【感想・テレビ】半沢直樹「倍返し」論
【前提】
・ドラマ「半沢直樹」は第5話(「第一部・完」的な話)しか見てない。
・職場の周囲がやたら「半沢直樹」の物真似をしてるのに接して、初めて「見ようかな」と思ったフォロワーです(こういう人が見出すと視聴率30%行く、ということですね)。
・池井戸氏の小説のうち、『空飛ぶタイヤ』『株価暴落』は読んだ。
【感想】
・いやこれ受けるわ。納得。なるほど、最近周囲が「やたら笑顔で凄んできたり」「オカマ口調で真綿で首を絞めるように凄んできたり」するのはコレだったのか!(パワハラではなく冗談ですので念の為)
・起承転結の「転と結」だけ見ているからかもしれんが、古典的な「勧善懲悪」を、芸達者たちがやるとこうなる……という例。
・kumetchくんが「時代劇パターン(勧善懲悪モン)に現代的要素をコレでもかとブッ込んだドラマ」と評してたけど、同感。あの剣道のシーンとかは完全にそれを意識してそう。って調べるとインタビューでスタッフが「時代劇」って言ってるね。
【出演者ほか】
・話は新鮮ではないけれども、自分にとって新鮮だったのが堺雅人。
実はこの人の演技初めて見るんだけど、「喜怒哀楽を全て笑顔で表す」(これ問題のストックに溜めといたんだけど、もっと早く出せばよかった!)様は凄まじい。
次は喪黒福造を演じるといいと思う。
・壇蜜は「壇蜜」役、だったなあ。
一方で感慨深いのが赤井英和が出ていたことで、「高校教師」の赤井英和はまさに「赤井英和」役だった(そもそも「どついたるねん」は純粋に「赤井英和」役だったわけで)。それが巧拙はともかくちゃんと演技してるんだなあ、と……。
次に大阪行ったら「だるま」の串カツ食べよう。
・90年代に一番芸能ネタを見てた人間からすると、奥様役が「もう誰も愛さない」の田中美奈子に、「櫻の園」の中島ひろ子!
ちなみに中島ひろ子って迷作「悪魔のkiss」でも奥様役でしたね。こっちは嫉妬に狂う方。
*画質あまり良くないけど映画「櫻の園」のラストシーン。中島ひろ子さんといったらこれだろうよ!
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・宮川一朗太は第5話だけ見てる限りだと気がつかなかった。凄い顔芸。「家族ゲーム」は遠くなりにけり。
・そして何が衝撃だったかというと、演出担当の福澤克雄氏が「福澤諭吉先生の玄孫」ってことですかね。高校の先輩でもあった。
それと、ある意味半沢直樹は「大学・学部の先輩の中で出世頭」だったりする。
【クイズ界内輪】
「半沢直樹」のクイズ内輪版で「赤沢尚希」を思いついた(ほら赤ひっくり返すと半っぽいし)。
でもまだ1回しか見てないので、「タイトル」「オネエ口調の敵役エリートをラブ倫が熱演」「決め台詞は”やられたら10倍リツイート返しだ!”」というところまで。
尚希成分が今のところ皆無。雑。
【思いついたら口に出す】
ハナ肇「やられたらパイ返しだ」
【倍返し論】
昨日のは「倍返し」とは思えない。
「10倍返し」をちらつかせながら、最終的に「0.6倍返し」程度に留め、「自分の利益=出世」と「自他ともに復讐の鬼にならない」絶妙なラインで着地(まあドラマだしね)。これぞWIN-WIN……と思ったけど同意見が見当たらない……。
ここからちょっとネタバレ。
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「支店長が出世の道が閉ざされ、半沢の代わりに東南アジアへ出向」という時点では等倍返しですよね。
しかも半沢の場合は「自分の身に覚えがない」のに対し、支店長は「自分の不正が見逃されて(詳しく触れてないけど、不正について告白したらさすがに懲戒免職だろう)」「どうあれ5000万円は手にして」「家族との関係は維持できている」わけで。
倍返しどころか0.6倍返しくらいだろうなあ、というのはこの点です。
「刑事告発→懲役」「家族崩壊」「服役後もその先の生計が立たない」というところまでいけば、確かに(自業自得、という点を差し引いても)10倍返しかなあと思いますが。でも結局ちらつかせたところで終わっているわけですしね。
復讐を防ぐ最大の方法は「相手の息の根を止める」、このドラマで言えば「刑事告発して銀行から追放する」ことにあるわけで、その点はやや手ぬるい感(左遷されたにしても、同じ会社にいる限りは復讐される危険性はあるわけで)。
「昇進のメリットを一方的に享受した後、しれっと別ルートでリークして銀行員の息の根を止める」のが、反撃を防ぐという点では一番良かったでしょう。まあドラマ的な後味は最悪だけどな。
ここで、さらに倍返しをエグくするとどうなるか、と考えてみたところ、あまりの自分の「フィクション脳」(実体験に全く基づいていないからこそできる妄想)にガッカリ。
(げんなりするくらい性的&NTRな話になるので、そういうのが苦手な方は回れ右)
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【100倍返し】
支店長夫人は既に半沢の性奴隷。
……ここくらいまでは日9のドラマであっても不思議でない内容だと思いました。
【1000倍返し】
支店長夫人が懐妊。当然お腹の中の子供の父は半沢直樹。
しかも生まれてきた子供につけられた名前は「直樹」。
そして喜怒哀楽を全て笑顔で示す「直樹」ジュニア。
成長するたびに、どんどん直樹に似ていく直樹ジュニア。
最愛の妻を宿敵に寝取られ、
さらに自分の稼ぎで不義の子を育て、
家庭内では常に「直樹」「直樹」の声が飛び交い……。
【10000倍返し】
支店長自身が肉体改造。
いつしか「でっかいわー、でっかいわー、まるまるでっかいわー」というモノも受け入れられるように(石丸だけに)。
そして裏の接待係に(企業を題材にしたその手の漫画の定番)。
……いつしか「性奴隷としての快楽」という名の「上質」に浸りつつ(石丸だけに→というかこれに触れてる人少ないですね。みんな忘れてるのかな)、「裏・接待係」として出世街道だけをひた走る元支店長。
*娘ネタはさすがに良心と児ポ法に基づき自粛しました
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