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2007年12月30日 (日)

【参戦・サークル】SystemF 11月企画の意図

 11月にSystem Fの企画を担当しました。その際に考えていた意図をつらつらと。
 サークルが無期限活動休止になった後に発表するのもなんですが、まあ、他のサークルの参考にもなれば幸い。
 
 幹部の3人とはまた違った視点で、Fに関してはいろいろな意見を持っていました。
 一番問題意識として持っていたのが、「若手が企画を担当しない/できないこと」
 若手からはなかなか立候補者が出ず、毎回同じようなメンバーが企画を担当する……という状況が続いていました(まあ、「Fでしか出せない問題がたまってきたから、年1回企画をやらせろ」と主張する僕のような存在があったのもその一因ですが……)。Fというのは、問題を出してみないと本当の面白みがわからないんじゃないか、という気もしたんですよね。

 で、幹部の3人の負担がかなり重くなってきていることを考えると、企画面にせよ運営面にせよ、そろそろ若手にバトンタッチをしていかなければならない。運営面はまた別途考えるにせよ、まずは企画面、と考えました。

 「若手が企画を担当しやすくする環境」とは何か?
 逆に考えれば、なぜ若手の手がいまいち上がらないのか?
 僕の結論としては、以下の2つでした。

 【量の課題=一定の時間・問題数が必要】

 Fは毎回20-30人近く参加しており、全員が同時に早押しクイズをやるのが難しい……ということで2部屋制を導入していました。今は魯鈍でも導入していないので、実質この2部屋制が使われていたのはFだけなんじゃないかな(個人的には「もっと広まらないかなあ」と思うのですが)。
 で、この2部屋制を導入したことにより、「一定時間分は担当しなければならない」ということにつながります。Fの場合は1単位=90分なので、問題数にして50問は用意しなければならない。その前のハードルがほとんどなく(年末の松くん企画の「1問持ち寄り」くらい)、次のステップがいきなりコレなので、ハードルが高かった、ということは考えられます。2部屋制の導入を主張したのは自分なわけで、うーん……。

 とはいえ、これは「複数人で企画する」ということによりカバー可能です。5人でやれば一人10問でいいわけで。
実際、初期~中期は2・3人によるグループによる企画がありました。Fの場合、「形式・演出はシンプル、問題に凝る」サークルなので、複数人でやりやすい、、、はずではあったんですが、段々と複数人企画も減ってきました。
 となると、他の要因がメインではないか、と考えました。それが、次に上げる【質の課題】です。


 【質の課題=「Fっぽい問題」作りの難しさ】

 クイズの1問1問に必ずついている「?」。この大会では、この「?」が主役。スタッフが、それぞれの生活や知識の中から持ち寄った「これ知ってる?」「面白いでしょ?」を真っ直ぐな形でお出しします。
 目標は「答えて嬉しい」問題、そして答えられなくても「へぇー、そうなんだ」と感心できる問題。逆に言えば、これまでの人生でより多くの「へぇー、そうなんだ」を通ってきた人がこの大会では強いのでは、と思っています。
 (?[demandosigno]ホームページ

  「?」のスタッフチーム「system F」を母体に、新しいクイズサークルを立ち上げたいと思います。コンセプト、なんて固いことはいいませんが、「?」のようなクイズを核にやっていくつもり。その中で、「なるほど、この人はこういうクイズを作るのか」「あの人がこんなこと知ってるの?」なんていう発見とか、交流があればいいな、と思っています。
 まあ企画者裁量で、オープン対策とか、前振り系の問題をやっても大丈夫(な感じにするつもり)。
 (System Fホームページノート

 ……というのが、Fの数少ないテーゼでした(と僕は認識しています)。
 一般的に「F系」としてイメージされるスタイル、例えば「~は何故?」「(簡単なことを難しく言って)つまりは何/誰のこと?」「~に共通する表現は何?」などの出題形式、または「生活の中でよく聞く言葉」「企業・ビジネス問題」「90年代芸能」といったジャンル……これはいずれも表面的なもので本質的なものではない。
 根っこにある「Fとは何か?」というのは、(クイズの勉強からではなく)普段の生活・知識の中から持ち寄った問題。そして、出題者が「へぇー」と感心し、人に「へぇー」と感心させる問題。できれば、「なるほど、この人はこういうクイズを作るのか」と、その人に根ざした問題。そういう問題を楽しむサークルである、というのが、僕にとっての「F」観でした。おそらく幹部と完全には一致していなかったとは思いますが。

 で、Fで問題を出したことがない人にとってみれば、Fでの出題ってとんでもなく敷居が高いんだろうなあ、というのはうすうす感じていました。
 「普段の生活から持ち寄る」だけであれば、難易度はそれほど高くありません。しかし、「普段の生活から持ち寄ったもので、人に「へぇー」と言わせる」、というのはとても難しい。

