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2015年3月25日 (水)

【近況】「クイズ 引退」について感じていること

 abcチャンピオンだけではなく、「クイズ 引退」でtwitter検索すると、いろんな人が「引退」を表明しているようです。
 中には、高校生の部活の感覚で「引退」と言っている(=何も「一生クイズやらない」わけじゃなくて、「その部を引退する」けど「進学したらまたクイズやるかも」という感じの)人もいそうなので、その点は差し引いて見るべきだと思うけれども。

 チャンピオンはじめ、それぞれの人がどういう状況で「引退」という判断を下したかは当然私は知らないし、知らない以上とやかく言うのは気がひけます。
 それに、個々の選択はそれぞれ尊重すべきで、それに対して外部がとやかく言うのは野暮だなあ、とも思います(たとえ「チャンピオン」という立場が、ある程度公共性を帯びてきたとしても)。なので、個々の事例についてどうこう言うことはしません。
 また、「今の学生がabcに熱意を燃やすあまり、燃え尽き症候群になっているのでは?」という意見も散見されますが、今の学生の普段の状況をよ く理解していない中で意見を言うのは控えます。だいたい自分自身がそういうクイズの取り組み方をしてないし。それよりは、自分のスタイルでクイズを楽しむ 姿を見ていただくのと、異なるスタンス・傾向のクイズを提供するのが自分の役割かな、と。

 23年クイズを続けてくると、「自分より後にクイズを始めた新鋭が、自分より先にクイズを辞める」姿を多々見てきた(それが「自分の生まれた後」になり、さらには「自分が就職した後」に……)。
 そんな中での一般論として。


【「クイズを辞める」という人は、えてして戻ってくる】

 僕以外にもいろんな人が言っていますが、「クイズ辞める」宣言をする人に限って、クイズを辞めきれずに戻ってくる、という事例が過去多々ある。

 「クイズを辞める」と宣言しなければ、クイズを辞めきれない。
 「もう一生やらない」と断言しなければ、クイズの引力に絡め取られてしまう。
 大半の場合、「クイズを辞める」宣言をする人は、「クイズが大好きで大好きでたまらない」人だ。
 仕事・家庭・その他の理由で「続けない方がいい」「他のことをやるべきだ」と考えた人が、自分への決意のために引退を宣言する。

 そして、そういう人は「クイズが大好きで大好きでたまらない」わけだから、何かきっかけがあると戻ってくる。
 テレビ番組、団体戦、旧友主催の企画、誰かの応援などなど。

 全員が戻ってくるわけではない。別の道を歩み続ける人もいる。
 また、今回のtwitter上での引退宣言を見てると、「自分に届かない世界だな」的な引退の仕方もあって、そういう人は戻ってこないだろう。
 でも、前言撤回して戻ってくる人はいるのだ。僕も然り(05-06年の一時期、プレーヤーとしては大会に出ることを控えてました)。

 ちなみに引退宣言以上に戻ってくる可能性が高いのが、「引退記念にオープン大会を開く」人、というのが持論(卒業企画くらいだったら辞める人多いけど)。僕はこの言葉を聞いたら「ああ、引退しないんだな」と正直思ってます。


【本当にクイズを辞める人は、引退宣言をせず、徐々に熱意が薄れてフェードアウトする】

 一方、本当にクイズを辞めてしまう人の大半は、決意や宣言するわけではなく、なんとなくフェードアウトしていく。
 クイズと他の用事(仕事・家庭・他の趣味)がバッティングしたときにもう片方を選んだりとか、バッティングしなくてもわざわざ行こうという気がなくなったりして、月1回のクイズが3か月に1回になり、半年に1回になり、ついにクイズから足が遠のく。

 そういう事例もたくさん見てきた。
 というか、「いろんな人を見なくなってきた」というのが正しいか。


【「クイズを引退する」と表明した方々へ】

 引退することを止める気はないし、そもそも人の言葉で止められるもんじゃない。
 けど将来、気が向いたら、クイズに戻ってきてくれると、僕たちは嬉しい。

 スタンスはいろいろある。ガチの競技クイズプレーヤーでも、「たまの楽しみ」くらいの頻度でも、はたまたサプライヤー/大会のお手伝い側でも。
 クイズの種類もいろいろある。短文基本や難問長文やモノシリ系などなど。ガチ以外にもジャンル限定だったりバラエティ系だったり。

 どんな形でもいい。極端な話クイズでなくても、ごはんとか酒とか他の遊びでもいいので、「あなたとまた会いたい」という人がいる、ということは心に置いて頂けると有難い(三田会、いろんな人に来てほしいですねー)。


 まあ確かに「もうクイズをやらない」という前言を撤回するわけで、特に誠実であればあるほど恥ずかしく感じてしまうかもしれない。
 と書くと「戻ってきた人が誠実ではない」と言ってるようだけど、言い方を変えれば「自分の欲望に正直/素直」か「臨機応変」な人が戻ってくるんだろう。

 けども、「引退を撤回する」なんて正直よくあることだし、戻ってきてクイズシーンの盛り上げに(できる範囲で結構なので)お力を貸していただく 方が、あなたを含めて多くの人を幸せにする。スタッフをやらなくても、大抵の人は「いるだけで」盛り上げにプラスの影響を及ぼす。もちろんプレーヤーとし て楽しんでいる姿を見せる、さらにはスタッフとして運営を担う……のであれば、さらにプラスの影響は高まる。
 また、「クイズを続けている同年代」がいる方が、クイズは続けやすい。となると、あなたがクイズに戻ってくることは、あなたの同年代もクイズに戻ってきやすくなる、ということだ。

 人の心は変わって当然。クイズがやりたくないときに無理にやる必要はない。けど、「またクイズをやりたい」と思えるときがあったら、勇気を持って前言撤回してほしいな、と思う。

 

 少なくとも僕はそう思う。
 まあ引退する人たちと接点があるわけでもなし、目に届かないかもしれないけど、届いたらちょっと嬉しい。

【クイズ界に残る人々へ】

 やめていく人を見て嘆きたくなる、衝撃を受ける。その気持ちはよく理解できます。
 でも、僕らが楽しそうにクイズをやり、クイズの友人たちと(クイズ以外も含め)楽しむこと、作り手としていろんなクイズの場を用意すること、クイズの幅を広げることが、僕たちにできることだと思います。無理強いはできない。

 あと、作り手側の考えからすると、「昔クイズやってた人が戻ってきやすい」仕組み作りは必要だと思います。「クイズ久々の人向け」をコンセプトにしたイベントとか、ゲスト参加がしやすいサークル(そのためにはサークルの数自体増やす必要がある)とか。
 これを書くにあたって、一つ凄まじいアイデア(複数部屋制や早立ちクラスの)が降ってきたので、これは別項で書きたいと思います。

 もっと楽しいクイズを!
 あと、「クイズから一時離れていたけど、戻ってきた」という方は、そのときのきっかけとか心境を教えていただければ幸いです。一つの参考と致します。

*自分自身、一時期「プレーヤーとして」離れていた時期があったので参考までにその時のことを書いたら、超長文になりました。こちらも別項で!

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