんだ俺。

 そんなこんなでブリーズ。企画者コミで18人参加、という大盛況ぶり。

 茶畑企画。「清明」を「晴明」と書き間違えるがっくりミスがありながらペーパー1位。次の5○2×は3抜け、天3一回戦対策もまずまずの調子ではあるが、追い込まれたときの誤答が本番で出ないかどうかがカギだな。
 やましん企画。決勝、1ポイント差でドMさんに破れる。麗しき師弟愛よ。またはMM砲よ。
 西口企画。相変わらず嘘フリと青→普通問題・普通→青問題へのカーブはセンスを感じます。っていうか彼が賢押杯以外で初めてオフラインクイズをやったのが「GTO再放送」ってのはなあ。凄いモン見せちゃったなあ。

 終了後の飲み会で肉を食らいつつ愛を語ったりして、帰宅。

2008年5月13日 (火)

【提案(その他)】関西クイズシーンの現状と活性化

 今年1月に大阪に引っ越して以来、
 ・イベント……u-4/Quizzes west、xyz=7関西開催、勝抜杯参加
 ・サークル……vita立ち上げ+関シロー・モンキーズ・烏・ブリーズ阪神・楽寿会参加+関西ネクステ飲み会参加
 と、まずは「関西の現場を自分の目で見て、感じる」ことを強く意識してきました。

 先週の勝抜杯参加で、それも一段落かな、と思っています。
 まだ4ヶ月、限られた経験ではありますが、僕なりに思った「関西クイズシーン(京阪神)の現状と活性化」について、今時点での案をまとめます。

----------------------------------

 【1.現状】

 ≪サークル≫
 ・各サークルとも盛り上がっているし、居心地は良い。運営やクイズの内容についても、他地域と比べても全く遜色はない。
 ・ゲストに対して「閉鎖的」「排他的」という感じもしなかったし、いくつかのサークルはHP上で「ゲスト参加OK」を謳っている。
 ・但し、そもそも他のサークルに「ゲストで参加しようとする」人がほとんどいない。 

 ≪イベント≫
 ・参加者限定・ジャンル限定がない「フルオープン」だと、年間3~5大会と、けして「ゼロ」ではない。が、クイズ人口との比を考えても、関東よりは極端に少ない。
 ・京大・立命館・モンキーズなど、サークル主催が大半。関東のような「個人杯(勝抜杯、NS、うそくさい、久栗などはあるものの)」は少ない。「サークルの枠を超えたプロジェクト型イベント(関東のabc、u-4、ロブスター、往年のKITSCH、?、×など)」は皆無。
 ・また、そのような「大手サークルによるフルオープン」は、関西以外の強豪プレーヤーが多数参加する。関西のミドル層以下にとっては、活躍できるイベントがほぼ皆無。また、「関西-関西以外」の交流はなされているが、「関西-関西」間の交流にはあまり繋がっていないように映る。
 ・中高生限定のイベントは、年間3大会前後。
 
 ≪プレーヤー≫
 ・複数サークルを掛け持ちするのは、僕の知る限りhalさん・ドMさん・ZUKAらごく数人。それ以外の方は「月1回、自分のサークルでのクイズ」に満足している方がほとんど、のように僕の目には映る。(勝抜杯翌日のフリバ会=楽寿会も、大多数は遠征勢で、関西の方はあまり参加されなかったし)
 ・サークルの枠を超えたクイズ関係者同士の横のつながり~mixiやblogでのオンラインでの交流も含む~は、関東に比べればかなり薄いように思える。たとえば関東だと、mixiで違うサークルの人がメッセージを交し合う様をよくみかけるが、関西の関係者ではあまりそのような姿を見ない。

