8-a.感想(本)

2014年4月 6日 (日)

【感想・本】1-3月に読んだ本

 びっくりするくらい全然読んでない。

【1月】

 ゼロ。
 いくらクイズ重視だったとはいえ極端すぎる。

【2月】

【雑な問題(実話)】 僕は先週水曜日にインフルの診断されましたが、直後に「そういや図書館から予約本の連絡が来てたなあ。今まさにそんな感じ だなあ」と思いだし妻にとりにいってもらいました。その本は伊坂幸太郎の小説ですが、さて何?なおここ最近不発の多い伊坂本の中では比較的アタリでした。 (02月24日)
 *正解は↓(まあその次の週から仕事がタイトになったので、つかの間の休暇だったのですが)

残り全部バケーション

【3月】

道化師の蝶
万能鑑定士Qの事件簿 1
万能鑑定士Qの事件簿 10
万能鑑定士Qの短編集 2
万能鑑定士Qの推理劇 3
さよならドビュッシー
ツール・ド・フランス

久々に読書再開。ペースを取り戻す為に『万能鑑定士Qの事件簿』の未読分を借りたら、Ⅰは「Ⅱに続く」と未完で終わり、次に読んだⅩは未読(←重 要)のⅡのネタバレ。「これは有機的自問自答と無機的検証を使っても騙されるなあ」と切なくなる昨今。まあシリーズ物は1作目から読め、だなあ。。。 (03月30日)

Mino-Tenでベタかどうかはわからんけど中山七里『さよならドビュッシー』読了。確かにツッコミどころは山程あるんですが、音楽シーンの迫 力とところどころのオッサン臭い説教、そして先が気になる展開はまあまあ。まあ「ミステリー」か、「すごい」かと言われると微妙なんだけど……。(03月 31日)

2013年12月31日 (火)

【感想・本】9-12月に読んだ本

 mono-seriesの準備などもあり、10月後半から図書館はお休み。予約した本中心にちょびっとだけ読んでました。
 年明けから読書復活させよう。

【一般】

9月

最新放送業界の動向とカラクリがよくわかる本 第3版
ベストセラーの世界史
ヒゲの日本近現代史
ロケットの科学
できる大人のモノの言い方大全
 *父親からなぜか送られてきました。。。

10月

周期表
ファッションの意図を読む
大統領になりそこなった男たち
日本人のための世界史入門
空港まで1時間は遠すぎる!?
海に還った哺乳類イルカのふしぎ
西洋天文学史
北朝鮮現代史
物語ラテン・アメリカの歴史
グリム童話の世界

【小説】

9月

横道世之介
あの子の考えることは変
ハリガネムシ(吉村萬壱)
アルキメデスは手を汚さない
万能鑑定士Qの短編集 1
チア男子!!
 *もちろんモノシリのスタンツはここから出しました。
人間小唄

10月

ロスジェネの逆襲
万能鑑定士Qの事件簿 9

11月

聖なる怠け者の冒険
白夜行

12月

夜の国のクーパー

『横道世之介』。期待していた以上に面白かったのですが、あの現実の事件にわざわざ結びつけたのは何故なんだろう、と。この部分がなくても普通に 青春回顧物として成り立つだけに不思議。とはいえこれだけ映画版見たくなったのは初めてかも。というか吉高由里子演じるヒロインのお嬢様が。(09月10 日)

同僚に借りた『ロスジェネの逆襲』読了。オチの逆転劇が「いくらなんでもそれは他の人も見抜けるんじゃ……」という気もしたが、にしても痛快なの は間違いない。前2冊との繋がりは少ないようなのでドラマ入りの人にも勧めやすそう。あとクイズ屋的には「コピーをとるかちぬけ君」が目に浮かんだ。 (10月04日)

2013年9月 1日 (日)

【感想・本】8月に読んだ本

【一般】

ミステリ十二か月 一般
人間の性はなぜ奇妙に進化したのか
皇族
世界性生活大全 一般
ローカルバスの終点へ
イギリス帝国の歴史
台湾に生きている「日本」
随筆集 一私小説書きの弁
一私小説書きの日乗
随筆集 一日

