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2011年6月11日 (土)

【感想・本】4月に読んだ本

【一般】
☆ピンポンさん
☆「最後」の新聞-サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功
 戦前昭和の社会
 鉄道ひとつばなし 3

ここ1週間で読んだ本。城島充『ピンポンさん』。卓球の荻村伊智朗を描いた一作。これ面白いです! どこか過剰な奇人ものとしても、人情物としても、スポーツ政治物としても。(04月13日)

山田泰『「最後」の新聞-サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」の成功』 確かに見事にニッチだ。あれだけサッカー専門誌が雨後の筍のようにボコボコでき、かつネットもある中で、有料の専門紙が生き残ったのは、情熱と戦略(既存の新聞流通を生かし、かつニッチを埋める)だからこそ。興味深い。(04月 13日)

井上寿一『戦前昭和の社会 1926-1945』。高島屋が大正15年の段階で「10銭均一ショップ」をやってた、というのは驚き。百貨店=高級品なのは昔から変わらないけど、懐深いなあ。(04月23日)

原武史『鉄道ひとつばなし3』。このシリーズも三作目か。『ひとり日和』『OUT』の鉄道面からの考察が興味深かったです。(04月23日)

【仕事関係】
 営業の見える化
 プレゼンテーションZen
 影響力の武器

長尾一洋『営業の見える化』。この人の見える化シリーズ、理念としてはいいんだけど、いざ実戦となるとメールを使った「日報」頼み。うーん、メール日報じゃ全然見えない、かといって昔のように一人一人に時間を割くこともなかなかできない、というのが問題なのだけれどなあ……。(04月13日)

最近読んだ本。ガー・レイノルズ『プレゼンテーションZEN』。前はこの「デザイン」篇を読んだ。こっちの方が一冊目で、得てして哲学は一冊目の方が色濃いんだけど、このシリーズは逆。一冊読むなら「デザイン」の方をオススメする。「神は細部に宿る」からだ。(05月07日)

ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか』。確かに面白い。参考になるかどうかは微妙だけど。渋谷昌三氏とかの心理学雑学本の元ネタになったのはこれかあ、とちょっと懐かしく思いながらするっと読了。(05月07日)

【営業の見える化】
 名探偵の掟
☆ぼくのメジャースプーン

東野圭吾『名探偵の掟』。第5章はかなり不意打ちだったなあ。ただ、なんせ子供の頃から辻真先を読んでいると、ここらへんの「ミステリのお約束を知った上で、それを意図的に外した」作品には慣れてしまっていて……。(04月23日)

辻村深月『ぼくのメジャースプーン』。これはかなり当たり!ミステリ版『ハーバード白熱教室』の趣き(でもこっちが先)で、かつミステリ要素にせよ子供ならではの人間関係のあれこれにせよ、最後まで巧く引き込まれた感。とりあえず今後は辻村作品を優先で読んでいこう。(04月23日)
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 思えばここらへんから史上空前の辻村深月ブーム(一人の作家を短期間でここまで集中して読んだのは初めて)が巻き起こるわけですが、それはまた別の話。

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