 このような、「所属サークルでの月1回のクイズがベース」で、「他サークルやイベントでのクイズが少ない」状況が、ここ10年続いていると思われる。
 
----------------------------------

 【2.仮説】

 ・関西の方々は、「月1回、自分のサークルでクイズをやる」のが「普通」。
 ・その一方で、「月に複数回クイズをやる」「所属サークル以外でクイズをやる」ことの経験がほとんどないし、そもそもそのような選択肢がほとんど認識されていない。
 ・関西の他サークルのプレーヤーと交流する機会がほとんどない。その楽しさやメリットもあまり広まっていない。
 ・イベントは、「各サークルが、人材を揃えた上で労力を投入し、高い質に仕上げて開催するもの」という認識。関東と比べると、イベント開催に対する敷居が高い。そのため個人杯はほとんど開催されない。
 ・ミドル層以下からすると、イベントは「全国から集まる強豪のためのもの」であり、「自分たちが愉しめるようなものではない」という認識があるのではないか。「イベントに参加しない、参加するにしても勝抜杯だけ(年1回のお祭として。自分が出るための大会ではなく)、でもサークルには毎回参加する」層が一定数いると思われる。

----------------------------------

 【3.「問題点」ではなく、橙武者としての思い】

 今の関西に、解決すべき「問題点」がある、とは思っていない。
 今の関西の方々は、「月1回」のクイズに満足しているのだから。
 しかし、私は「もっともっと関西クイズシーンを活性化し、より多くの人に、もっとクイズを楽しんでもらいたい」と考えているし、それが可能だと信じている。
 「悪いところを直す」のではなく、「良いところをもっと増やせる」、というのが橙武者の主張。

 「現状でみんな満足している。外から来た人間が”関東ではこうだから、関西でもこうすべきだ”と振りかざすのは、自分勝手で傲慢。誰も求めてない」のではないか、という怖れもある。
 しかし、「もっとクイズを楽しみたい」というニーズは、現在の関西では「認識されていない」だけで、魅力あるクイズの仕組みの提案・実現により、そのようなニーズを引き起こすことは可能。
 
 関西は、関東についで日本で2番目の人口を持つ地域だし、高校・大学も多く若年人口も多い。関西発のクイズ文化(アタック25などのABC制作番組、RUQS、難問長文ブーム)が日本を席巻したこともある。
 クイズ的なポテンシャルを秘めている地域……にも関わらず、大半の人は「所属サークルでの月1回のクイズ」に満足してしまっており、活動がサークル外に広がっていかない。かといって、月2回活動したり、多くの人を積極的に受け入れるサークルがあるわけではない。当たり前の話だが、「そのサークル内部でのそこそこ」レベルでの活動に留まっている。もちろんサークルを維持するだけで大変なのも理解するが、しかし、人材の活用という意味ではあまりに勿体無い。仕組みをうまく作ることで、「より多くの人が、もっとクイズを楽しむ」ことは十二分に可能。
 そして、関西のクイズシーンの活性化が、日本のクイズシーンの活性化に直結する。  

----------------------------------

 【4.今後のアクション】

 ≪ねらい≫
 ・関西の方々に、「所属サークル以外で、クイズを楽しむ場」を、ローコストで提供。その楽しさを知ってもらい、ゆくゆくはその担い手も兼ねてもらう。
 ・関西の方々の中での交流を増やす。単にプレーヤーとして競い合うだけではなく、「友達・仲間を作れる場」としてのクイズの魅力を訴求し、それによるクイズへの意欲増大を図る。

 ≪具体的アクション≫
 1.いろんなサークルの人が集まれるようなイベントをローコストで開催。その際に懇親会、団体戦などをやることで、サークルの枠を超えた横の繋がりを作る。
 →・「再放送プロジェクト(仮)」~他地域のイベントの再放送・再編集~の実施。8月までに何らかのアクションを実施。

 2.従来のサークルとは違った軸でのサークル主催、およびサポート。従来のサークル枠と異なる繋がりを作る。
 →vita主催、ブリーズ阪神・関西ネクステのサポート、ブログ等を通した各サークルのPR。

 3.関西で「イベントの開催に興味あり」という人がいれば、積極的にサポート、ノウハウを提供する。
 →大会へのスタッフ参加、ノウハウ提供。できれば若手を焚き付けたい。