【純文学とクイズ界内輪の共通項を探った野心作の問題】 日記に出てくる表現で、文学界では西村賢太さんの日記における「バイイン」、クイズ界では(中略)さんの日記における「ゾ/ク〜(08月26日)

【旬を逸した問題(先週シンサで出せばよかった)】 芥川賞作家・西村賢太は「本上まなみに小池栄子を混ぜた感じ」と評しているが、ネット上では「片桐はいり」との評価が散見されるのは可哀想に思える/〜(09月01日)

 西村さん、一説では受賞前でも480万円、受賞後には5000万円強の年収とのことですが、日記読む限りだと意外と「健康が届けられていない」模様です。
 あと例の東スポ一面の3Pはまだ実現されていない模様。私小説に出てくるのはいつの日か。

【仕事関係】

統計学が最強の学問である

【小説】

ふる
天璋院篤姫 上・下
すばらしい新世界
瘡瘢旅行
棺に跨がる
歪んだ忌日

鹿児島で読んでた宮尾登美子『篤姫』。淡々と知られざる人物の歴史を描いた一作。もとから優れた人物が淡々と苦難を乗り越えていく(成長するとい うよりも)。大河ドラマは見てないけど、あらすじを見ると「よくこれだけ盛ったなあ」という感(小松帯刀は全く出てこない、家定はガチ暗愚&不能等)。 (08月06日)

『篤姫』続き。篤姫が枕の下に隠していた枕絵を見て、家定が「こんなことはもうしたくない」とビリビリに破くシーンがあるんだけど、これって現代 風に言うと「新婚初夜に枕の下から『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』」。そりゃ破きたくもなるわなあ。(08月06日)

宮尾本『篤姫』の中では結局家定はそういうことはできなかった、ということになっているわけで、15歳の少年イエモチ視点で見れば『10歳上の処女義母』(フランス書院風)。しかも周囲には「現人神の妹」と「手を出した女中」。sneg。(08月06日)

女性が男性の前に歩み寄ってしゃがみこみ、局部を見せつける……そんなさまにでくわしたら自分もサル並みになることだろう。いやまあサルの話なん だけど(ジャレド・ダイアモンド『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』より)。そして「くぱぁ」と一致することに人体の神秘を感じる。(08月15日)

んで、桐生操『世界性生活大全』によると、19世紀の貴婦人は「スカートを男性の前で翻し、靴下どめ(ジュテームとかのメッセージが書いてある) のバンドを見せつける」という愛の告白をしていたらしい。なお当時の貴婦人は「はいてない」んだって。さっきのサルと共通項が。。。(08月15日)

「満員のエレベーターにいる男性ほぼ全員と一度は寝たことがある」レベルのビッチがヒロインで、フリーセックス(&悩みを忘れる薬物)礼賛。まさ にユートピア!タイトル通りの『すばらしい新世界』(オルダス・ハクスリー)。しかし1932年の作とは思えないくらい古びてません。お勧め。(08月 15日)

まあその手の読書の話ばかりで恐縮なのですが、そういう意図が全くなく「一通り読んでるから」という理由で手を出した西加奈子『ふる』。ヒロイン の職業が「洋物AVのモザイクかけ」という作品は空前絶後。しかもそれにちゃんとストーリー上の意味がある、という……。(08月15日)

【今まで読んだことない雑誌を読もう】

バイキチ(バイク)
歴史人
東京人
自転車日和

【雑誌】「バイキチ」:昨日美容院で読んだ。単語がわからなすぎて問題にすらできない。全然不良ぽくなくて「バイク好きの善男(善女は少ないがい る。年配がわりと多い)」という感じなんだけど、クイズ・仕事ともに自分の周囲にはいなそう。なお、唯一理解できた単語はモデルとして出てきた北川瞳。 (08月06日)

【雑誌】『歴史人』 上尾のラーメン屋「麺屋GAKU」に2回通って1冊読了。歴史はもともと好きなので取り上げられているテーマ(この回は連合 艦隊)は理解できる。問題も作りやすい。が、広告の「日本軍Tシャツ・ジッポー」のセンスは理解できず。しかも「Japanese Army」て。(08月07日)

