【近況】Plan-Do-Check-ActionとSee-Think-Plan-Do
xyzのスタッフ募集を書き始めています。
関西4が終わり、いよいよ東京5の準備。
スタッフ募集はできるだけ早い方がいい……との考えからです。
で、スタッフ募集を書くにあたり、あらためてxyzの置かれている状況を整理しています。
その際、自分自身切り口としているのが……。
ISO・国際標準化機構の環境管理・品質管理などの基本となっているアルファベット4文字の言葉で、「計画」「実施」「確認」「対策の行動」というサイクルのことを、それぞれの頭文字から何という?
Ans.PDCAサイクル
(劇団「魯鈍」(仮)2003年06月例会「早押しボード」にて出題。今思うと「別名をデミングサイクルという」という切り口の方が良かったかな)
また研修ベタですね。
「社会人正答率はそこそこ高く、学生正答率は低い」問題かもしれません。
さて、PDCAと非常に類似した考え方に、「See-Think-Plan-Do(以下STPD)」があります。
一見同じように思えますが、メッセージとしては実はかなり違ってきています。
【PDCA】
PDCAのメインメッセージを一言で言うと、「ちゃんと見直しして、改善しろよ」ということだと認識しています。
「Plan」と「Do」は意識しなくてもできるけど、「Check」と「Action」は意識しないとなかなかできない。Plan-Do,Plan-Do,Plan-Do……の繰り返しにとかくなりがちだし、ひどい場合だと計画もなしにひたすらDo,Do,Do,Do……となってしまう。だから、「Check」「Action」をしっかりしよう、というのがPDCAの考え方です。
あらかじめ計画が立てられること、進むべき目標が明確な場合、ある程度定型のことを繰り返すことであれば、PDCAの考え方で問題ありません。たとえば旧ソ連とかの「5カ年計画」のように。
が、「そもそもどんな計画を立てればいいか」ということについては、PDCAのスタイルだとあまり助けにならないのです。
【STPD】
See-Think-Plan-Doのメッセージを一言で言うと、「まずありのままを見て、それから分析して、プランを書け」ということです。
そもそもどんな計画を立てればいいかわからない、どっちに行けばいいのだろうか。そんなときに使う考え方です。
PDCAが「計画をまず立てる」ところからスタートするのに比べると、STPDは「まず現状を把握しよう」というところからスタートしています。
自分も含め、普通に何かやろうとするときには、まず具体的な「打ち手」から考えることがほとんどです。そして、「打ち手」の質の高さを挙げることにとかくこだわりがちです。
しかし、本当にその「打ち手」が必要なのか?別の「打ち手」の方がいいのではないか?
たとえば、「xyzを継続させるためのプランを書こう」と考えたとします。すると、「xyz」という枠組みが大前提となってしまい、目に映る現実は、「xyz」というカテゴリーに限定したものになってしまう。すると、「本当にxyzが必要か?」「xyz以外にも、目的(初心者にクイズを楽しんでもらう)を達成する方法があるのではないか?」という発想にはならない。
もちろん、「打ち手」が先に決まってしまうこともありますが……。
で、どのような「打ち手」をとればいいのかを考える際に、現状を分析する必要があります。
そのとき注意しなければならないのが、「客観的な事実」と「主観的な解釈」を分けることです。
たとえば、「マンオブの参加人数が、前年約30名減の88名である」これは客観的な事実です。
しかし、「大学クイズ研はどこも危機である」「クイズに将来性はない」というのは、事実ではなく解釈です。
人によっては、「80人もいれば充分だ」という解釈もあれば、「たまたま減っただけで、危機ではない」という解釈もありえる。
どの解釈と事実とあわせるかで、同じ「マンオブ30人減」という事実から、全く違う結論が出てきます。
まず、対象をありのままに見る(see)。「事実」と「解釈・分析」が混じらないように注意する。
そこで集めた事実をもとに、分析したり結合したりして、「解釈」したり、「想い」を抱いたり、「仮説」を立てたりする(think)。
その解釈や目的をもとに、計画を立てる(plan)。目的を明確にし、具体的な打ち手までブレイクダウンする。
そして実行する(do)。
その結果として状況が変わるので、再び対象をありのままに見て、解釈して、計画を立てて……以下略。
xyzは、ある意味定型に近いイベント、工場のように「一定の質のクイズを安定供給する」ことを念頭に置いたイベントです。だから、「一定の質」ということを重視すれば、PDCAの考え方が使える側面もあります。
が、その一方で、「初心者やクイズに初めて触れた方向けに、クイズの楽しさを伝える」経験は私たちにはありません。どこに進めばいいか、はっきりした道があるわけではない。xyzを続けること自体が目的ではないのです。現実を見直してみると、目的を達成するためにベターな手段は他にもあるかもしれない。さらにいえば、状況の変化により目的も変わってくる可能性がある……。
そういう意味では、xyzは「PDCA」よりも「STPD」のフレームの方が適しているように思えます。quiz_too_funにしてもQuiz Parkにしても。
そんなこんなで、まず「see」から捉えなおしている状況です(自分の動機を見てみよう、というのもこの一環だったりします)。
17日まで休みなので、それまでにxyzについてはなんらかのアウトプットを出します。
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コメント
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はじめまして、PDCAサイクル、勉強になりました。
また遠くからXYZに参加するかもしれません。
投稿: あか | 2005年8月13日 (土) 21時53分
>あかさん
xyzの参加&書き込み、ありがとうございました。
次回のxyzの参加、お待ちしています。
投稿: 橙武者 | 2005年8月15日 (月) 02時12分
はじめまして。
社会経験はあっても、このような知識のない会社役員にどのようにして「会社の経営方針をきちっとしてほしい・その大切さ」みたいなものを説明しようかと考えている時でしたので、参考になりました!
どうぞこれからも面白いトピックのUPされてください。
ありがとうございます。
投稿: れいか | 2010年1月22日 (金) 15時16分
>れいかさん
ありがとうございます!
こちらを長い間チェックしていなかったので、レスが遅れ申し訳ありません・・・。
上記のことは、前の会社の先輩に教わったことです。どちらかというか研修というよりは、飲み会のようなインフォーマルな場で。
前の世代から得た分以上のことを、次の世代に伝えてあげたいですねえ。
投稿: 橙武者 | 2010年4月 3日 (土) 07時30分
大変勉強になりました。
早速、実務に活用させて頂きます。
出来れば、貴方が執筆した他の記事もぜひ拝見したいので、
記事を掲載したURLを教えて下さい。
尚、私は電子回路の技術屋なので、何か問題を抱えていたならば、
協力させて頂きます。
それでは、よろしくお願い致します。
投稿: 田村達弥 | 2014年8月 2日 (土) 09時21分
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投稿: スーパーコピー スニーカー レディース | 2021年12月 7日 (火) 10時05分