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2006年8月15日 (火)

【quiz_too_fun】クイズ論メモ「"人"から見たクイズの変遷」~(5)脱・大学クイズ研の時代(2003年頃~)・時代状況篇Ⅱ~

 *まだ書きかけ段階の「メモ」につき、読みにくい点、不明確な点はあるかと思います。ご意見・ご指摘などありましたら、橙武者までご連絡いただければ幸いです。

 現在のクイズシーンは大きく分けて、「オフラインクイズ」「ネットクイズ」「クイズマジックアカデミー」の3つに大別されるようになっています。
 それぞれの状況を「人」軸で見てみると……。

 <オフラインクイズ>

 【スタッフ】社会人(有志中心)。大学クイズ研OBが多いが、それ以外の方も増えてきている。
 【興味】インターネットを使って告知(「一心精進」や各サークル・イベントのホームページなど)。ただし、それを読むのは大半が既存のオフラインクイズ関係者(サークル・イベント参加経験者)のみ。オフラインクイズ関係者以外への告知はほとんど行われていない。
 【参加】社会人クイズサークルに所属している人が多いが、以前に比べると「大学クイズ研を経ていない方」が増加している。学生の参加については、学生限定の「abc」では229人の参加があったものの、他のクイズイベントには敷居の高さなどもあり、それほど多数は参加していない。
 【コア】各イベントの「トップ層」「予選通過層」が固まっており、各クラスの差を乗り越えるのが以前に比べると難しくなってきている。

 現存のオフラインクイズにおいて、新規参入者は非常に少なくなっています。その一方で、クイズを長く続ける人が増えているため、クイズイベントの参加人数もあまり少なくなっていない。なので、あまり「危機的状況」とは捉えられていません。
 確かに、ここ5年というスパンで見る限り、現状のスタイルでも継続はできるでしょう。しかし、10年・20年……というスパンで見ると、「新規参入がほとんどなく、既存クイズ関係者のコア化が一方的に進む」限り、いつか危機的状況を迎えるのは避けられないと考えられます。いくらコア化した層とはいえ、仕事や家族の状況ではクイズを離れざるを得ない人が一定数はいるのですから。そして、「クイズを始める人<クイズをやめる人」であり続けると、いつの日か必ず“やる”クイズは破滅します。
 しかし、そのような認識は現在のオフラインクイズ関係者の中では必ずしも一般的ではないし、なんらかの行動に移している方はごくごく少数に限られます。なぜか?ということについては、後ほど考察したいと考えます。

 <ネットクイズ>

 【スタッフ】クイズ番組好きで、ネットに関する技術を持つ有志。大学クイズ研出身以外の方が多いと思われる。
 【興味】もともと「高校生クイズ」等のクイズ番組に興味があり、これらの単語をネット上で検索した人が多い(とのこと)。
 【参加】ネット環境さえあれば、自宅で手軽に参加できる……ということもあり、参加者は増加している(10・20代の男性が圧倒的多数なのはなぜなんでしょうか?ネット人口のうちコア層がこの代に集中しているから?)
 【コア】さまざまなサイトでネットクイズが行われており、常連層も形成。中には企画側に回る方もいる。また、「xyz」などをきっかけにしてオフラインクイズに参加する方も増えつつある。

 「Quiz Park」第3号でも取り上げたネットクイズ。ネット環境さあれば、自宅で手軽に参加できる……というのは大きな利点です。もちろん、直接顔を合わせて行うオフラインクイズにも魅力があり、「オフラインクイズ」「ネットクイズ」がともに発展するのが理想と言えましょう。
 ネットクイズについては、あまり携われていない私にはわかりかねる点も多々あります。が、ネットクイズ関係者とお話した限り、今後もさらなる発展の可能性がある一方で、「新歓」という点では決して楽観視はできないと思われます。
 というのも、現在ネットクイズを始める人の大半は、「高校生クイズ」などのクイズ番組、それも現在のクイズ番組ではなく80~90年代の「クイズ王番組」や「バラエティクイズ」(showbyショーバイ、マジカル頭脳パワーなど)好きが多い、と思われるからです。ということは、「高校生クイズ」の終了はネットクイズに壊滅的な打撃を与えるでしょうし(なんせ、「高校生クイズ」で検索する人が極端に少なくなるわけで)、「クイズ王番組」「かつてのバラエティクイズ」を好む方は、時代を経るに従い年々少なくなるでしょう。
 一方、「ネットクイズ」自体の存在はまだまだ知られていません。ここは「弱み」であるともいえるし、「機会」とも言えます。なんらかの形でネットクイズというものがある(企業運営のweb上クイズとの連携など)……ということが広まれば、さらなる発展のチャンスはあるかと思います。

