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2005年7月29日 (金)

【提案(イベント)】「女だらけのクイズ大会」について(4)~「女だらけ」以外でやるべきことは?~

 前回・前々回と書いてきたように、「女だらけ」だからこそできることがある。
 その裏返しで、「女だらけではできないこと」「やれなくはないけど、やっても効果が薄いこと」もあります。

 そもそも、一つのクイズイベントで全ての狙いを網羅することはできません。どのスタイルをとるにしても、メリットもあればデメリットもあります。たとえば、「女だらけ」は「ステージ上のクイズ」というスタイルをとっています。これは、「ステージ上でクイズをやりたい!」と思っている人にとっては非常に有難い話ですが、「そんなに自信がない」「人に見られてまでクイズをやりたくない」という人にとっては、むしろデメリットとなる。
 できるだけ多くの狙いを盛り込もうとすると、その分中途半端になるリスクもあるし、そもそも相反する狙いもある。「ステージ上のクイズを楽しむ」と「恥ずかしくないよう、極力人前でのクイズを避ける」を両立させるのは難しいし、無理に両立させても中途半端になります。

 そこで、【「女だらけ」でできないこと】=【「女だらけ」以外でやった方がいいこと】を考えてみます。

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 (1) 女性が作り手に回ること

 「女性全員が参加者になれる」ことは、前回書いたとおり、「女性ナンバーワン決定戦」を行うにあたってはプラスに働きます。
 逆に言えば、「女性ナンバーワン決定戦」をコンセプトとするならば、女性は企画者側に回りにくい。
 「ナンバーワン」を決定しきれない、というデメリットがあるからです。

 「女だらけ」に限ったことではないのですが、女性にももっと企画者側に回ってほしいなあ、と思うのは私だけでしょうか。
 スタッフに女性がいたとしても、「サポート」的ポジションだったり、テレビ番組の女子アナの影響か「問題読み」「サブ司会」であることがほとんどです。「主催者」とか「問題・企画主担当」「メイン司会」といった、イベントのコアを支える「作り手」の部分(もちろん、他のポジションにしても欠かせない役割ではあるのですが)に女性が携わるという話は、正直ほとんど聞きません。それこそ石野さん(森内名人杯など)かkimikaさん(ヒシアマゾン記念)くらい。
 (2)でも述べますが、女性が企画者側に回るからこそ、生まれてくるものもあると思うのです。

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 (2) 問題・企画に、女性の視点を入れることが難しいこと

 (1)に由来することですが、スタッフが男性だけの場合、「女性ナンバーワン決定戦」という面ではプラスですが、「問題などに女性の視点・感性を入れることが難しい」という面ではマイナスです。
 女性の視点=「少女漫画」「芸能」「生活問題」……もちろんそれも一部分としてあるとは思いますが、それが全てではありません。また、女性雑誌に頻出する単語が、イコール女性の視点に合うものとも限らない(とかいって僕がスタッフだったら、「艶男(アデオス)」とか出してそうですが)。

 「女性」が「女性」向けに問題や企画を作るからこそ、新しく生まれるものもあるのでは、と思うのです。
 現状の「女だらけ」のコンセプトでは、この点を達成するのが難しい。

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 (3) 「人前でクイズをやりたくない方」にクイズを楽しんでいただくこと

 「ステージ上でのクイズが楽しめる」というのが、「女だらけ」の価値の一つです。
 とはいえ、人前でやりたくない人もいます。特に未経験者。
 全ての人にとって、「ステージ上のクイズ」が有効とは限らないのです。

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 (4) 「経験が浅い方」に、クイズに答える楽しみを知っていただくこと

 「女だらけ」の参加者のレベルは年々あがってきています。
 となると、初心者や未経験者が早押し機についたとしても、おそらくほとんど押すことができない。
 「参加する機会」は平等に近くても、「答える機会」はプレーヤーによってかなりの差が出てきます。
 もちろん、2ラウンドを「2ポイント正解勝ち抜け、半分勝ち抜けるまで行う」→「強い人はとっとと抜けてもらう」という工夫はされていますが、それでも「最後まで1問も答えられない人」はどうしても出てきます。

 「クイズに答える楽しみを知っていただく」、というところまでは、どうしてもステージ型のクイズイベントでは難しい。
 もちろん「石野さんや棚山さんに挑戦したい!」というチャレンジ精神あふれる女性にとってみれば、うってつけの舞台なのですが。

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 (5) 「クイズを初めてやる女性」に楽しんでいただくこと 

 (3)と(4)とも密接に関連する事柄です。

 毎回来ていただくなじみのお客様にクイズを楽しんでいただく。
 これももちろん重要なことですし、「女だらけ」はこの点についてはかなり達成できています。
 だからこそ「同窓会」的雰囲気もできているのだろうし、「女だらけだけには行く」という女性もいらっしゃるわけです。

 しかし、初めてこのイベントにくる方にとってみれば?
 特に、初めてクイズをやろうとする女性にとってみれば?