 うーん旅行とかあったのに全然読めてないなあ。反省。
 今月がmono-seriesの問題提出なので、意識的に読むようにします。

2013年8月 2日 (金)

【感想・本】7月に読んだ本

【一般】

電磁気学のABC 新装版
近代発明家列伝
文明崩壊 上 ・下

「『セックスはなぜ楽しいか?』/」「その質問ってダイアモンドと関係ありますか?」(07月06日)
*文庫版の『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』は今度借りて読む予定。

前のつぶやきと関連して、「ジャレ道」とか「俺の銃が鉄のようだぜヒャッハー!……う、病原菌が……」などの単語が駆け巡る爽やかな朝。(07月06日)

 というわけで『文明崩壊』面白かったですよ。
 勢力が最高潮になった直後、それを維持するのに負担がかかったり、環境を悪化させて一気に衰退・崩壊する……というのは、企業に関しても言えるし(食品業界で言えば特に外食)、クイズに関しても同様。
 「クイズバブル」的な今だからこそ、次にきかねない強烈な落とし穴に今のうちに備えないと、と思っています。

【仕事関係】

日本の食はどう変わってきたか
牛乳とタマゴの科学
味のなんでも小事典―甘いものはなぜ別腹?

【小説】

6TEEN
クラウドクラスターを愛する方法
キミトピア
短篇五芒星
謎解きはディナーのあとで
本にだって雄と雌があります
人もいない春
三匹のおっさん
空飛ぶ馬
株価暴落(池井戸潤)
覆面作家は二人いる
殺人鬼フジコの衝動

 一番のおススメは『本にだって雄と雌があります』。ですがこれ語りようがないよなあ。あまり予備知識無しで浸って頂きたい一冊ではあります。

 そしてなぜかあまりおススメしない『殺人鬼フジコの衝動』について。
 大きな仕掛けのうち突然出てくる一つはわかりようがないのですが(だから?という感じ。いくらなんでも無理が……)、もう一つは迂闊にも検索して初めて知りました。あ、言われてみれば確かに!
 この仕掛けのおかげで単なる「グロテスクな小説」ではないのではありますが、『イニシエーション・ラブ』に比べると数段落ちる、というかイニラブが凄まじすぎるという結論に達しました。

 グロテスクなシーンの連続だけど、底が浅いし、伏線もあまり巧くないフジコ。
 退屈な日常のシーンの連続だけど、読み返すとある意味グロテスクな人間の業を感じさせ、そして伏線が絶妙すぎるイニラブ。

 まあ求められているものが全然違うので、一概に比較するのもなんなのですが……。でも乾くるみは一通り読んだ(そしてハズレも数多く引いた)けど、真梨幸子は後回しでいいかな。。。

 なお小学生女子の人間関係の閉塞感を描いたところは確かに噂通り凄まじく、ああ確かに「イヤミス」だなあと思うのですが、なんせその分野は辻村 深月という金字塔(対象となる世代は上ですが)が。『オーダーメイド殺人クラブ』の友人関係のくだらなさと、いじめ対象が大したことない理由で(しかし本 人らにとって必死)コロコロ変わる様は、下手なミステリーよりも身近な分おぞましい。

 って、初めて読んだ作家を、自分の好きな既存作家と比べて下に見てしまうというのも世界があまり広がらないですね。自戒。

【今まで読んだことない雑誌を読もう】

BEGIN(モノ&ファッション)
warp(ファッション&ライフスタイル)
smart(ファッション) インテリアBOOK
SENSE(ファッション)
VOLT(健康)
家電批評

 月10誌を目標としてましたが6誌にとどまりました(その分本と漫画は読めたのですが)。それもファッション系に偏る無難なチョイス。次はもっとニッチなラインを攻めよう。
 1誌から5問は作りたいのですが、もともと「よく知らない」「あまり興味のない」分野だと単語のひっかかりもないものですね。
 興味を持つにあたっても、ある程度の基礎知識って重要なんだなあ、と痛感。腐らずに一つ一つ覚えていきます。

2013年7月 3日 (水)

【感想・本】6月に読んだ本

【一般】

近代日本の官僚
日本の合唱史 
ニッポンの刑務所
ボクには世界がこう見えていた
累犯障害者
空の戦争史
アイスクリームの歴史物語
ケーキの歴史物語
知的シングルになるためのゴルフ語源辞典

