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2006年8月 9日 (水)

【quiz_too_fun】クイズ論メモ「"人"から見たクイズの変遷」~(3)大学クイズ研&OBの時代(1993年頃~2002年頃)~

 *まだ書きかけ段階の「メモ」につき、読みにくい点、不明確な点はあるかと思います。ご意見・ご指摘などありましたら、橙武者までご連絡いただければ幸いです。

 「アタック25」以外の視聴者参加型クイズ番組が終了し、新しく始まっても長続きしない状況。
 そんな中、大学クイズ研現役・OBたちが自らでサークル・イベントを運営し、自らでクイズを作っていった時代。
 それが1993年頃~2002年頃の、「大学クイズ研&OBの時代」です。

 【スタッフ】:大学クイズ研現役・OB
 【興味】:・クイズ番組視聴者のうち、特にクイズ番組が好きだった層
      ・高校生
(「高校生クイズ」という形で参加する機会が用意されていたので、興味を持つ層も多かった) 
 【参加】:・新歓時期に大学クイズ研へ入会
      ・「FQUIZ」や各地の社会人サークル(愛好会)への参加
 【コア】:各大学クイズ研・OB、社会人サークルの強豪プレーヤー

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 クイズ番組が終わったとはいえ、相当のブームの後です。一般試聴者の中でもクイズ好きの層は多数いました。しかし、その中でクイズにアクセスする機会を持てたのは、実質「大学の新入生」のみ。それ以外の層については、「クイズに興味はあるが、やる機会がない」という状況でした。
 もちろん、「FQUIZ」や各地方のクイズ愛好会も存在していましたし、大学生以外の層でクイズを始める方もゼロではありませんでした。が、現在ほどインターネットはまだ普及していなかったため、その存在を知るのは容易ではありませんでした。たまたま「パソコン通信をやっていた」「知り合いがクイズをやっていた」「アタック25の予選で勧誘された(地方のクイズ愛好会ではアタック予選会での勧誘活動を積極的に行っているところもあります)」幸運な方だけが、FQUIZや愛好会にアクセスすることができました。それ以外の方だと、クイズをする機会はせいぜい「大学の学園祭」くらいでした。それも90年半ば以降はどんどん姿を消していきます。
 逆から見ると、既存のクイズ関係者(FQUIZや愛好会)から見れば、「クイズ好きの層」にアプローチするのは容易ではありませんでした。アタック25の予選で声をかけたり、雑誌「じゃま~る」に掲載したり……手間が非常にかかる上、そんなことをしなくても各サークルが存続できていた状況下、手間をかけてまで新しい人を入れようとはしないのが一般的であったかと思われます。
 
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 一方、クイズ界への唯一の人材供給源となったのが、「大学1年生」でした。なぜかをもう少し考えてみます。

 まずサークル側から考えると、
 ・一定数が「卒業」という形でサークルを抜けるため、存続のためには新入生を入れる必要があった
 ・先輩から受け継がれたサークルを、自分の代で潰すことに抵抗があった
 ・そもそも、サークルに新入生を入れようとすることは、当時のサークル文化からいって"当たり前""常識"だった
  →積極的に新歓活動を行う理由があった。

 一方で新入生側から考えると、下記のような理由が考えられます。
 ・もともとクイズに強い興味を持っている層が一定数いた=高校生は「高校生クイズ」という形で参加できるチャンスがあるため、他の世代と比べるとクイズに対する興味は強かったと思われる。高校のときに興味を持っていた人が、自分から大学でクイズ研の門をくぐる、もしくは勧誘に対し好意的に反応する……ということが見られた。
 ・「何かサークルに入ろう」「大学で何か新しいことを始めよう」「サークルで友達を見つけよう」という人がもともと多い=つまり、勧誘に対する感度が非常に高い(ので、宗教勧誘の格好のカモでもある)。社会人に対して「クイズ始めませんか?」というよりも、新歓時期の新入生に「クイズ研に入りませんか?」という方が効果が高い。
 ・「大学クイズ研」の存在が、当初はまだ知られていた……特にウルトラクイズ終了直後は、「大学にはクイズ研究会がある」という認識が、今よりも比較的高かった。
  →クイズ研の新歓活動に反応する素地があった。