 クイズの問題はどんなスタイルであれ「センス」~題材を見つけるセンス、題材を調理するセンス~は求められるし、「いかなる手法であれその人が触れた題材からでなければクイズは作れない」いわば「問題は人なり」というのも、これもクイズ全般に言えることです。
 ただ、Fの場合は特にその要素が強い。「努力」でなんとかなる部分がほとんどなく、真似しようにも先達の問題は先達の生活なり個性なりに密着しており真似しにくいわけで。

 また、文章にせよジャンルにせよ「Fっぽい問題」(繰り返しますが、あくまで表面的なものではなく、本質的なものではないと思います)は、作りなれている人にとっては量産できるのですが、作りなれてないとなかなか思い浮かばない。松くんの1問持ち寄り企画ですら、どう出していいかわからない……という人は確実にいたはずです。ジャンルについては、「そもそもFでよく聞くようなジャンルとは縁が遠い」(特に90年代芸能とかは学生には厳しいでしょうし)という人もいたでしょう。

 つまりは問題作りの「質」と「量」の両面で難易度が高い、ということですね。
 この問題に加え「F内での実力格差=押す人はひたすら押すし、押せない人は全く押せない」というのをなんとか回避したい、ということで11月例会企画を組み立てました。

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 【今回の形式について】

 「私」クイズ。
 「若手にとって、このやり方であれば敷居が下がるのではないか?」と考えて生み出した形式です。
 ブログやmixiなどで日記を書く若手は多いです。その中にあるのは、まさしく彼ら彼女らの日々の生活の情報。であるならば、そこで出てきた単語・テーマを軸に問題を作れば、「生活に根ざした問題」が作れます。たとえ問題作成に不慣れな人でも、です。
 「人をへぇーっと言わせる」のは、センスと努力が必要です。でも、「この人はこういうクイズを作るのか」「あの人がこんなこと知ってるの?」という発見・交流は、これは比較的敷居が低い。であれば、まずはそこから入って問題作りに慣れてもらい、その後に「へぇーっ」と言わせる方向に行ってもらった方がスムーズかな、と。
 ゆくゆくは、「毎回1~5問クイズをやる」ことへの提案、につなげようと思ってました(新サークルの方で懲りずに提案しますが)。
   
 ジャンル別「オランダ・アムステルダム」。
 これも同じ流れです。人間の触れる範囲、その時々で興味を持つ分野には、当然ながら偏りがあります。それこそ「橙が出張で滞在したオランダ」のようにね。
 であれば、その偏りは許容してもいいのではないか。ただ、一つの形式内にランダムに飛び込んでくるよりは、「ジャンル別」として一つにまとめてしまった方がいいだろう、と。
 
 ペーパー成績による2部屋制。
 これは実力格差の問題対策ですね。当日は上坂くんのペーパーとの合計点で2部屋に分けました。とはいえ下の部屋もごっついメンバー(松、紅都、すみすさんなど)が並んだわけで、この点はなんとも難しいなあ。しかも松がやたら強かったし。

 形式。
 いつもは「全員、なんかしら答えてほしい」という理由で、「731早押しボード50問」をやってました。今回は「筆記25問、私25問(オランダ10+blog10)、それ以外50問」と出したい問題が多かったので、後半戦は通常早押しでやりました。とはいえ全員に何かしら答える機会は作りたい=早押しクイズはその点向かないので、オランダはボード形式にした、と。

 最後に競技性。
 長くなるので別の記事で書きますが、僕はFのテーゼと競技性(「勝ってうれしい/負けて悔しい」「かっこいい演出」「勝ち残り制」とか)は、あまり相性はいいものではないと思っています。もちろん松くん企画は楽しいし、たまにはああいうのもいいんですが、少なくとも僕の企画では、あまり「勝った、負けた」に拘泥したくなかった。一生懸命クイズをやるための一種の「エサ」で、僕としてはFでは勝ち負け自体なくてもいい、それよりも一問一問を味わってほしい、と思っていました。勝ち負けにこだわるんだったら、もっと違うスタイルがあるわけで。
 ところどころで、「このクイズは“誰が一番橙に近いか決定戦”だから、勝ったところで偉くもなんともないからね」「勝ったvostokさんと松くんは、非常に残念ながらニアリーイコール橙です。ご愁傷様でした!」などと繰り返し言っていたのは、冗談のようであるんですが、実は茶化したわけではなく半分以上は本心だったのです。

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 1-2月のどこかで、関西で出題したいと思ってます。その後にblogか何かで問題を発表する予定です。 

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