 4.プロジェクト型イベントに、無理のない形で協力いただく。
 →u-4/Quizzes、および新規イベント(近日中に発表)。
  まずは「問題作成」&「当日スタッフ」に招待し、 「イベントを開催する楽しさ、充実感」を知っていただく。
  ゆくゆくは個人杯・プロジェクトを自発的に主催できる人材を育てる。
  u-4/Quizzesやxyzにしても、関西から担える人材を育てていくことで、日本のクイズシーンの活性化に寄与する。

 流れとしては、こんな形です。

 「"イベント""会員制度のない新サークル"という、”所属サークル”以外の場でクイズや交流を楽しむ」(1、2)
   ↓
 「クイズイベントのスタッフ経験を積む(まずは「自分がやりたいことをやる」イベントから。関西はそれすらない)」(3)
   ↓
 「さらに、他サークルの人とのプロジェクト型イベント(「みんなが求めていることをやる」)のスタッフ経験を積む。将来的には主催できる人材を増やす」(4)

----------------------------------
  
 【5.まとめ】

 将来的には、「関西の方々が、自分たちの力で”より多くの人がもっとクイズを楽しめる”よう、自分で自分をモティベートして積極的に動いていく」自立体制を作る。これが「関西クイズシーンの活性化」の一つの到達点です。
 でも、いきなりそこを目指すのは、無理がある。

 そこに至るまでには、まずはローコストで~使えるものは関東のお古だろうが過去の企画だろうが使い回して~、まずは「クイズをたくさんやる」「いろんな人と交流する」楽しさを、関西の方々に味わっていただく。その楽しさを味わわない限り、「自分が担い手側に回ろう」という発想は出てこないでしょう。
 この楽しさを関西の方々はまだまだ味わっていない、そこがもったいないし、そこに可能性があるというのが僕の思いです。

 「ローコスト」と何度も書いていますが、上記のようなことをやろうとするには僕一人では無理です。多くの方のご協力をいただかない限り、関西のクイズシーンの活性化は無理だと思っています。でも、逆に言えば、いろんな方のご協力をいただければ、関西のクイズシーンはまだまだ活性化できると信じています。
 どんな形でも結構です。1問からでも、一言のメッセージでも、当日のちょっとした手伝いレベルでも結構です。協力してみたいという方、こんなやり方があるよ、という方、ぜひご一報ください。ともに関西のクイズシーンを盛り上げていきましょう。
 また、当方の意見が「的外れだ」「独善的だ」と感じた方、ぜひご意見・ご指摘をいただければと思います(宛先→quiz_too_fun阿斗nifty.com)。僕はまだ感じ取れていない関西独自の状況はまだまだあるはずです。適切なアクションをとるためにも、ぜひご教示いただければ幸いです。

 多少激烈なところ、失礼なところがあった点はご容赦ください。
 関西在住の2年間(予定)、できる限り・でも無理のない範囲で、関西のクイズシーンの活性化に貢献したいと考えています。ご協力よろしくお願いします!

<告知>

  • 1.mono-series~クイズNo.1物知り決定戦~
     2013/12/8、東京・大阪・福岡+αで開催!ペーパー・早立ちを用いた「幅広い知識を競う真剣勝負」です。兼任スタッフエントリー受付中!
  • 2.クイズサークル「シンサクール蒲田」
     2011年に発足したクイズサークルです。蒲田を中心とした東京周辺で、1~2月に1回活動を行っています。初心者から強豪まで、若手からベテランまで参加者募集中!
  • 3.クイズ企画共有化計画"Q_loud"
    「クイズの企画を共有化し、各サークルで実施しよう」という試みです。
  • 4.クイズポータル
     「クイズ」に関連する情報を集めたポータルサイト。「クイズ」で検索したときに上位に出るよう、サイト・ブログをお持ちの方はリンクを貼っていただけると有難いです!

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

twitter