【問題】最近読んだ本から、一問。
寝る前にちょっと読むにはちょうどいいよね、清水義範。
「国語入試問題必勝法」「永遠のジャック&ベティ」「蕎麦ときしめん」あたりは昔読んだんですが、最近あらためていろいろと読み出してます。
というわけで一問。
【問題】
清水義範の短篇集「私は作中の人物である」。講談社文庫版の解説を書いているのは、収録作の一つ「船が州を上へ行く」のパスティーシュの元ネタとなった人物です。さて、誰?
sysFで出してもいいんだが、口頭で読むよりは文字ベースの方が面白いかなあ、と。
「作品は何?」でもいいんだけど、それだとあまりにもストレートすぎるし、あくまでこの人物が手を加えたバージョンを模倣しているわけだし(正解は日本人ですよ。念の為)……というわけで人物を問うてみました。
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コメント
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……丸谷才一?
(日本におけるジョイス研究の第一人者&短文の名手だから、と思ったけど、きっとそういうことじゃないんですよね。Fに来てる人たちが丸谷才一を知っているか、というとまた微妙な気もしますし……)
投稿: ヲ | 2007年2月14日 (水) 23時13分
っていうか、自分の頭の中では二択なんですけどね……。
ジョイス研究といえばってところで、もうひとり候補がいます(Yで始まる人です)。しかし知名度的に丸谷才一がまだマシだろう、とそんな感じで丸谷才一にしました。これで外してたら悔しいなあ。
投稿: ヲ | 2007年2月14日 (水) 23時23分
うわー何だか連続ですみません。
>Yで始まる人
別に隠す必要なかったですね。柳瀬尚紀です。
投稿: ヲ | 2007年2月14日 (水) 23時24分
>ヲくん
正解は2番目に挙げられた通り、柳瀬尚紀です。「研究」というよりは、実際に「翻訳した」というところがカギで、当作品は「柳瀬訳の『フィネガンズ・ウェイク』」のパスティーシュなのですよ。
で、最初にヲくんが挙げた丸谷才一。ある意味凄く惜しい!
というのは、実はこの人も清水のパスティーシュの元ネタになっていて、かつ短篇集「国語入試問題必勝法」の講談社文庫版の解説を書いているから、です。収録作の一つに「猿蟹合戦とは何か」というのがあって(元ネタは「忠臣蔵とは何か」)、これが歴史的仮名遣を散りばめた丸谷文体で書かれている、というわけで。
投稿: 橙武者 | 2007年2月15日 (木) 00時37分