 今月のお勧めは『累犯障害者』。
 どの章も衝撃的ですが、特にAV女優などのセックスワーカーへの見方は少し変わるはずです(知的障害の方はごくごく一部なのでしょうが、確かに「言われてみれば……」という事例はなくはない)。
 そもそも障害に対する知識がなかったので、「健常者」と「障害者」は明確に線引きされており、「障害者」は福祉により保護されているものだと 思ってました。が、「軽い知識障害者」という方はかなりの数がいて、そのような人は「健常者」の枠に入れられて保護されない、一度犯罪を起こすとましてや 福祉の枠外になる……というのはこの本で初めて知った事実。

 あと、7月よりゴルフを始めるのですが、『知的シングルになるためのゴルフ語源辞典』などの本に手を出すクイズ屋の性。

【仕事関係】

 戦略思考トレーニング(鈴木貴博氏)

 前も書きましたが、鈴木さんとは昔フェスティバルでお会いしました。
 「クイズやってたことをプロフィールに書く」方って珍しいよなあ。
 しかし近刊の『NARUTOはなぜ中忍になれないのか? ― 課長になれる人、なれない人』が気になる。

【小説】

島はぼくらと
浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ
へんたて 2
浜村渚の計算ノート 4さつめ
アニマルズ・ピープル
間宮兄弟
乙女の密告
嫌われ松子の一生
鉄塔武蔵野線
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
浜村渚の計算ノート 3さつめ
モップの精と二匹のアルマジロ

今年は家族旅行で鹿児島に行く予定(想人が「いおワールドのイルカを見たい」と言ったので)。あと妻子が実家に帰るタイミングでどこか旅行する か。有力候補は函館。明らかに何かの3さつめに影響受けたチョイス。なお当方は主人公よりキューティー・オイラー派です。(06月30日)
 *ちょっと高い時期ではあるのですが、仕事最優先で8/19(月)-20(火)に函館行きとっちゃいました!

 ↑「クイズやってたことをプロフィールに書く」方って珍しいよなあ、その2。

2013年6月15日 (土)

【感想・本】5月に読んだ本

【一般】

プリンス近衞殺人事件
おみやげと鉄道
科学史人物事典
観光地「お宝遺産」散歩
社会を変えるには
同期の人脈研究 - 「ヨコ社会の人間関係」は今?
黄禍論と日本人

 思い出したかのように告知!
 「クイズ屋・自分の年代公表コミュ」(mixi)
 http://mixi.jp/view_community.pl?from=home_joined_community&id=5812882

 『同期の人脈研究』、会社でもクイズでも同期意識が強い当方としては必読な一冊。
 特に官僚や法曹界あたりは興味深かったです。一方で民間についての記述はやや物足りない感。

【小説】

百年の孤独
ぼくと1ルピーの神様
浜村渚の計算ノート 2さつめ

『百年の孤独』を飲み終わり……もとい読み終わり。メジャーな大作だけれど、あんまり難しいことを考えずに「7世代にわたる大河連ドラ、ちょい ファンタジーとエロ風味もあり」くらいで軽く読んでも面白いかも。なるほど、南米文学好きな人が多い、というのもわかる気がする。何冊か読んでみよう。 (05月20日)

あと『百年の孤独』(焼酎の方)のwikipedia記事。予期せぬところに驚きのお名前が。http://bit.ly/114Ljyc(05月20日)

『ぼくと1ルピーの神様』読了。うわーなんで今まで読まなかったんだろ。クイズ抜きにしても面白い。「1問1問に対し”どこでこの問題を覚えた か”を詳細に振り返る、ナチュラル知識系クイズ屋ありがちな参戦記」(俺がよく書きそうな奴)+「家なき子」(安達祐実のドラマ)と言えばわかりやすい か。(05月22日)

「つまり、こういうこと? あなたが答えを知っていたわけを理解するためには、あなたの人生全部を知らなければならない」「多分」-『ぼくと1ル ピーの神様』 これがクイズの全てではないけれど、僕が理想とするクイズは、このやりとりの中にあると思っている。(05月28日)

