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2006年8月 9日 (水)

【quiz_too_fun】クイズ論メモ「"人"から見たクイズの変遷」~(2)テレビクイズの時代(~1993年頃)~

 *まだ書きかけ段階の「メモ」につき、読みにくい点、不明確な点はあるかと思います。ご意見・ご指摘などありましたら、橙武者までご連絡いただければ幸いです。

 日本におけるクイズ文化は、テレビによるクイズ番組からスタートしました。
 古くは1960年代から、「ウルトラ」「FNS」「史上最強」などが終わる90年代半ばに到るまで、「クイズ」=「クイズ番組」とみなされてきました。いや、未だにクイズ関係者以外にはそのような認識が一般的なのかもしれませんが……。
 ともあれ、この時期はテレビによるクイズ番組がメインでした。すなわち、「クイズに参加する」=「テレビ局が用意するクイズ番組に、視聴者代表として出演する」という時代です。

 【スタッフ】:テレビ局、制作会社
 【興味】:お茶の間の一般の視聴者
(かなり多くの人口がテレビクイズを試聴していた)
 【参加】:クイズ番組への応募・出演
 【コア】:複数のクイズ番組への応募・優勝
(「○冠王」「クイズ荒らし」)

 「クイズに興味がある」「クイズを好きで見ている」層は、今よりもはるかに多く存在しました。娯楽の中心がまだテレビであり、その中でクイズ番組はメインのコンテンツの一つでした。クイズそのものの魅力だけではなく、賞品やテレビ出演の魅力、いわば「クイズが目的なのではなく、手段としてクイズ」という側面も色濃かったでしょう。さらに、その層の受け皿として、「クイズグランプリ」「100万円クイズハンター」など「お茶の間の貴方にもチャンスがあるかも・・・」という番組が数多く存在しました。
 ただし、クイズに興味があったとしても、参加する手段は「クイズ番組への出演」のみ。社会人サークルであった「ホノルルクラブ」にしても、クイズ番組優勝者により結成された、いわば「上級者のためのサロン」でした。「クイズに興味があるが、クイズ番組に出たことはない」初心者の受け皿はおそらく存在しなかったと想像します。それ以前に、「クイズサークルなどでクイズ自体を楽しむ」のは相当コアな層だけで、大半の人は「テレビで活躍するために、勉強会として集まる」という層だったと思われます。
 まとめて言えば、
 「クイズに興味がある層の裾野は非常に広い」
 「が、"やる"クイズに触れられる層はそれほど多くない(番組出演のみ)」
 「ましてや、"やる"クイズを継続して楽しむ層は非常に少ない」

 というのがポイントになるかと思います。

 *この時期は自分がクイズを始める遥か前であり、伝聞と想像によるものが大きいことは先にお断りします。

 ~環境の変化~
 ・各大学のクイズ研の誕生(80年代初頭)
 ・「ウルトラクイズ」での大学クイズ研の活躍(80年代末)
 ・「クイズ王」ブーム、問題の難化
  
 帯番組主体であった時期は、「より多くの人に興味をもってもらう」→「そのために、よりさまざまな人を参加させる」……というコンセプトがありました。しかし、80年代初頭に各大学にクイズ研が誕生しました(おそらくその背景として、「大学でのサークル文化の興隆」があるのでは、と推測します)。その成果が80年代末に、「ウルトラクイズでの立命館V3」という形で結実します。それとともに、「クイズ王」ブーム、さらにそれに伴って問題の難化が発生します。
 「身近な視聴者代表が"出る"クイズ番組」から、「ハイレベルなクイズプレーヤーが戦うのを"見る"クイズ」へと大きく転換。未曾有のクイズバブル、クイズプレーヤーバブルが発生するのですが……。

 ~ターニングポイント~
 「ウルトラクイズ」他、クイズ王番組の衰退・終了。
 これにより、「クイズに参加する」=「テレビ局が用意するクイズ番組に、視聴者代表として出演する」というスタイルは、ほぼ終焉を迎えました。
 一方で残ったのが、各大学のクイズ研です。当初はクイズ番組対策として結成されたクイズ研ですが、徐々に「賞金・テレビ出演の手段としてのクイズ」ではなく、「クイズ自体を楽しみたい」「より強くなりたい」という、いわば「目的としてのクイズ」を追求するようになります。
 そして訪れるのが、次の「大学クイズ研&OBの時代」です。 

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