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2011年9月 4日 (日)

【感想・本】6月に読んだ本

【一般】

 流言とデマの社会学
 マガジン青春譜

広井脩『流言とデマの社会学』。関東大震災とか口裂け女とか興味深い事例はあるんだけど、もう少し突っ込んでほしかったところ。質量とも。あまり目新しい事実はなかったかな。

猪瀬直樹『マガジン青春譜』。川端康成の見方が大きく変わる本。非モテをこじらせた余り、同部屋の後輩(♂)が寝ているときに腕を握ったりラブレ ター出したり……という内容の本を、まさか日曜日の昼下がりの小田急線の中で読むとは思わなかった。いや面白いんだけど。(07月02日)

【仕事関係】

 選択の科学
 ラーメン二郎にまなぶ経営学
 シェア-<共有>からビジネスを生みだす新戦略

シーナ・アイエンガー『選択の科学』。ここ最近読んだ『プライスレス』とかとも繋がる内容。選択肢は与えた方がいい、でも多すぎちゃ駄目(「5種 類から選べる」>「20種類から選べる」>「これしか選べない」)、ってのは普段の仕事とか人間関係見ててもすとんと腑に落ちる感。(06月12日)

牧田幸裕『ラーメン二郎にまなぶ経営学』。これ、二郎に行ったことがある人には特に大推薦。ベースは「経済トピックスを易しくふれた本」だが、合 間合間の二郎への熱情が過剰すぎて笑いを誘う。というか少なくとも俺はそんなに同一ロット内の早食い勝負を意識しないよ!(07月02日)

レイチェル・ボッツマン他『シェア-<共有>からビジネスを生みだす新戦略』。……今やってる企画共有にダイレクトに参考にはならな かったけど、「意外とみんな分け合いっこに抵抗ないみたいよ」という点は割と新鮮。確かにいくらアメリカでも、草刈り機は一家一台いらんわなあ。(07月 02日)

【小説】

 ヴィラ・マグノリアの殺人
*光待つ場所へ   
*太陽の坐る場所      
*本日は大安なり
*オーダーメイド殺人クラブ
*ツナグ   
*ふちなしのかがみ
 本日、サービスデー   
 さよなら妖精   
 遊星ハグルマ装置   
 スリープ
 儚い羊たちの祝宴
 セカンド・ラブ
 匣の中
 I'm sorry,mama
 木曜組曲
 木製の王子
 ストロベリーナイト

 *印は辻村深月。これは別枠で。

若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』。これはいまいち合わず。「伏線なしの状態で、最後にバタバタバタッと新しい情報が加わる」ってのはあまり好きになれない。西村京太郎にしてもそう。(06月12日)

朱川湊人『本日、サービスデー』。奥田英朗もこんな感じの読後感だった気がする。新聞の連載で読む分には気分転換にいいけど、わざわざ買ったり借りたりして読むほどでは、という感じかなあ。(07月02日)

米澤穂信『さよなら妖精』。読んだときは「これもミステリーといっていいのか」という感。けして明るい話じゃないんだけど読後感は悪くない。注目されるきっかけになった、というのもわかる気がする。(07月02日)

朱川湊人・笹公人『遊星ハグルマ装置』。あまり期待せず読んだがこれは当たり!朱川氏の「すこし、ふしぎ」感がショートショートにちょうど合う。まあ、ここに全部掲載されてるのだけれど……。http://bit.ly/lLbMXO (07月02日)

乾くるみ『スリープ』。見事なまでのキモさ(ほめ言葉)。女性を持ち上げた後に偶像破壊するのはこの人の真骨頂。本筋にはダイレクトに反映しないのですが、途中の未来予測が興味深かったです。(07月02日)

米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』。「最後の一撃」にフォーカスを当てた、とのことだがあまりそこを意識しすぎると肩すかしかも。むしろ登場人物のちょっとずれた価値観を味わうのが良い。レギュラー版の「世にも奇妙な物語」で映像化できそう。(07月02日)

乾くるみ『セカンド・ラブ』。伝説の名作『イニシエーション・ラブ』を明らかに意識した作品ですがあそこまでの衝撃や意外性はない。とにかく乾く るみ先生の女性遍歴(もちろん黒歴史)が気になるところ。なお登場人物が……のアナグラムってのはうかつにも気づかなかったなあ(F系で出せそ う)。(07月02日)

乾くるみ『匣の中』。うーむ、どこまで理解できたのか……一番最後のラストについてはなんとなく予想ついた。とはいえそこが本題ではないんだけど。(07月02日)

桐野夏生『I'm sorry,mama』。なんだか風呂敷広げていろいろキャラを出してみたもののとっちらかって終わった感。yes, mama ok?とは関係ない、というそれこそ関係ない感想が最初にくるくらいだもんなあ。(07月02日)

恩田陸『木曜組曲』。映画化されてたんだ。全く記憶なかった!トランプか麻雀のように次から次へと怪しい奴が切り替わっていく。まったりとした昼と心理戦の夜との切り替えも併せ「巧い」。(07月02日)

麻耶雄嵩『木製の王子』。初・麻耶雄嵩。緻密すぎるアリバイには興味でなかったが、緻密すぎる一族設定は確かに面白い。意外性はなかったけど(かなり早い段階でそっち系であることが示されるし)、各章の冒頭をあらためて二度三度読み返してみたり。(07月02日)

誉田哲也『ストロベリーナイト』。ミステリーじゃなくて超人的カンプレーヤーの活躍を描く、という意味では確かにドラマ向きか。でも多分これ以上 読まない。ドラマで武田鉄矢が演じたとおぼしきヤな刑事は見事にツンデレですが、ツンの口汚さが意味なくやりすぎな感。(07月02日)

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