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2012年9月16日 (日)

【提案・イベント】思考実験・「クイズ界の人数が激増したら」

 「極めるページ」云々のところで「「クイズ人口が仮に5倍になったとして、どんなことが起こって、どう対処するか」というのは、思考実験として面白そう。」という話をしたのと、ちょうど「早押王/新人王」のアンケート絡みで人数対応の話が出たもので。

 「もしクイズ界の人数が激増したら」どんなことが起こるか、少し考えてみました。

【そもそも現状はどうなの?】

 関東における一部特定の大会は、キャパを完全にオーバー。
 その他についてはまだまだ余裕あり……というのが現状です。

 キャパオーバーの大会(キャンセル待ちがかなりの数発生する)は、知ってる限り「EQIDEN」「STU」「天」「早押王/新人王」あたり。それと全員早押しやキャパの問題がある「GTO」「ISD」でしょうか。「賢押杯」もキャンセル待ちあったっけ?
 それと、KQA(関東クイズ連合)の「例会」もここに含まれるかと思います。掲示板見ている限り、船橋での例会が「加盟校8校だけで135名+非加盟校で25名」とか凄い話になってる……。
 http://ip.tosp.co.jp/Kj/Tospi200.asp?I=waseda912&P=0&Kubun=K3

 こうみると、「キャパオーバーする大会」の特徴としてはこんな感じ。全部に当てはまるわけではないですが。

・関東の高校生 (EQIDEN、STU、関東の新人王、KQA例会)……「知識の甲子園」風高校生クイズの影響が大?→その割に関東以外の影響力が少ない……
・クイズサークル単位での参加 (EQIDEN、天。KQA例会もここかも)
・「みんなが行くもんだ」という認識が生じてる大会
・問題は短文基本系中心
・ペーパーで絞られるのではなく、なんらかの形で全員に早押しの機会がある

 逆に言えば、上記以外のところはまだキャパオーバーは起こしていないわけで、「人数増にどう対応するか」は火急の問題ではありません。
 個人的には、「サークルの数がまだまだ足りないこと」「地方でのクイズ人口は増えていないこと(関西ですら!)」「強豪層がクイズをやめない一 方で(これ自体は歓迎すべきだが)、6-10年目のミドル層の定着率が悪いこと」の方が重大という認識です。特に3番目は「担い手側の人が残らない(サー クルにせよイベントにせよ)」という点で、なんらかの手を打つべき問題だと思っています。

 ただ、上記のサークルの主催者、それこそ今回であれば早押王/新人王とかのスタッフにとってみれば「火急」の検討課題でしょう。
 また、将来何が起こるかわかりません。『ナナマルサンバツ』が大ブレイクするかもしれないし、テレビのクイズ王番組の復活が「やるクイズ」の需要を喚起するかもしれません。ゲーセン等のクイズでもう1つヒット作が生まれるだけでもクイズ人口は変わってくる気がします。
 ので、「人数が激増したらどうするか」、優先順位は下だとしても、考えておいても損はないかと思います。

【人数増への対応策】

 会場のキャパがある以上、どうしても一大会の人数は制限されます。
 である以上、キャパ以上のエントリーが殺到した場合、考えられる手はいくつかあります。
 他まだまだあるかも。あったら教えて。   

1.何もしない。現状と同じく「早い者勝ち」。
2.何らかの手で優先順位をつける。地域枠(Mino-one)、兼任スタッフの優遇(早押王)、実績を残した層を招待選手にする(Q-League)とか。
3.あえてコンセプトや参加費、求める条件などを厳格化して、意図的に「敷居を高くする」。賢押杯なんかはこれに該当するのかも。
4.ネットを使った事前予選
5.抽選(Q-League)
6.コンセプトや会場などを「分散」させる。

