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2006年1月

2006年1月30日 (月)

【近況】1月レビュー&2月の展望

 昨年も似たようなこと書いたが、もう2006年も1ヶ月が経過してしまうのだなあ。
 密度の濃い1ヶ月でした。

 3日(火)。帰京。さっそく「73タロー」の準備にとりかかる。

 5~7日。「73タロー」最後の追い込み。
 8日(日)。「73タロー」当日。
 ここについてのレビューは、「73タロー」のページをご覧ください。

 9日(祝)。バンオブ。
 スタッフとして事前も当日ももっとやれることがあったんじゃないか、と反省。

 15日(日)。×[IV]。撮影担当。
 
 21日(土)。仕事の予定だったが、大雪の影響もありお流れに。

 22日(日)。午前中は仕事→午後からnextsteps→焼肉。
 ネクステも無事、結成1年。xyzのスタッフに回る人が増えたり、「クイズ丼」というxyz発のサークルができたり、さまざまな実力の人が楽しむことができる"Quizzes"を実施できたり……と、着々と「nextstepsのnext steps(次の段階)」が用意できつつあるのはいい流れ。

 28日(土)。仕事。

 上記に書いていない部分は、ひたすら「73タロー」「Quizzes-2」のことを考えてました。

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 29日(日)。魯鈍。
 メンバーが他のイベント・サークルやら仕事やらで忙しくなってきており、隔月サークルとなりつつあるが、活動を続けていられるのは有難い。メンバーそれぞれがあまり制約なくやりたい放題できる貴重な場。
 プレーヤーとしては1ヶ月ぶりのクイズ。昔なら物足りなかったが、今は魯鈍とSystemFでクイズをやれていれば、プレーヤーとしてはそれで満足。イベントへの参加は今年も行わない予定(と言うとみんなに意外そうな表情をされるけれど、今は「クイズを広めること」がウェイトが重いので。好きなものは好きだからしょうがない←しつこい)。
 
 最初はバーン企画。
 1ラウンドは歌詞穴埋めペーパー、2ラウンドはその答えが正解となるクイズ。「スライド」(←「アルエ」)を正解できたので満足。
 3ラウンドは「ノーブリス・オブリージュ」。貴族・平民・奴隷の3階級あって、貴族は正解すると入るポイントは高いが、1セットで正解しなければならないノルマが高く、ノルマを達成しなければマイナス。奴隷は正解ポイントは低いがノルマがない。平民はその中間。終始リードを保つも、最後の1問で天一下品さんにまくられ2位。とはいえこのセットでの最大のヒーローは、貴族で常にノーブリス・オブリージュを果たし続けたヲバキウ。クイズ界の「貴族」たちも彼くらいにノーブリス・オブリージュを果たしてくれたらなあ。
 4ラウンドは「10by10by10」。【正解数】×【10-誤答数】×【連答ポイント】の積がポイントとなり、1000pで優勝。連答ポイントは、2連答で2p、3連答で3p入る。連答しない限り「×0」で0ポイントのまんま、しかも参加者は9名と多くしかも曲者ぞろい、という厳しい状況。
 ……と思っていたら、前セットに続きヲバキウが絶好調。3連答2回などで完全に周囲を突き放す。しかし長丁場、各自集中力が欠けてきたのか段々誤答が多くなってくる中、ヲバキウも誤答が増え始める。で、荒れ馬場に突っ込まずペースダウンできたのが効を奏し(突っ込むタイプの自分としては珍しい)、途中から流れを掴みリーチ。最後はham帽にもリーチをかけられるも、「茶道で庭にある云々→つくばい」を正解し久々の勝利。このメンバー相手に勝てたのは素直に嬉しい。

 ヲバキウ企画。「テイクファイヴ」「二人でお茶を」等選曲がツボで、イントロクイズには珍しく正解を重ね先行。このまま優勝できるかと思いきや、終盤にham帽の連取をくらい万事休す。ジャズとか映画音楽、また聴きたくなってきたなあ。

 べーつるさん企画。
 ペーパーは「ビジネスで使われるアルファベット3文字の略称」。仕事場にもっていきたい内容。用語の意味はおぼろげながらわかっていても、何という単語の略かあやふやな知識が多く勉強になった。
 ジャンル別は「タイ」。途中まで「シンハー」「チェンマイ」「トゥクトゥク」などの正解でリードするも、気がつけばいつの間にかham帽にまくられているという結果。「スコータイ朝」を「パガン朝」、「ヴィシュヌ」を「ブラフマー」と誤答するなど、「蒼き狼と白き牝鹿」「女神転生シリーズ」で仕入れた知識が風化しつつあるのも一因か。なお、「タクシン首相(ピンポンブー仲間)」「パリンヤー・ジャルーンポン(ギャッブッサバー)」「タノムサク・シスボーベー(どういうフリで?)」など張っていた問題は出ず残念。って、風化してもよさそうな知識に限って覚えてるなあ。特にタノムサク。