 そうやって入会した大学1年生は、各サークル内で人材育成されていきました。例会でのクイズの企画を任されたり、サークル運営に従事したり……これも新歓と同じで、後輩を育てないとサークルが存続できないため、自然と大学クイズ研が「新歓・人材育成機能」を果たしていました。

 以上、「クイズを新しく始める人」=「新歓時期に大学クイズ研に入る大学1年生(加えて、90年代半ばからは"クイズ研がある中学・高校の新入生"も)」という構図が固定化しました。そして、クイズイベントの企画者などの立場でクイズの「担い手」となるのも、各大学クイズ研の会員が主体となっていきました。

 テレビでのクイズブームからすでに10数年たった現在でも、なお"やる"クイズという文化が継続しているのは、大学クイズ研の「新歓・人材育成機能」が大きな役割を果たしているのは確かです(もちろんFQUIZ・社会人サークルも大きな役割を果たしています。が、「新歓・人材育成機能」については、大学クイズ研の方がより積極的であったかと思います)。

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 「テレビクイズの時代」と比べてみると、
 「クイズに興味がある層の裾野は、番組終了にともない狭まったが、それでも一定数はいる」
 「"やる"クイズに触れることができる層は、大学生中心。それ以外にはチャンスがほとんどない」
 「"やる"クイズを続ける層も、クイズ研所属の大学生およびOB中心」

 というのがポイントになるかと思います。

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 ~環境の変化~
 ・大学クイズ研の人数減少(90年代半ば~)、社会人プレーヤーの人数増加
 ・インターネットの発達、情報入手の容易さ(それまではクイズサークルに入っていないと情報が入らなかった)
 ・「今世紀最後ウルトラクイズ」「20世紀クイズ王」「ミリオネア」
 ・社会人主催クイズイベント、短文クイズイベント(「関東指オープン」「勝抜杯」)の定着

 90年代半ばから、大学クイズ研を取り巻く状況は、徐々に厳しくなってきました。廃部するクイズ研も多く、学連加盟校も最盛期の1/2から1/3にまで減少しました。詳しい背景はこちらに書きましたが、大きな要素としては「クイズ王番組から年月がたち、またサークル活動に対する環境も厳しくなった」→「新入生の新歓活動への反応の低下」→「クイズ件の新歓活動のマンパワー低下」→「新歓活動の弱体化」→「反応の低下」……という流れだと思われます。
 一方で、かつては大学の卒業とともにクイズを辞める人が多かったのですが、90年代後半から大学卒業後もクイズを続ける人が増え始めました。「今世紀最後ウルトラクイズ」などのテレビ番組の影響、全体的に「社会人でもクイズを続けられる」という認識の広まり、インターネットの発達による情報共有……などさまざまな背景があり、次第に社会人も参加できるサークル・イベントが増加しました。次第に、イベントの担い手(企画側)も、学生から社会人(大学クイズ研OB)に徐々にシフトしてきました。
 にも関わらず、「新歓・人材育成機能」だけは、引き続き高校・大学クイズ研が一手に担っていました。しかし、前述の通り廃部するクイズ研が増える中、クイズを新しく始める「入口」も減り、結果として新規でクイズを始める人は減少の一途をたどることになりました。

 ~ターニングポイント~

 その当時は全くそう感じませんでしたが、今思うと2003年が大きなターニングポイントでした。
 「abc/誤」「Quiz Road Cup」「xyz」「×」「SAKUGE」そして「クイズマジックアカデミー」。
 それぞれ異なる思惑でスタートしたこれらのプロジェクトは、全て2003年に端を発しています。

 2003年以降、どのようにクイズ界が変わっていったのか?
 サークル対抗戦である「誤」があるにも関わらず、「脱・大学クイズ研の時代」とはどういうことか?
 それについては、後日アップしたいと思います。

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