 ここでは6の「分散」について考えてみます。

【「分散」とは?】

 参加となるターゲット層をカテゴライズする。
 そして、それぞれに対して同一大会を別会場で行ったり、別の大会に分けることで、人数増に対応する……というやり方です。

 カテゴライズについては、たとえば「地域」「性別」「クイズ歴」など。
 「同一大会の別会場開催」というのは、早押王/新人王の東西開催がこれに該当します(厳密にいえば問題がクロスオーバーしてるし主催者も独立し ているけど、事実上同一大会とみなしていいでしょう)。東日本がキャパオーバーであるならば、「新人王はオリンピックセンター、早押王は蒲田区民センター で同日開催することで、キャパを倍増させる」という手はあるかもしれません。会場確保はかなり困難ですし、人手もいりますし、一体感がなくなるなど諸々の 懸念点はありますが。
 「別の大会に分ける」のは今の所見受けられませんが、たとえば 「個人戦のabcと、団体戦のEQIDENを別日程で開催する」「STUを高校生版と大学生以上に分ける」などの案がこれに該当します。あ、上記はいずれも僕の妄想なので念の為。
 これの合わせ技も考えられます。たとえばEQIDENをさらに「東日本予選」「西日本予選」に分けて(同一問題で)、abcの翌日に予選勝ち抜けチームで全国大会を行う、とか。これも妄想です。念の為。

 クイズ人口が極端に増えてきたら、もっとカテゴリーが狭まった形、たとえば「神奈川県在住の社会人限定で100人の大会」とかが開かれるのかもしれません。
 もしくは、同一の大会が「神奈川」「千葉」「埼玉」で複数回開催されるとか。

 ともあれ、「一つの大会で担う」のではなく、「複数の大会に分散させる」、という考え方がこの項で述べた内容となります。 
 そのためには、「どう分散させるか」「運営のノウハウをどう共有するか」というのが議論のテーマになってくるでしょうね。

【「みんなが集まる祭り」の終焉】

 上記のキャパオーバーの大会に感じることですが、クイズ以外の要素として「クイズ関係者の大半が一堂に会する祭り」的な要素があって、それがまた集客に繋がっている面もあると思います。
 テレビで見かけるクイズ王から、クイズはじめたての新人までが、一つの会場に集まっているという「一体感」。もちろん実際に来ているのはクイズ界の一部ですが、「祭り」に近いような感覚。

 ……しかし、これは冷静に考えれば、これまでのクイズ界は「クイズ王から新人まで」が集まっても一つの会場で収まりきった、そんな牧歌的な世界だったのかもしれません。
 囲碁にせよ将棋にせよカルタにせよ、他の趣味で階層を超えて一同に会する機会ってあるんでしょうか。おそらくあんまりないんじゃないか、と思います。トップ層はトップ層、高校生は高校生、といったようなカテゴライズがされているのではないかな、と。
 キャリアを超えた人が集まるとすれば、それはもっと地域とかを限定した世界(将棋の○○県予選とか)じゃないかなあ、と。あくまで推測ですが。

 同一会場に集まれるのは、ホール等ではいいとこ600名が限度かな、と思います。
 スタジアムとか武道館を借りるというのは話は別ですが、完全に有志団体が行う世界を超えてきますしね(それはそれで興味ありますが。陸上競技場とかで2000人規模の早立ちとかできないかな)。
 上記の「分散」にしても、やはり限度があります。

 「一会場で人が集まれなくなったときに、どのようにしてみんなで共通の認識を持って、盛り上がるか」というのも、今後の議題のテーマかもしれません。
 たとえば早押王/新人王についての話が盛り上がるのは、東西で同一の問題を使っている&すぐに問題を公開するため、問題についての話がしやすい……というのがあります。共有できる情報があると盛り上がりやすい。
 Ustreamとかの活用なんかもここに入ってくるのかな。

【人数増について、何もしなかったらどうなる?】

 逆に「多人数に対し、このまま何もしなかったらどうなる?」ということも考えてみます。
 僕は「大きな問題はないのでは?」と思っています。
 ただし、「少なくとも各サークルでクイズができること(どこのサークルでもクイズができない、という「難民」が発生しないこと)」が最低条件。できれば上記の「分散」イベントがあればベター。