 ともかくも、「先行逃げ切れず」(10by10by10は橙には珍しく「追い込み→逃げ切り」で勝利)のプレイスタイルが如実に出た1日だった。

 終了後はこれまた久しぶりの谷塚白木屋。3時間くらいクイズ論トークをしていたのも久しぶり。
 「どんなきっかけでクイズを始めたか」という話になり、ほぼ全員「もともとクイズ番組が好きだったり、一人でクイズ本読んだりしていて、チャンスがあればクイズサークルに入ろうとしていた」点で共通。うーん、2006年現在、こういう人がどれくらいいるんだろうか。「クイズを見るのは好き」という人はまだまだいると思うんだけど、「クイズを"やる"ものだ、と捉えている」人はかなり少なくなる。さらに、「クイズサークルを認識している人」はほとんどいないし、魯鈍メンバーのように「チャンスがあればクイズサークルに入りたい人」はかなり希少だろう。
 前回アイドマの法則の話をしたときに出たように、特にAとIの部分(クイズそのものの認知、"クイズサークル"という存在の認知)についてはマスコミの力は大きいのは確か。ただ、以前のようなクイズ王ブーム(クイズサークルがポジティヴに取り上げられるようなブーム)が起こる可能性はかなり低いし、自分たちでそのブームが起こせる可能性はもっと低い以上、それ以外の手を模索していく必要があるのかな、と改めて思った。

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 2月の見通し。

 4日(土)。出勤確定(うまくいけば午後だけ)。
 5日(日)。「73タロー」問題集完成……できればいいなあ。
 11日(土)。法政オープン。撮影&飲み会。ところで飲み会ってどこでやるんだろう(会場の近くには飲食施設がほとんどない)?ティアラは飲食可なので、abc~the first~のときのように会場内懇親会にする手もありなのでは、と。カクヤスとかに酒発注して、つまみは自分で買ってきてもらって。
 12日(日)。難問杯(仮)だが残念ながら先約あり。とはいえ難問イベントを「見たい」という人もいるはずなので、どなたかビデオ撮影にご協力いただければありがたいところです(QBC2、群馬も。これについては別記事を立てます)。
 18日(土)。出勤ほぼ確定。ということで某所は欠席です。申し訳ない。
 19日(日)。nextsteps
 20日(月)。ここらへんで一日休んでおくか。問題の〆切も近いことだし。
 23日(木)。誕生日。いよいよ三十路にリーチ。あぁ僕ももうすぐ30才。気づけば僕ももうすぐ30才(この2人って同学年なんですね。特に作詞者とは誕生日が約1ヶ月違い)。
 25日(土)。Quizzes-2問題読み合わせ会(Aスタッフ)。
 26日(日)。午前中はxyz=5振り返り会。午後はSystemF。今回は久々に出題を担当します。まあ、まともな問題はseikiくんが出してくれると思うので、安心して相変わらずの傾向(「73タロー」グラチャンよりもやんちゃ具合はアップ)を出すことになろうかと思います。興味がある方は是非。

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 さらには3月も。

 4日(土)。出勤……になってなきゃいいなあ。
 5日(日)。Quizzes-2問題読み合わせ会(Bスタッフ)。どちらかというとBスタッフの方が人数が少ない(Aとかぶっているため)ので、「どちらでも」という方はできればこちらにご参加いただければ幸いです。
 11日(土)~12日(日)。家族旅行の予定。
 18日(土)。明治スーパーカップ。名前聞いたときに「やられた!」と思った。都合がつけば撮影。
 19日(日)。abc~the fourth~/誤4。撮影スタッフ。
 25日(土)。nextsteps、魯鈍。「どちらにも行かず準備に追われる」事態は避けたい。
 26日(日)。Quizzes-2

 で、これが終わると一気に仕事の山場。体調には気をつけていかないと。

2006年1月29日 (日)

【近況】新規開拓:同人誌イベント進出・第3回「コミックシティ」篇

 昨日アップした記事で、こんな項目をリストアップしてました。

 (4) 新規開拓の検討(同人誌即売会(特に女性が多く来るものがベター)やカルチャーセンターのリストアップ、戦略立案)

