【感想・本】4月読んだ本(仕事篇)
【仕事関連】
☆細野晴義・里田実彦『企画の道具箱―あなたのドラマ(状況)に合わせた企画書のつくり方、教えます』(実業之日本社)
amazonではあんまり評価高くなかったけど(っていうか、そもそも評価しているのが一人)、よかったよ、この本。特に新人~3年目くらいの若手にお勧め。さらにいえばクイズ関係者にも。
タイトルからすると、マーケッターやや広報向けに、「企画書をいかに作るか」「フォームやデザインはどうする」というような内容、に映る。なんせタイトルは「道具箱」だしね。いろんな道具が入ってるんだろう、って。
ところが内容は、「道具箱からいろいろな道具を取り出す」-pptはこう使えとか、思考フレームや発想法はこんなのがあるとか-ではなく、「道具箱をいかに作るか」という内容。文中の言葉を借りれば、「インプットしたものしかアウトプットできない」。
かつ、「いくらインプットしても、アウトプットの方法を知らないともったいない」。だから企画という形に落としていくやり方も説明しているんだけど、その説明方法が非常にわかりやすい。また、「企画」というクリエーティブっぽいイメージから程遠い営業にとっても、かなり親近感が沸くのでは。
実戦で使えるロジカルシンキングという点で、まずは後輩に勧めてもよさそうな一冊。
まあ、企画書の作り方に悩んでいる人にはダイレクトには効かないし、そういう意味ではタイトルが実体をあらわしていない。けど、逆にそこのギャップも狙いな気がする。「アウトプットのデザイン云々じゃなくて、そこに至るまでのインプットが重要」ってね。
☆高橋勝浩『ソリューション営業の基本戦略』(ダイヤモンド社)
実践的。
前の会社でも営業5年やってきたけど、自分が仕事を通しておぼろげながらつかんだものとか、上司や先輩に酒の席とかで教わったことというのが、流れに沿ってすっきりとまとめられている。特に業績・案件管理のあたりは、今までの営業スタイルではあんまり必要がなかったので結構参考に。
就職活動中の学生や新人にとっても有益だけど、何年か営業やった後に読むのがベターじゃないかな。2200円と高いけど、それだけの価値はある(とか言いながらamazonでもう少し安く買ったけどさ)。
☆稲盛和夫『稲盛和夫の実学―経営と会計』(日本経済新聞社)
他の経理の本と並行して、何度か読み直す価値がある本。
「原理原則をベースに、既存の慣習や前例に従うのではなく、自分の頭で考える」という基本をあらためて再認識。
ただ、自分が経理担当者で、上司がこういう人だったら、プレッシャーと要求レベルの高さ(&経理から見たときの「わけのわからなさ」)は相当なモンたろうな……。
☆窪山哲雄『サービス哲学』(インデックス・コミュニケーションズ)
今回は仕事関係の勉強で読んだ本にアタリが多かったな。この本もお勧め。
窪山氏は今年サミットが行われる「ザ・ウィンザーホテル洞爺」の代表取締役。高級リゾートホテルということで自分のやっていることとは縁が遠いと思いきや、どんな仕事であれ趣味であれ、やはり共通する「原理原則」はあるもんだなあ、と感服。
「サービスのキーワードは"は"(新鮮なサプライズ)と"ほ"(和み)」。まさにクイズイベントでも適用できる一言だと思う。
エリヤフ・ゴールドラット『ザ・ゴール2 ― 思考プロセス』(ダイヤモンド社)
「TOCに興味を持たせる、勉強しようという気にさせる」という意味では成功しているが、肝心のTOCの中身については……。前回に比べて図の数も激減。いや、この話こそきちっと図解してほしかったんだけど(自分で書け、ってことか)?
そういう意味で、TOCについての「広告」な感。
登場人物は、橙の脳内では相変わらずディランとキャサリン。一部「Oh! Mikey」。
日本経済新聞社『ベーシック株式入門』 (日経文庫)
ここらへんは基礎知識の復習として。
単語は大学時代の授業や新聞・クイズなどで聞いたことあるんだけど、意外とよくわかってなかったりする。実際やってみるのが一番覚えられるんだろうけど……。
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