【quiz_too_fun】クイズ論メモ「"人"から見たクイズの変遷」~(13)あとがき~
「クイズの現状や将来像に対して、どう考えているのかを整理し、何をすべきかを考える。それを今後のアクション(xyzなど)に反映させる」……という目的で始めたこのクイズ論。
1ヶ月強続いてきましたが、ようやく最終回です。
-目次-
<歴史篇>
(2)テレビクイズの時代(~1993年頃)
(3)大学クイズ研&OBの時代(1993年頃~2002年頃)
(4)脱・大学クイズ研の時代(2003年頃~)・時代状況篇
(5)脱・大学クイズ研の時代(2003年頃~)・時代状況篇Ⅱ
<現状篇>
(6)新歓・人材育成機能の変遷
(7)新歓・人材育成機能の今後の担い手
(8)なぜ社会人は、新歓・人材育成機能に関心を抱くのが非常に難しいか
<将来篇>
(9)社会人が新歓・人材育成機能を担うにはどうすればいいか?
(10)基本方針1・「初心者がクイズを楽しめる」ようなサークルの増加
(11)基本方針2・既存サークルの存続
(12)基本方針3・オフラインクイズ自体の普及広報活動
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簡単なまとめ。
<クイズの現状や将来像に対して、どう考えているのか>
・愛してやまない「”やる”クイズ」というものが、スタイルは変わっていくにせよ、今後もずっと続いていってほしい。
・「”やる”クイズの存続」のためには、誰かが何らかの形で「新歓・人材育成機能」を担う必要がある。
・「学生クイズ研だけが新歓・人材育成機能を担う」のは、内部環境・外部環境を考えると厳しい。社会人主体のアクションを起こす必要がある。
・とはいえ、自然にやっている限り、社会人は新歓・人材育成機能については関心を抱くのが難しい。「クイズ界を一つのサークルと認識して、そこへの新歓活動と捉えてアクションを起こす」人は少数派(自分の場合、このような「クイズ界=大サークル」という認識が無意識的にあるのだと思います。良くも悪くも)。
・そのため、フォーカスを「クイズ界」「クイズ文化」ではなく、「サークル」に当てる。「”初心者がクイズを楽しめる”ようなサークルの増加」「既存サークルの存続」により、総体として「”やる”クイズの存続」という目的を達成する。あわせて、「オフラインクイズ自体の普及広報活動」については、ローコストでできる範囲で継続する。
・具体的には、各サークルが個別に新歓活動を行うのに加え、”クイズ界新ポータルサイト”→”xyz”→”初心者限定サークル”→”サークル見本市”→”その他サークル・イベント”……といった形で「クイズ界共通新歓活動」のようなものを実施するのが効果的・効率的と思われる。
<何をすべきか>
……の前に、一つおことわりを。
「クイズ界共通新歓活動」は、誰か一人が指揮して行うよりは、色々な方が主体になって動く、いわば「頭がいろいろあって、それが相乗・補完しあう」形が理想的です。
初心者限定サークルや、クイズ体験イベント、サークル見本市も、私以外にいろいろな方が担ってほしいと思っています。現に「クイズ体験イベント」は「あなたクイズできますか?」がそんなコンセプトでしたし(少なくとも私が見学した第1回は)、サークル見本市は今度さいやが実施するようです。これらのイベントが相乗効果を発揮できるよう、情報共有できるところはしていきたいと考えています。
(12/10に一部修正しました)
○クイズ界新ポータルサイト
・準備期間=現在、準備中
・halさん主体で実施中。スタッフ募集しています。
○クイズ体験イベント”xyz”
・実施予定=2007年5月~7月、東京・大阪・名古屋・福岡+α
・準備期間=2007年2月~5月
・来年以降も継続するが、回数を年1シリーズに。
その代わり、より「初心者向け」の色を濃くする予定。また、東京・大阪については、「同じ内容の問題・企画セット」で年2回開催することを検討(コンサートの「××公演2」のイメージ)。