 というわけで、xyz=6までにどんなことができそうか調べてみました。
 すると、ゴールデンウィークに「コミックシティ」というイベントがあることが判明。
 内容を見る限り、明らかに女性向け。たしか前回の「コミクリ」に女性がほとんど来なかったのは、このイベントとバッティングしたため、と聞いたような気がする。であれば、「特に女性が多く来るものがベター」というポイントには合致する。「クイズ界に女性を入れるためには、まず女性がいるところに行って、そこで臆せず告知する」ことは不可欠であるわけで。
 コミクリ、コミケに比べれば、おそらく反応はそれほど良くないだろう。しかし、「女性の反応がどうか」という点を知ることができる可能性は大きい。"行くか、行かないか"悩んで結論が出ないときは、とりあえず行っとけ……よし、行こう!

 申し込み期限を確認する。2月1日(水)必着。げげっ、もうすぐやんけ。
 申し込むにしても申し込まないにしても、どちらにも対応できるようにしておかなければ。
 さてと、どんな手を打つか。
 ……ということで、さっそく優先順位を「最優先」に繰り上げ。

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 以上のことを調べたのが、休日出勤前の午前7時。
 ……仕事が一段落ついた休憩時間の4時間後、山手線の中には橙武者。

 目指すは、渋谷。
 高座渋谷(中村屋というラーメン屋でおなじみ)ではなく、渋谷区の渋谷。
 シブタニ(中村ノリの母校でおなじみ)ではなく、シブヤ。 

 渋谷駅すぐそば、バスターミナルの向こうにある雑居ビル。
 入り口には倒れた看板。
 それをまたいで入る橙武者。
 男が入った店こそ、彼女たちの楽園

 定員も、お客さんも、全てが女性。
 その中に一人、スーツ姿の男。明らかに場違いな珍客。
 逡巡しまくった挙句、店員さんに一言。
 「あの……コミックシティの参加申込書、いただけますか」

 わざわざ専門店に行かなくても、郵送で取り寄せることもできたのですが。
 なんせ期限が迫っていたもので。。。
 自分を駆り立てるものがあるとすれば、クイズとクイズ界に対する盲愛。好きなものは好きだからしょうがない。

 もし受理されたとしたら、5月4日(木)に出店予定です(コミックシティは2days)。お手伝いいただける方を募集します。なお今回は残念ながらコスプレは不可の模様です>コスプレーヤーさん
 QMAと別の日程にはなってしまうのですが、おそらく該当するとすれば「創作一般(オリジナルゲーム?)」だろうしなあ。
 なお、この日はジャンプ系以外の一般漫画の売り場もあって(そちらがメイン)、「おお振り」もこちらの日程らしいですよ。と誰かさんへのちょっとしたメッセージ。

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 この時期には他にもいろいろと同人イベントがあるようですね。COMITIA(パロディではなく自主制作限定)など。予算の都合もありなんでもかんでも出るわけにはいきませんが、”「これまでクイズに触れたことがない方」「特に女性の方」向けにクイズの魅力を伝える”のに適したイベントがあったら、ぜひご紹介いただければ幸いです。
 
 なお、”これまでクイズに触れたことがない方」「特に女性の方」向けにクイズの魅力を伝える”というのは、何も同人イベントに限った話ではありません。「他にもこんなルートがあるんじゃないか」という方、こちらもご教示いただければありがたいです。
 

2006年1月28日 (土)

【近況】2006年の展望

 明けてました。
 今年も宜しくお願いします。

 73タロー準備→73タロー開催→73タロー反省→Quizzes準備……といった一連の流れの中に、バンノブやら×やらのお手伝いがあったりで。
 あっという間に18日が経ってました、という気もするし、まだ18日しか経ってないんだ、という気もします。

 で、いろいろと並行して進めているので、自分のためにも一旦整理。
 とりあえず上半期にやりたいことの数々。なぜ上半期かは後述。

 ・xyz(初心者向けイベント)
 まずは5。名古屋・九州の無事開催。あと、関西の会場の都合をつけること。札幌・仙台は可能であれば是非実施したい。
 続いて、5月に予定されている6の準備。Quizzes-2とあわせて問題を募集・準備していく形になりそう。フォーマットは固まっている大会なので、あとは「次にどうつなげていくか」が課題。

 ・Quizzes-2(複数会場制イベント)
 問題以外の部分は実は9割方固まっていて、あとは問題の質をいかに上げていくか。
 次こそは絶対、参加者全員を満足させるイベントにする。