【感想・本】4月に読んだ本

【一般】

電車のデザイン カラー版
鉄道ひとつばなし 3
水族館狂時代
漢字雑談

【小説】

モップの魔女は呪文を知ってる
スローターハウス5
郷愁という名の密室
夢顔さんによろしく
浜村渚の計算ノート

西木正明『夢顔さんによろしく』。主人公・近衛文隆よりも実在の女スパイ・鄭蘋如(テンピンルー)とゾルゲ関連の方が興味あり。善悪がくっきり分 かれすぎてる感があるし文隆のチートさの根拠がいまいちわかりにくいが、それでも引き込まれて一気読み。クイズで聞いたことがある人の名前が次々と。 (04月24日)

 僕にしては珍しくクイズ本をよく読んでいた1か月でした。「天5」「勝抜杯」対策で。
 そうそう、シンサでsteps担当してたから、というのもあった。

【感想・本】3月に読んだ本

【一般】

日本語は天才である
ゼロ年代の想像力(再読)
温泉をよむ
感染症
民法はおもしろい
西村賢太対談集
図解雑学旧約聖書

今日読んだ本が次から次へと「あ、著者はこれ言いたいんだろうな」「次はこの話を題材にするんだろうな」というのが想像できる内容で、なんでだろ うな、と思ったら3年前に同じ本読んでた、というね。ちなみにその本は『ゼロ年代の想像力』。『リトル・ピープルの時代』は読んだ記憶あったのだがなあ。 (03月07日)
* しんほむら曰く「橙さんが好きそうなネタとしては、 インスパイアされたこういう企画があります。 http://vobo.jp/pg126.html 同人誌版の帯は宇野先生による推薦文も。 http://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=7661」……わかってらっしゃる!

【小説】

天使はモップを持って
サクリファイス
日本アパッチ族
クローズド・ノート
地下鉄に乗って
うそつき 嘘をつくたびに眺めたくなる月
少女は卒業しない
きことわ
犬はいつも足元にいて

読書再開。近藤史恵『天使はモップを持って』『サクリファイス』読了。急転直下過ぎる落ち、男女関係がなんか安直、キャラがやや書き割り感……というマイナスはあるけど、引き込む力とところどころの機微はいい。もう何冊か読むか。(03月05日)

小松左京『日本アパッチ族』。なんで大阪に住んでた頃にこれ読まなかったんだろう?すぐ近くが舞台だったのに。1964年発表ということはもう50年前の作品。しかも幾多のフォロワー。にも関わらず全然古さを感じないことに感服。(03月08日)

竹内もとい日日日『うそつき 嘘をつくたびに眺めたくなる月』。割とシンプルな恋愛小説。伏線が活かされてない(設定やりっ放し)な感はあるけれど、シリーズの残り2作と登場人物がリ ンクしているのは好み(初期辻村がまさにそれ)。3作の中では『ピーターパン・エンドロール』が一番印象的。(03月09日)

朝井リョウ『少女は卒業しない』。ううむ。これ巧いわ。いかにもドラマ化・映画化されそう。10年後に読んでもそんなに古びていなそうな印象。現 在の高校生のリアルに近いかどうかはともかく、年配の読者が「読んでて受け入れやすい若者像」であるのは確か。それがいいかどうかはともかく、でも王道。 (03月27日)

【感想・本】2月に読んだ本

【一般】

誤読日記
沿線風景
医療品クライシス
東京ガールズコレクションの経済学

斎藤美奈子『誤読日記』。そろそろ「ミス・ミナコ・サイトウ」じゃない方、という表現はやめておこう。閑話休題、豊崎由美とこの人の書評にはハズレがないと思う。にしても解説の吉田豪の執拗なまでのこだわりと視野の広さが凄まじい。(02月06日)

原武史『沿線風景』。本の内容とは全く関係ないですが、原氏は塾高出身だけど卒業したのは早稲田の政経。少なくとも僕がいた時代は医学系以外で外 部受験をするのは極めて珍しい事例だったわけで、どういう事情か気になる。下世話なんだけど、原氏が自分の経歴をもとに語るタイプだけに余計に。(02月 21日)