・各地方については、一連の「クイズ界共通新歓活動」の必要性・流れをご説明した上で、あくまで各地方の方が主体で実施。こちらから出張していかなくても実施できる形で(名古屋・大阪・福岡は既にそうなっているので、他の地域でも可能であれば、地元主体で実施)。
○初心者限定サークル
・東京のnextstepsは、橙武者の手を離れて会員主体で順調に運営中。
・名古屋・博多の初心者限定サークルも、順調に活動を実施。
・関西にて初心者限定サークルが発足予定。
・できれば仙台でできればなあ……。こちらは地元に協力者を作ることから。
○サークル見本市=("colorful bridges")
・2006年11月23日に無事終了
・2007年の開催については検討中
○「Quiz Park」の発刊
・「xyzの企画・問題」の掲載。
・それに加え、「初心者がクイズを楽しむ」「初心者とクイズを楽しむ」情報を掲載する。
4号は「レク・余興・イベントでのクイズ」特集(2006/10)、5号は「QMA」特集(2007/1)、6号は「サークル」特集の予定(2007/06)。
・7号では、ファンサイトや高クイウォッチャーの方々を取材させていただき、「クイズを見る」楽しさを、題して「みてるひと」で特集……という案を考えていたら、元ネタの討ち死に。一旦白紙に。
・記事部分についてはクイズポータルに移管、の方向性も。
○「企画(問題・形式)の各地のサークルで共有化」
12月に一次案を提案。
まずは2~3のサークルで共有できれば……。
(この記事は書きかけです。残りは帰宅後書きます)
(……と思っていたら体調崩しました(喉がエラいことに)。しばらくお待ちください(9/19))
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ここから12/10追加分。
さて、最後に肝心なことを。
quiz_too_funやxyzなどいろいろやってきましたが、いずれも「やりたい」と思えたから始めたし、「楽しい」と思える部分があるから続けられる。という面は非常に強いです。
もちろん、金・時間・労力などの負担は当然あるし、「誰かがやらねば」という義務感のようなものもある。しかし、義務感だけでは始められないし、続けられない。
いろんな人と会えた、アイデアや事前準備がうまくはまった、「自分が楽しいと思ったこと」を他の人と共有できた、打ち上げで仲間たちとビールを美味しく飲めた……などなど。割合としては「負担」「大変なこと」の方が大きいかもしれないけど、「楽しい」と思える瞬間があるからこそ、続けられる。
これについては僕だけではなく、クイズサークルを運営する人、クイズイベントを企画する人、クイズ関連のサイトを運営する人……の大半に当てはまるのでは、と思います。
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その一方で、「楽しい」と思えなければ続けることは難しい……というのも、また確かです。
どんなことであれ、何かを「立ち上げる」ことは大変ですが楽しいものです。しかし、時間が経つにつれ、慣れによって「楽しさ」も「モチベーション」も逓減し、一方で「負担」だけが募っていく。
さらに難しいのが、「担当者をバトンタッチして続ける」こと。
もともと創業者は「やりたいからやってる、だから楽しい」という人が多いと思われます。しかし後継者は、「やりたい/やりたくない」は別として、既にあるものを引き継ぐ立場です。創業者ほど慣れていないので「負担」を感じやすい一方、「楽しさ」や「使命感」「義務感」は創業者ほどは感じにくい。
「負担」を軽くし、「楽しさ」「義務感」を感じてもらうのが前任(創業者)の役割……と書いてしまうと簡単ですが、これがとんでもなく難しい……。
長々と話してきた今回のテーマからすれば、クイズ関係者に「新歓・人材機能を担いたい!」とどう思っていただき、どうそれを引き継いでいくか……。
このテーマについては、「新歓・人材機能」だけにとどまる問題ではありません。引き続き「継続について」と題して考えていきたいと思います。
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