 ・"Quiz Park"(雑誌)
 第3号までで「とりあえず雑誌でやりたいこと」(=作り手としてクイズに大きな影響を与えている「早押し機の匠」「情報サイトの舟太さん・ニシダさん」「FQUIZの薀蓄庵さん」を取り上げる)は一通りやっているので、次のステップをどうするか。
 サークル特集、直接出向くのと違ったやり方でやろうかなあ(アンケートなど)、と構想中。
 もしかすると、第4号は問題集部分だけにして(その分価格を下げる)、第5号にサークル特集を回すかも。ここらへんは当初予定通り臨機応変に。
 あとはQuiz Park On-line。くげさんからネットクイズサイトのリンク集を頂いていたので、今週中には更新。
 
 ・quiz_too_fun(通販)
 バトンタッチも含めてあり方を検討中。
 あとはabc/誤の問題集サポート。

 ・クイズの引力実験室(当blog)
 書きたいテーマがまだ山積。というより8割方書いて最後を詰めていない文章がいくつか。今月中には掲載予定(Quizzesともリンクする点があるし)。

 ・新規開拓
 コミケ、コミクリなど同人誌即売会には、やり方次第では受け容れられそうな手ごたえを感じた。次は夏コミケか、もしくは別イベントか。出るにしても5月以降だろうなあ。良さそうなイベントをご存知の方、ご教示いただけるとありがたいです。
 また、昨年やろうやろうといってできなかった「公民館などのイベント」「カルチャーセンター」などにもそろそろチャレンジしてみたいところ。

 1~3月はxyz=5・6、Quizzes-2、Quiz Parkを並行して準備。優先順位をきちっとつけていかないと。
 4~5月上旬は仕事に集中。クイズ関係はxyz当日くらいか。勝抜杯、どなたかビデオを撮ってきていただけると幸いです。
 で、6月以降は全く不明。というのも、確実に職場が変わる=新しく仕事を覚える必要があるので、しばらくの間は(今度こそ)クイズから離れることになりそうな予感。戻ってくるのが1週間後なのか、1ヶ月後なのか、はたまた1年後なのかは、現時点ではなんとも言えない。
 とか言って中1週間で戻ってくるのが一番可能性が高いのかも。
 (以上、2006年1月18日アップ分)

 優先順位つけました。(1月30日、進捗更新)

 【1月中】
 (1) xyz=5の準備確認。大阪の会場がとれそうなので、ネット系・QMA系中心に告知を強化。→関西会場確保(長岡京・3/12)。一心精進には連絡済み。エントリーフォーム完成次第、公式サイト更新。
 (2) xyz=6、Quizzes-2のスタッフ巻き込み。何人かにはこちらから連絡。「他の方を動かす」話なので、ここらへんは大至急。→1/30中にメール。
 (3) 73タロー、ビデオ&問題集作成。→(1)ビデオ作成 (2)マッチメイク部分のスラッシュ・正解者入れ。遅くても2/5までには完成。
 (4) 新規開拓の検討(同人誌即売会(特に女性が多く来るものがベター)やカルチャーセンターのリストアップ、戦略立案)→コミックシティへの参加申し込みは1/30に完了。その他についても検討。カルチャーセンターについては、関係者と早急に戦略を詰める。

 【2月】
 (1) Quizzes-2、スタッフ向け文書作成・連絡、問題準備。25日の読み合わせ会までには完成。
 (2) xyz=6、BBS上での会議運営。
 (3) abc、事前問題集についての確認、印刷所へ連絡。リハの日は仕事……。
 (4) Quiz Park vol.4完成。骨子は固まってきたので、あとはどう周囲に協力を要請していくか。

 【3月】
 (1) Quizzes-2完成、実施。
 (2) abc撮影、早期のDVD化→スタッフ配布。
 (3) quiz_too_fun、引継ぎワーク。(現在交渉している相手がOK次第)
 (以上、2006年1月28日アップ分)

2006年1月26日 (木)

【動機】クイズをやる人=「頭がいい人」「何かを記憶するのが好きな人」?