『医療品クライシス』『東京ガールズコレクションの経済学』あたりの新書を読むのも再開。水津さんが語った「月4冊の新書をジャンルを選ばず読 む」のを続ければ確かに骨太の知識になるのは間違いない。継続は力なり。クイズにはいろいろなアプローチがあるけど、自分はこの道を行こう。(02月21 日)

【小説】

乱反射(貫井徳郎)
ZOO1
ZOO2
剣客商売
モップの精は深夜に現れる
ピーターパンエンドロール
ちーちゃんは悠久の向こう
万能鑑定士Qの事件簿8

貫井徳郎『乱反射』。大がかりな『街』『428』という感。いわば「フラグ立てまくった長編BAD END→検証」。最初2ページでネタばらししてるのにそれでも一気に読ませる筆力。小悪と偶然ばかりではなく、善意がむしろBAD ENDに繋がったらさらに不条理だったと思う。(02月06日)

乙一『ZOO1』『ZOO2』。グロ話あり人情話ありちょっとズレてるブラックユーモアあり。なんかあれですね。冒頭と最後にサングラスが出てき そうな短編集ですね。世が世ならまさにサングラスの元ネタにまとめてなりそうな感じ。先が読める気もするけど引き込まれる、というのもサングラスっぽい。 (02月13日)

「嫉妬深いけどHには積極的、主人公を”先生”と呼ぶ年下の娘」「四天王の一人に数えられる男装の剣士だが、主人公の寝顔を眺めてデレる年下の 娘」に囲まれた主人公・秋山くんが、常人離れした喧嘩の腕と頭の回転で、派閥争いや復讐等のトラブルシュートをする話。と書くとほぼラノベ。←この本は 何?(02月18日)

「先生のおことばどおり、毎日、起きてから寝るまで、何事につけ、手前の勘を磨いでおります」「女房を抱くときもかえ?」「女を抱くときの、差す 手、引く手も剣術の稽古とおっしゃいましたのは、どなたさまでございましたかね」「ふ、ふふ……」という会話をクイズの稽古でもしたい。(02月18日)

近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』。「そこそこ見かけるけどクイズにはあんまり出ない」系の作家。ミステリとしては終盤に読者が知り得ない情 報が続くのはややアンフェア、という感がするけど、そこよりも仕事語りと人間関係で読ませる本なんだろうな。解説が辻村深月で個人的にはお得感。(02月 21日)

日日日『ピーターパン・エンドロール』。「読み方を問う形で時々クイズでも見かける」系の作家。中二病な主人公をいかにも中二病なタッチで描くの はありがち(オチもなんとなく読める)。けど、中二病の作者が自覚してやってるとなると違った景色が見える。ビターな読後感は悪くない。他のも読もう。 (02月21日)

日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』。昨日読んだ『ピーターパンエンドロール』がそれなりに衝撃的で、シリーズ物なら読もうと思ったのだが……あ まり響かなかった。ありがちなエロゲーのシナリオの脚本を読まされた感。ただ文章とストーリーテリングは確かに巧い。劣化乙一というより劣化桜庭の感。 (02月21日)

今日の食事時は『万能鑑定士Q』読んでた。こういうときは頭をからっぽにして読める本が有難い。(02月26日)
 *「天5」一次予選落選直後。一番テンパってた日です。

2013年2月 3日 (日)

【感想・本】1月に読んだ本

【一般】

蕎麦屋の系図

【仕事関係】

食ベ物の声を聴け!

【小説】

ムーン・パレス

 ……3冊しか読んでない、というのも珍しい。

 ところでポール・オースター『ムーン・パレス』の文庫本ですが、Borderless Ocean Cupの飲み会でどなたかが忘れていったものです。可能性がありそうな人にはその場で聞いたのですが(青柳先生とか)思い当たる持ち主がおらず、「とりあ えず俺借りるね」と周囲に伝えたうえで今僕が持っています。
 よくよく考えれば、その前の宴会からの忘れ物という可能性もあったので、店に伝えるべきではあったのですが……。

 心当たりのある方、および「自分のじゃないけど読んでみたい」という方がいたら、何かの大会のときに持って行きますのでお声がけください。

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