 たとえば、家族や同僚が「クイズをやってみたい」と言い出したときに、このイベントを紹介できるか?
 参加者・スタッフはなんかみんな知り合いっぽいし(*1)、
 みんな押すのが早すぎて全然答えられない。
 そんな状態でステージになんか上がりたくない、
 人前で間違えたら恥ずかしい……。、

 *1 排他的、ということではありません。飲み会になれば、誰かが話しかけてくれることでしょう。
 ただし全く初めての人からすると、「スタッフも含めてみんな知り合い」という雰囲気は相当違和感があると思います。

 前述の通り、「クイズ界の女性」にはぜひ薦めたいイベントではあります。
 が、「クイズ界以外の女性」には薦めにくい。これは、「同窓会的雰囲気」「ステージ上」「ナンバーワン決定戦(ハイレベル)」といった理由(=価値の裏返し)に由来しています。

 おそらく、もともと「”女だらけ”で新しくクイズを始めてほしい」という意識はおそらくもともとコンセプトにはないと思われます。それよりは、「現在クイズをやっている女性に楽しんでいただきたい」という方が強いのかな、と。
 この2つは両立できなくはないですが、両立させるのはかなり難しいし、そもそも絶対両立させなければならないものではない。全てのクイズイベントが「初めての人でも安心」である必要はなく、「初めての人でも楽しめるイベント」がある一方で「既存客のためのイベント」があってもいい。二兎を追うものは一兎をも得ず。

 もっとも、初期のスタッフである草間さんは会社の同僚を「女だらけ」に連れてきていましたが……草間さんだからこそできた偉業、という気もします。
  
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 (3)~(5)は、xyzのように「初心者向け」を前面に打ち出したイベントなり、各大学のクイズ研やnextstepsのような「初心者歓迎」のサークルで担うべき点なのかな、と思っています。
 これらででクイズに触れた後、なかなか次のステップがないのが現状ですが、「女だらけ」はその点最適なイベントかもしれません。

 (1)(2)ですが、「女だらけ」とは別に、「女性が運営する、女性向けのイベント」があったらいいのになあ、なんて思います。スタッフは女性限定(たとえば「女だらけ」優勝経験者とか)、参加者も女性限定……そんなイベント。「女性はどういうクイズ、どういうイベントだとより楽しめるか」という点を、「女性」が自ら考える、という点に意義があるのでは、と。
 「男性がまったく介在しない」という点に、魅力を感じる女性がどれだけいるかはわかりません。が、背中を押すことはできるのでは、と思うのですよ。
 男性が女性向けに行う「女だらけ」と、女性が女性向けに行う「女性向け新イベント」。この両方があるとすごくいい相乗効果が生まれるんじゃないかなあ、と。

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 とはいえ、「女性向け新イベント」はちょっと夢物語に聞こえるかも。
 そこで、もう少し現実に寄った提案もします。

 「女だらけ」において、一定以上の実績を残したプレーヤー(2回以上の優勝、4回以上の決勝進出など)は、スタッフ側に回る。」

 それも「お手伝い」や「名前を貸す」レベルではなく、大会委員長(主催者)、司会、問題チーフといった「作り手」の部分。
 「女だらけ」卒業生が「女だらけ」を作る、という点が「売り」になる、と思います。

 「女性ナンバーワンを決める」というコンセプトには大きくメスを入れることになりますが、その点にさえ目をつぶれば、メリットは多々あります。
 (1)(2)の部分は言うに及ばず。
 (4)についても、何人かの実力者は抜けるので、より初心者でも答えやすくなる。その実力者は他のイベントでも答える機会は多々あるわけで、「ノーブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)」だと考えていただければ。
 (5)に関してもメリットが。「女だらけ」のことを初めて聞いた、という女性にとって、スタッフに女性がいるというのは、背中をちょっとでも押す効果があります。
 あとは、単純に「スタッフの戦力強化」というのもメリットでしょうね。

 なお、(スタッフに回った)実力者と勝負したい!という方はいると思いますので、途中で余興企画として彼女らに挑戦する企画を。これぞ「当たってくだけろ」(Chatterton氏が高田純次のような軽妙な司会をする姿が容易に想像できます)。

 ……外部からの勝手な意見です。ご本人の都合とか全く考えてないわけですし。
 あくまで一観客の意見、として捉えてください。

 が、かなりロマン溢れていると個人的には思います。
 「石野さん(優勝3回)=大会委員長兼司会、横田さん(優勝2回)=問題制作チーフ兼問い読み」の女性向けイベント。

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 4回に渡って、「女だらけのクイズ大会」について考えてきました。
 いろいろと失礼なことを書いてきましたが、このイベントをリスペクトしている故、ということでご容赦ください。
 このイベントが長く続くことを祈っていますし、来年は妻にも薦めようかなあ、と。

 次回は、「数の子さんのサイト」「女だらけのクイズ大会」の双方から考えてきたことをベースに、あらためて「女性にもっとクイズを楽しんでいただくには?」ということを考えてみたいと思います。

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