 「クイズって”頭のいい人”とか、”何かを記憶するのがもともと好きな人”がやるもんでしょ?」

 こういう認識の方って、クイズ界以外の一般社会には非常に多いのではないか。
 そしてそれが、「"やる"クイズ」が敬遠される一つの要因になっているのではないか。

 ……という話が、xyzの打ち合わせの際に出ました。
 そういわれてみれば、橙も職場でそんなことを聞かれた記憶があります。
 ちなみに僕は、「野球少年にとっての甲子園が、僕にとってはクイズ王番組だった。それだけのことですよ」と返答したのですが。 

 クイズ界を見回してみると、確かに「頭のいい人」「単純に記憶するのが好きな人」「情報を得ることに喜びを感じる人」もいないわけではありません(イント郎さんとかストローワラさんとか、「知の巨人」とも言うべき人はごくわずかです。それにしてもストローワラさんがKOを袖にしなければこのツートップが同期で成立していたかと思うと、個人的には惜しい気がします)。
 しかし、大多数の人は”頭がいい”と自覚している(本当はどうであれ)わけでも、"覚えること""情報を得ること"そのものが好きなわけでもなく、「競技・ゲームとして何か打ち込めるものがほしかった」であるとか、もしくは「テレビ番組に出たい」であるとか、ひょっとすると「もともと興味はなかったけど、人から勧められてクイズをやってみたら面白かった」といったあたりが動機ではないでしょうか。

 もし最初に挙げた認識が一般的だとしたら、クイズ界の現実とは大きなギャップがあるわけで、クイズは非常に損をしているのかもしれません。自分のことを「頭がいい」「記憶するのが好き」と思っている人は、クイズ界にもクイズ界以外にもおそらくほとんどいないのですから。少なくとも、自分のことを「足が早い」「走るのが好き」という人、「歌がうまい」「歌うのが好き」という人に比べれば非常に少なく、むしろ「変人」だったり「傲慢」「勘違い」の可能性すらある。
 となると、大多数の人々(自分のことを「頭がいい」とも思っていないし、「記憶することに苦手意識を持っている」人)は、「クイズは自分がやるものではなく、もっと特殊な人達がやるもの」と捉えてしまう恐れがあります……というのが、最近持っている仮説です。
 
 となると、そんな大多数の人々に対してヒットするような、クイズの魅力を伝えるやり方が何かあるのではないか。うまく伝えれば、クイズの市場はもっと広がるのではないか。
 たとえば、下記のようなメッセージ。

 ・みんながクイズ王を目指しているわけではない。
  野球と同じで、プロを目指している人もいるし、草野球レベルで楽しむ人だっている。
  また、「競技する」「勝ち負けを競う」だけがクイズの楽しみ方じゃなくて、いろいろなクイズの楽しみ方がある。

 ・そもそもクイズ王だって、全ての知識を知っているわけではない。
  「クイズに出やすい知識」を重点的・経験的に覚えているし、どんなに簡単な問題でも100%解答するのは非常に困難。野球のバッターと同じで、3割打てれば一流。
 それにテレビ番組は、正解が出ない問題はカットしているし、アタック25やミリオネアは「正解が出そうな問題」を事前にプロフィール等からリサーチして出している(これはクイズ界外の人には衝撃的らしいです)。

 ・クイズを通して、お互いの「好きなこと」「経験してきたこと」にまつわる知識を共有化することができる。
  いわば、コミュニケーションツールとして、クイズを使うことが可能。 

 ・まあ、というよりクイズって楽しいよ。まずは一回やってみない?

 などなど。

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 一方で現実を見てみると。
 
 *ここから先、「学歴」というかなりデリケートな話題に踏み込みます。
  誤解がないように先に書きますが、橙武者は
 「学力・学歴に一切関係なく、できるだけ多くの人にクイズを楽しんでほしい」
 「しかし、現状を見る限り、高偏差値の大学生・OBに偏っている」
 「であれば、それ以外の方々にももっとクイズを広めるチャンスがあるのではないか」 
 ……という立場であり、けして「高偏差値以外の層はクイズをやるな」という立場ではないことをお断りしておきます。

 「高校・大学のクイズ研は、偏差値が高い学校に集中している」というのも、一つの事実です。
 たとえば高校生オープンやabcを見ると、上位どころか出場している人も、いわば高偏差値の学校の人が大半を占めています。開成や東大寺などの私学の超・進学校のみならず、県浦和・県前橋・県船橋・仙台一・水戸一といった公立校も、いずれも県トップクラスの公立校です。
 これは最近だけではなく、クイズ研が山のようにあった90年代初頭でも、やはりその大半は高偏差値の学校に集中していた記憶があります。