 確かに、今のように「みんながみんな参加するようなイベント」はもうできないでしょう。会場の定員がある以上、なんらかの手で増え続ける人口にストップをかけざるを得ません。「クイズ界は……」みたいな共通認識を持つのも、難しくなってくるかもしれません。
 でも、そもそも今までが「ムラ」だったわけで、「都会」になったら「ムラ」の牧歌的な要素が失われるのは、ある種必然でしょう。

 また、人が増えれば増えるほどクイズをやる機会は減るわけで、となると「クイズができる」というイベントの魅力は減少します。
 となると、「分散」してクイズをやる機会をキープしない限り、魅力を感じなくなる人が出る→「早押し機に触れないなら行かないや」→参加人数が収束していく、という可能性は高いでしょう。
 「ナンバーワン決定戦でありながら、全員が早押しができる……そんないい時代がありました」と、過去を懐かしむような時代がいずれ来るのかもし れません。ナンバーワン決定戦はペーパーでバサっと絞る、全員が早押しできる大会は地域ごとに行う……などの切り分けが進む可能性も考えられます。
 フルオープンに参加するのは「ベテラン層」と「よっぽどやる気のある若手」で、あとは県ごと傾向ごとに100人規模のイベントがあって、そこは幅広い層が参加する、というのが現実的な気がします。というか大半のイベントが今そうなってるのか。

 さらに言えば、「イベントに参加せず、サークルだけで楽しむ」という人が増えるのかもしれません。これはこれで歓迎すべきです。というか今もそうでしょう。みんながみんなイベントに参加してるわけじゃない。
 もっとも「イベントの担い手論」から言えば、6-10年目のミドル層がプレーヤーとして達成意欲がない→イベントから離れる→イベントの担い手 の不足、というのは一つの問題ではあるので、「サークルでだけクイズをやっている方に、いかにイベントに来ていただくか」というのも、別口で考えなければ ならない点ですが。 

【終わりに】

 といろいろ考えてきましたが、10年前の「このままいけば人数が激減する」という頃に比べれば雲泥の差だなあ、実に贅沢な悩みだなあ、と思っています。
 また、「関東以外の地方」とか「短文基本系以外の傾向」にとってはここらへんの問題とも全く無縁なわけで、むしろ「ベースはあくまで地方」で「短文基本系以外を好む」自分にとってはこっちの方が切実だったりします。

 とはいえ、冒頭でも書きましたが「思考実験」としては興味深い。今回は触れませんでしたが、事前審査とかネット予選について考えても面白いかもしれません。

 あと最後にいきなりちゃぶ台返しするようですが、企業の倒産でありがちなのは「業績急拡大やブームのあとの急落」だったりします。むしろ「じわりじわりと落ち続ける」会社の方が倒産しない。
 急拡大に備えようとするあまりどこかに歪みや驕りが生じないか。高クイやQMAがいきなり打ち切りになって、クイズ界の新規人口が1/10になっても続けられるのか。……というのも、同時並行で考えていった方がよさそうです。

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コメント

日本競技クイズ協会などが無いのがクイズの不思議なところ、と親戚が言っていた。
毎月数十~200人が集まる全国大会が開かれているのに統一機関がない。オセロ・カロム・かるた・ルービックなど知的ゲームで全国組織がある所もあるのに。
そして一番不思議なのが、サイト「一心精進」に大会の宣伝を掲載するのに費用が要らない点。

協会があるほうが良いのかと言うと、それは判らないですが、全く組織がないにもかかわらず全国大会が年に何回も開かれているのは他にはない、今の競技クイズの特徴ではないかと。

まとまりが無く失礼しました。

>てん2さん

 業界団体がないのは前々から不思議だと思ってましたが、「告知に費用がかからない」というのは完全盲点でした。
 というかそこらへん、クイズ界ってまだ「アマチュアリズム」と「有志の自発的活動」を前提にしている(してしまっている)ところはありますよね。

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