【感想・テレビ】高校生クイズ(1) 進学校云々について(ネタバレあり)
準決勝以降だけしかまだ見ていません。
法事の都合で静岡に帰省しているので、それ以前を見られるのは月曜日以降になります。
ので、準決勝より前の部分についてはまた後日書きます。
【いろいろと触れたいことはあるんですが、ともあれ】
東海高校おめでとう!そしてペム、8823、ポリ、ラサールの面々ら他の参加者もお疲れ様、というより全国行けて羨ましいぞ、ってのが本音。
番組自体に対して言いたいことは山ほどありますが、だからといって東海高校をはじめとする参加者の方々には一切責任はないし、その輝きが損なわれることはないと思います。
【「進学校」「東大合格率」云々の演出について】
今回見て、果たして「普通の」高校生が参加しようと思うのかな?「普通の」高校生が参加しなくなったら、この番組は果たして続くのかな?というのが第一の感想。
「クイズの甲子園」「クイズの努力をしてきた奴の勝負」であれば、まだ若干の救いはあります。どんな学校であっても、「クイズが好き、だから努力する」でカバーできるのであればね(ただ、そういう人は殆どいないのだけれど)。
でも、「進学校、それもその中の頭脳エリートでなければ勝負できない」雰囲気をあれだけ前面に出されたら……勝負の土俵に上がるために必要なのは、「クイズ」以前の「地頭」とか「学力」みたいな部分なわけで、あれで「参加」しようと思う人がどれくらいいるんだろう?
第二の感想。これはかなり穿った見方。
この演出するんだったら公開予選はいらないよなあ。「タイムショック21」みたいに、あらかじめ各地方の名門校を集めておけば、わざわざコストのかかる予選は必要ない気がする。
いや、ひょっとするとそれが狙いか?
第三の感想。
進学校の生徒が勝ち進む、それ自体はいいんです。知力をベースに置く限りはその可能性は高いし、それを無理やりねじまげようとする方が不自然。
でも、進学校の凄く頭がいい生徒であっても、「一人の高校生」であることに変わりはないわけで、それが集まればいろんな「ドラマ」や「表情」「喜怒哀楽」はある。で、視聴者が共感するとすれば、そっちの方なんじゃないかな。
進学校を舞台にした小説は多々あります。小説家の知的水準が高い→進学校出身もやはり多い、ということを考えれば当然かもしれません。それこそ、最近記事で触れた「夜のピクニック」のモデルになったのは、今回準決勝に進出した水戸一高なわけですし。
しかし、読者が読もうとしているのは、進学校云々のところではなくて、登場人物たちのドラマや喜怒哀楽なわけですよね。登場人物と読者の間に共通する「ドラマ」「喜怒哀楽」があって、だからこそ理解したり共感したりするわけで。
今回の高校生クイズは、あまりに「進学校」のレッテルが強すぎて、結果、それぞれの高校生の「ドラマ」「表情」「喜怒哀楽」がどうも見えなかった感があります。ベムが泣いたり、8823が悔しがるシーンを映せばいいってもんじゃない。そこに至るまでの過程をどれだけ拾えたか、という点でいけば……準決勝以降を見た限りではどうも不十分じゃなかったのかな。
とりあえずの感想なので穴がむちゃくちゃありますが、そろそろ出発しなければならないのでひとまずこれくらいで。帰ってきてからまたいろいろ書きます。
あ、以前こんなことを書いたのでご参考まで。
【動機】クイズをやる人=「頭がいい人」「何かを記憶するのが好きな人」?
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