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2007年2月13日 (火)

【問題】最近読んだ本から、一問。

 寝る前にちょっと読むにはちょうどいいよね、清水義範。
 「国語入試問題必勝法」「永遠のジャック&ベティ」「蕎麦ときしめん」あたりは昔読んだんですが、最近あらためていろいろと読み出してます。
 というわけで一問。

 【問題】
 清水義範の短篇集「私は作中の人物である」。講談社文庫版の解説を書いているのは、収録作の一つ「船が州を上へ行く」のパスティーシュの元ネタとなった人物です。さて、誰?

 sysFで出してもいいんだが、口頭で読むよりは文字ベースの方が面白いかなあ、と。
 「作品は何?」でもいいんだけど、それだとあまりにもストレートすぎるし、あくまでこの人物が手を加えたバージョンを模倣しているわけだし(正解は日本人ですよ。念の為)……というわけで人物を問うてみました。

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コメント

……丸谷才一?
(日本におけるジョイス研究の第一人者&短文の名手だから、と思ったけど、きっとそういうことじゃないんですよね。Fに来てる人たちが丸谷才一を知っているか、というとまた微妙な気もしますし……)

っていうか、自分の頭の中では二択なんですけどね……。
ジョイス研究といえばってところで、もうひとり候補がいます(Yで始まる人です)。しかし知名度的に丸谷才一がまだマシだろう、とそんな感じで丸谷才一にしました。これで外してたら悔しいなあ。

うわー何だか連続ですみません。

>Yで始まる人
別に隠す必要なかったですね。柳瀬尚紀です。

 >ヲくん
 正解は2番目に挙げられた通り、柳瀬尚紀です。「研究」というよりは、実際に「翻訳した」というところがカギで、当作品は「柳瀬訳の『フィネガンズ・ウェイク』」のパスティーシュなのですよ。

 で、最初にヲくんが挙げた丸谷才一。ある意味凄く惜しい!
 というのは、実はこの人も清水のパスティーシュの元ネタになっていて、かつ短篇集「国語入試問題必勝法」の講談社文庫版の解説を書いているから、です。収録作の一つに「猿蟹合戦とは何か」というのがあって(元ネタは「忠臣蔵とは何か」)、これが歴史的仮名遣を散りばめた丸谷文体で書かれている、というわけで。

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