 また、テレビのクイズ番組を見ていても、「タイムショック21」「天」いずれも出場している学校は高偏差値揃い。高校生クイズで「優勝候補」として取り上げられるのは、たとえクイズ研ではないにしてもラ・サールや東大寺などの「超・進学校」の面々(ラ・サールってクイズ研、確かなかったのでは)。
 これらの番組を見ていると、「クイズを(わざわざ)やる人=高学歴=頭がいい人」という認識がさらに強まる可能性が高いのではないでしょうか(「学歴と頭の良さの相関」が正しいかどうかは触れません。一般的にそう認識されていることが問題です)。

 「高学歴の人しかクイズを”やる”ことができない」と一般に考えられているとしたら、それは物凄く「もったいない」ことであると考えます。
 それ以外の方にいかにクイズを広めていくか。今後の課題として考えていきたいと考えています。

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 それにしても、素朴な疑問。
 何故、高偏差値の学校にクイズ研は集中しているのでしょうか?
 高校生クイズには様々な学校が参加していることを考えると、もっといろいろな学校にクイズ研があってもおかしくないのでは?もっといろいろな学校の人、いろいろなバックボーンの方がクイズを楽しんでもらうことができるのでは?
 ……このことについて、どなたか考えてみませんか?
   
 橙の仮説としては、「何かを覚えることが好き」という人はクイズ界にも非常に少ないものの、「何かを覚えることに抵抗がない」という人はわりと多いのでは、というものです。
 「何かを覚えることに抵抗がない」というのは、単純に記憶力の問題ではない。好奇心の強さとか、忍耐強さとか、向上心の強さとか、そのようなファクターも関連してくる。そしてそれらのファクターは、受験勉強にも活かされるので、正の相関関係が見られるのではないか……と。
 
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 なお、「クイズを始めるまでの流れ」を「アイドマの法則」っぽくチャート化すると、各段階でそれぞれ違った阻害要因があり、今回の「クイズは”頭のいい人”がやるものだ」というのも、その阻害要因の一つとなります。

 【クイズに興味がない】

     <Attention(注意)><Interest(関心)>
     ・まずは「クイズ」や「”やる”クイズ」の存在を知ってもらう必要がある。
   ↓ この部分については草の根では難しく、マスコミの力が非常に重要。
     草の根でやれることかあるとしたら、「会社のレク」「公民館などの公的行事」など?

 【テレビ番組などで、クイズに興味を持つ】

     <Desire(欲求)>
     ・クイズって「見る」ものだけど、「やる」ものじゃないよね。
        →「やる」クイズがある、ということを知ってもらう
   ↓           =「クイズ体験」(コミクリや職場レクなど)
     ・自分がやっていいの?クイズをやるのは頭がいい人なんじゃないの?
        →今回のテーマ。ここの抵抗感をどう和らげるかがポイントになる。

 【クイズをやってみたい】

   ↓  <Memory(記憶)><Action(行動)>
     ・どこでやればいいの?→各サークルや、クイズ体験イベント「xyz」の告知

 【クイズをやる】

      再び<Action(行動)>
     ・入れるサークルがない→サークルの案内(特に初心者サークル)
   ↓ ・イベントに行っても、クイズ的にも人間関係的にもついていけない
       →・初心者にも参加機会・解答機会があるイベント(Quizzes-2など)
         ・仲間の輪(内輪)に引き込む仕組み作り

 【クイズを続ける】

2006年1月25日 (水)

【提案(その他)】難問長文クイズの楽しさを人に伝えるためには?

 「73タロー」のマッチメイク選手権においては、「問題を配布する」などの久栗くんの尽力もあり、
  ・難問長文のために集まったのではない参加者に対し
  ・難問長文の勝負を、適切な方法で見せることで
  ・難問長文の魅力を伝える
 ことに対し、一定の成果を得ることができました。
 今度は、難問長文を「やる」楽しさを伝えるためにはどうすればいいか、考えてみたいと思います。
 なお、私は今、難問長文からは距離を置いています。しかし、だからこそ見えるもの、提案できることがあると考えています。また、クイズの楽しみ方の一つとして「難問長文クイズ」があり、それを楽しむ人が増えることによって「クイズを楽しむ人」全体が増えることは、非常に喜ばしいことだと思っています。

 難問長文クイズには特有の面白さがあります。しかし、まず存在自体が「クイズ界」以外には全く知られていません。また、問題が難しいことから、初心者には非常にとっつきにくい。
 一方で現在、どちらかというと盛り上がっているのはabcを始めとする「易問短文クイズ」であり、しかも短文クイズは難問クイズに比べるととっつきやすい(あるレベル以上に行くのが大変なのは難問長文と同じです。しかし、短文の方が第一歩が踏み出しやすいのは確かです)。