 <クイズマジックアカデミー(以下QMA)>

 まず最初にお断りしておきますが、私はQMAに触れたことはほとんどありません。自分でやったことは一度もないし、ゲームセンターで拝見したのもごくごく限られた機会のみです。ただし、xyzの参加者などからQMAのお話をお伺いしておりますので、それをもとに下記のように考察しました。とはいえ根拠はかなり脆弱ですので、ご指摘がありましたらぜひよろしくお願いします。

 【スタッフ】コナミ。
 【興味】・ゲーム愛好者が「アーケードゲームの一種」として。
     ・「クイズに興味はあったけど触れる機会がなかった方」「以前クイズをやっていたけど、最近離れていた方」が、「気軽に触れられるクイズの一種」として。
 【参加】ゲームセンターで気軽に参加できることもあり、大ブレイク。「アクションゲームは苦手だが、クイズゲームなら……」「キャラ萌え」の層も含めて幅広く取り込み、カード発行枚数は50万枚を超えるとのこと。現在はプレーヤーのコア化、システムの変更もあり、カード発行枚数は減少しているが、稼動後3年たつ現在でも一定数の新規ユーザーはいるとのこと(最盛期よりは減っていると推察されるが)。また、当初は一方的なコア化が心配されたが、クラス制導入などにより、それぞれのレベルで楽しめるようになっている
 【コア】「賢者」と呼ばれるコア層の中には、QMAだけではなく他のクイズに興味を持つ方も増えてきている。そのような方が、ネットクイズに触れたり、またはxyzやQMAコミュニティ経由でオフラインクイズに触れたりする機会も増加。そして昨年には、ついにQMA発のクイズサークル「熊熨斗会」が設立。さらには「くまけっと」にて早押し機を使用したクイズ大会が開かれるまでになっている。

 稼動後3年たち、未だに根強い人気のQMA。現在、「もっとも日本で多くの人が触れている“やる”クイズ」といえるでしょう。
 最近興味深いのが、QMAの浸透とともに、徐々に「コナミ発」以外の動きが見られることです。QMA関係者でのコミュニティの形成(ネット上のBBSやmixiの影響も大きいと思われます)、さらには熊熨斗会の結成など。興味を持っている層については、現時点のオフラインクイズよりも遥かに多い。もちろんQMAをプレイする層がすべてオフラインクイズにも興味を抱く……とは思えませんが、それでも数%がオフラインクイズに興味を持てば、大きなうねりになります。

 往年のテレビクイズと同じく、あくまでコナミという会社の「企業の論理」で動いています。けして「クイズ文化」のために動いているわけではありません。いつ打ち切られるか、という不安はついて回ります。また、ブームになったゲームはいつか「飽き」がきます。
 しかし、「広く浅く」の客層が求められる=コアユーザー化が利益を生まないテレビクイズに比べると、QMAはコアユーザーが増えることにより利益を生むため、あとしばらくは続くかと思われます(希望的観測に過ぎるかもしれませんが……)。とはいえ、いつかは終焉が訪れます。それまでの間に、QMA以外のクイズの楽しさをいかに伝えられるか?が、オフラインクイズ・ネットクイズ愛好者にとっては正念場と考えられます。
 「黒船」は、もうやってこないかもしれないのですから。

 つづく。

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