 そんな中、難問長文クイズの面白さをどのように伝えればいいか?
 たとえば易問短文クイズであれば、「まずはやってもらう」ということが非常に重要です。xyzコミクリなどでも痛感したんですが、初心者の方、さらにはクイズのために来たのではない人にとっても、早押しクイズというのはやり方次第では楽しんでもらえる。これは他の趣味と比べてもかなり優位性が高いと思います。
 一方で難問長文クイズは、そのまま体験してもらっても、その面白さを感じてもらうには敷居が高すぎる。
 ではとうすればいいか……ということについて、考えてみました。


 難問長文クイズには、「難しい物事を覚える」ということがついて回ります。
 今回は、「難しい物事を覚える」楽しさ、ということにフォーカスを当てて考えてみました。
 難問長文を愛好される方にとってみれば「違う」「全然わかっていない」という声もあろうと思いますが、10年前は一時期は橙も難問に手を染めていた時期があったので、それに免じてご容赦下さい。

 で、「自分がもともと知っていた知識との距離感」という切り口を使うと、「難しい物事を覚える」という楽しみは、下記の二つに大きく分けられるのかな、と思います。

 (1) 全く知らなかったことを、とにかくガツガツ覚える。
 (2) 今まで知っていたことの周辺部分を覚える。

 (1)は、「鉄道の駅を全部いえる」「アフリカの国と首都を全て覚える」など、記憶することそのものが面白い、ということです。大盛りの食事を平らげること自体に快感や達成感を覚える、そんな感覚に近いのかもしれませんし、別の見方では収集欲に近いのかもしれません。
 クイズでいけば、なにやらよくわからない単語を言えることが面白い、とか。僕も大学1年のときは「ダミアン・ダットン賞」「マッカビアン・ゲームズ」「アグスティン・デ・イトゥルビデ」「クヴィエタ・パツォウスカ」などの問題をひたすら自作していたように思えます。

 (2)については、いわゆる「デリバティヴ(派生)」と言われるものです。ある知識を起点に、その知識の周辺部分を覚え、その周辺部分を基点にさらに他の知識を覚え……というように、知識がリンクしながら広がっていくのが面白い、という感覚。「以前はこれだけしか知らなかったけど、今はそれをこんなに広げることができた」という成長意欲に近いものがあるのではないでしょうか。
 (1)と比べると、既存の知識の周辺にあるわけだから、比較的手を出しやすい切り口です。

 で、この二つの必要条件となるものが一つあります。
 それは、【他人との知識の重なり】です。
 他人とのかかわりあいを全く持たないのであれば、読書など一人でもできるはずですし、そういう人も世の中にたくさんいると思います
 クイズの場合、「他人との知識の重なり」が持てるところが、読書などと大きくことなるところです。出題者と解答者の知識が重なることがイコール「正解」であり、どんな難しい知識であれ、他人と知識が重なりあい、それについて話せるからこそ面白い。
 で、その知識が、マイナーであればあるほど、希少であればあるほど、つまり重ならなければ重ならないほど、逆に重なったときの「快感」は大きくなります。それの極北が「単独正解」であり、つまり「その場において、その知識を共有できているのは、出題者と解答者のたったふたり」という状況です。100問のうち正解が出るのが2~3問だったとしたら、その2~3問を正解した解答者(そして出題者も)の快感は非常に大きいものでしょう。
 とはいえ、正解が「0」であったら、やはり快感は味わえない。微少であっても、「他人との知識の重なり」は必要ですし、これをいかに持つかというのが難問長文クイズにおいても重要なポイントかと考えます。

 ……で、「難しい知識を覚える」かつ「他人との知識の重なりを楽しむ」という具体案を、2つばかり考えてみました。

 (1) 「予習」の活用
 ・あらかじめ正解となるべき単語や、デリバティヴ元の問題を、企画1週間前にオープンにする(50個くらいのリストを公開するような形)。
 ・解答者には、事前にその単語や問題について調べてきてもらう。
 ・当日出題されるのは、その単語自体、もしくはデリバティヴ元の問題文中に含まれた単語。

 たかぼーくんのHUNDRED100に触発されて考えたもの。

 (1)の「記憶すること自体を楽しむ」というのは、「記憶した結果、何かいいことがあった」というメリットがないと、なかなか実感もできなければ長続きもしないものです。
 そこで、事前に「予習」することで、より「知識の重なり」による快感が発生しやすくする。それを何度か行うことで、「記憶すること自体を楽しむ」ことを訴求する。
 今回「Quizzes-2」の"10Minutes Challenge"でやってみたいと思います(問題面でご協力いただける方、募集中です!)
  
 (2) 「デリバティヴ」の活用
 ・毎回、5問作ってきてもらう。
 ・5問出題した後に、コーチがその問題文中の単語の一つに赤丸をつける。
 ・次回、赤丸のついた単語を答えにする問題を作ってきてもらう。
 ・その問題文の中の単語にさらに赤丸をつける。
 ・さらに次回、赤丸のついた単語を……

 こちらは、「今まで知っていたことの周辺部分を覚える」ことの楽しさを体験してもらう試みです。
 5回繰り返したあたりで1回目の問題を振り返ってみると、自分の登ってきた山の高さがわかるのではないでしょうか。
 

 どちらにしても、重要なのは「エッセンスを抽出し、わかりやすく体験してもらう」という点です。
 裏を返せば、現在の難問長文クイズをそのまま出題したのでは、初心者には楽しみがほとんど伝わらない、というのが橙武者の認識です。
 だからといって難問長文クイズが劣っているとか、そういう話ではありません。問題そのもののレベルが上がりすぎてしまっている以上、やむを得ない部分です。難問長文クイズの創始者達は、テレビで出ているような問題(それこそ、今で言うabcレベルの問題)をもとに、さらに知識を広げていく……という形で難問長文クイズを進化させてきました。現時点で始めようとする人からみれば、いきなり進化した後の形から触れなければならないわけで、それはかなり壁が高い。「楽しさ」を感じるだけでも壁が高い。
 となると、「楽しさ」をまずは形を変えてでもわかりやすく伝える、ということが効果的なんじゃないか、と傍から見ていて感じたわけです。クイズ全般の中でも、特に難問長文クイズについては、マッチメイクのように「今まで関心がなかった人にこそ、関心をもってもらう方法」や、今回のように「楽しさを実感してもらう方法」、さらにはその先の「ある程度活躍できるようになるための育成メソッド」にもっと工夫を凝らさない限り、どんどん先細りになるだけなのに……というのが、第三者からの正直な意見です。たとえばマンオブの参加率=「学生でクイズをやっている人のうち、何割が参加したか」が減り続けたのも、この部分がほとんど意識されていないからなのではないか、と考えます(これは学連スタッフだけの責任ではなく……自分含め、先輩もこの点についてはほとんど何もできてないわけですから……、難問長文好き全体が受け止めるべき責任だと思います)。

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 で、ちょっと立ち位置を変えてみます。
 これまで「難問長文クイズの楽しさを伝える」ための難しさと工夫について触れてきましたが、この考え方は「クイズ全体の楽しさを伝える」ということにも活かせるのではないだろうか。
 前述の通り、易問短文であれば、クイズを”やって”もらえれば楽しさを伝えることができます。しかし、そこまでの距離が遠い。同人誌即売会などの新しいチャネルを模索していますが、たとえば「対・女性」「対・高齢者」(というより、「対20~30代男性以外のすべての層」)に対しては攻めあぐねているのが正直なところ。”やる”クイズの存在をアピールしたとしても、そこからどう興味・関心を持ってもらうか。単に存在だけをアピールするのではなく、何か別の伝え方をすることで”やる”クイズに引き込めるのではないだろうか。

 今回、難問長文クイズに対する提案では、楽しさというものを「抽出して」体験させることを試みました。「そのものの形」で勝負するのではなく、エッセンスとなっているものをわかりやすい形で伝えよう、という試みです。
 クイズ全般に当てはめれば……クイズそのものをアピールするのではなく、その楽しさを「抽出する」、クイズそのものだけで味わいにくいものを、より味わいやすい形で提供する……本当にクイズを広げていきたいのであれは、このような試みが必要不可欠になってくると思います。

 では、クイズの楽しさって?……理解しやすい形で伝えようとすると、これがなかなか難しい。
 「うまくいくと楽しい」「勝負して楽しい」「他人と知識が重なり合うと楽しい」、こんな形で「一般化」をまずはすることなのかな、と思っています。普段の生活とか、他の趣味で得ることができるメリットが実にクイズにはふんだんにあって、そういうメリットを味わいたい人にとってみると、他の趣味ではなくてクイズをやってもらうことが、その人のニーズに叶っている……ということが言えるとわかりやすいんだけどなあ、と。これについては、また項を改めて考えてみます。

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